遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

継続しながら徐々にエスカレートしている中国の尖閣での示威行為 慣らされてはいけない

2012-10-27 23:48:08 | 東シナ海尖閣諸島
 尖閣での日中の世界へのPR戦争と、前線でのせめぎ合いは、長期化するとの意識は定着してきていますね。
 ところが、前線での中国の活動は止むことがないのは勿論、海軍艦船が初めて日本の接続水域を通過したり、新型レーダーを搭載した「ルーヤンII級」ミサイル駆逐艦が、沖縄本島と宮古島の間のいつもの(と言ってしまうくらい慣らされてしまいました)ルートを通過したり、海洋調査船「科学3号」という新手も登場したりで、「海監」「魚政」の出没は27日までに8日連続を記録しています。
 これに対し、しっかり報道を続けていただいている新聞や局はありますが、徐々に扱いが小さくなっているのは否めません。なかにはワイドショーのバカコメンテータが、日本は対抗措置をするのではなくそっとしておくべきと言いだし、中国のエスカレートしている状況を放置する発言をする始末。しかも、そんな輩が男女を問わず増えています。
 ダチョウが危機に遭遇すると頭を地面に潜らせて回避しようとすると言われることから、「stick one's head into the sand」と言う言葉があるのだそうですが、現実から目をそらし裕福なコメンテータ暮らしの自分の妄想の中だけに閉じこもる逃避にほかなりませんね。
 そして、エスカレートする侵略行為にならされて自滅するのは、日本で言う「茹でガエル」状態です。
 マンネリ化を防ぎ、エスカレートしていることを確認するために、今日の産経の主張を取り上げてみました。

 
朝日新聞デジタル:中国公船、尖閣付近で「海洋観測」 海保が警告 - 社会
 8日連続で航行、尖閣接続水域の中国公船 : 最新ニュース特集 : 九州発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 
続く領海侵犯 威嚇に屈せぬ覚悟持とう (10/27 産経【主張】)

 
日本政府の尖閣諸島(沖縄県石垣市)国有化に反発する中国が海軍艦艇や監視船などの公船を連日動員し、威嚇を続けている。執拗(しつよう)で異様な圧力である。
 25日に中国の海洋監視船計4隻が尖閣沖の日本領海に侵入し、領海外側の接続水域では26日にかけての2日間で計7隻の航行が確認された。
 24日には周辺の排他的経済水域(EEZ)の事前通報とは異なる海域で調査活動を行った海洋調査船が、中止を要求した海上保安庁の巡視船に「日本に帰れ」と応答している。
 中国側は尖閣諸島周辺の海域を
あたかも自国の領海や管轄区域とする行動を常態化させ、日本を屈服させようと意図していると見るべきだ。これは、日本が音を上げるまで続く
だろう。
 いま求められているのは、こうした中国の圧力に屈せず、自らの領土を守り抜く覚悟と、毅然(きぜん)とした態度である。
 海保は全国11の海上保安本部から約30隻の巡視船艇を沖縄周辺に集め、ぎりぎりの厳重警戒シフトを敷いている。このような現実の脅威に対し、国民全体で危機感を共有すべきだ。
 しかし、日本の一部には
「尖閣の国有化が中国を怒らせ、現在の事態を招いた」といった本末転倒の考え方も散見される
。こうした考えこそ中国側の思うつぼで、つけ込む隙を与えかねない。
 その意味で、日米両政府が11月に予定していた沖縄県の無人島を使った
離島奪還訓練を断念したことは極めて残念だ。陸上自衛隊と在沖縄の米海兵隊による奪還訓練は、現実の脅威にさらされている尖閣の防衛上、大きな抑止力になるはずだった。
<中略>


 尖閣の守りという点では、警察力(海保)だけで対応できない事態への備えも急務だ。
 中国側の武装漁民による尖閣不法占拠などの事態を想定し、海保と海上自衛隊の連携強化、沿岸監視部隊の創設、さらに領域警備法制定など自衛隊の新たな運用方法を早急に準備すべきだ。
米国に丸投げするわけにはいかない

 陸自と海兵隊の沖縄での離島奪還訓練が、中国軍艦船の接続水域侵入などの示威行為に影響されたのか、他の理由なのかはよく解りませんが、中国に示威行為の効果があったと、自信を持たせさらなるエスカレートが進まないことを願います。

 中国は弱みを見せると嵩にかかって突っ込んで行きますが、毅然とした力を伴う態度を示すと、話し合いのテーブルにつくことは諸兄がご承知の通りです。
 抑止力の強化と、政府の姿勢が必要です。
 安倍総裁は、政権を取り戻したら、海保と自衛隊の予算を増やすと公言しています。
 読売も社説で、防衛関係費の削減に歯止めをかけ、自衛隊の態勢強化に本格的に着手するよう求めています。
 
防衛予算 将来見据えて削減に歯止めを : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 長期化する前線での対立は、日本の自治体(石垣市)議員すら上陸を許されていない無人島を、公的艦船が海域に定期 or 常駐警備管理している状況を、第三者から見てどちらが実効支配しているかを競っているのですが、中国艦船が常駐するところまでエスカレートした今日では、海保の巡視船が常駐している事との差は詰まってきています。
 中国漁船等への支持・管理能力では、上陸を許した海保より、中国の艦船のほうが優れていると見られかねない状況にまで迫られている状況です。

 ぎりぎり拮抗を保つのに精いっぱいの状況の海保・巡視船。中国の物量増強作戦の前では、いずれ圧倒されることは目に見えています。(現実を観ようとしないダチョウさんには見えていませんが)
 海、空、衛星での抑止力の増強が望まれます。さもなければ、果てしない覇権拡大欲は、EEZ境界のガス田や尖閣だけでなく、旧琉球国域までも「核心的利益」の主張を拡大し、沖縄全域はもとより、日本そのものもチベットやウィグル同様に支配しようと言いだしかねません。


 # 冒頭の画像は、今月16日午後3時から4時ごろにかけ、沖縄県・与那国島と西表島の間の接続水域を通過した中国海軍の駆逐艦など7隻の艦船



  この花の名前は、リュウキンカ   撮影場所; 六甲高山植物園


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日本が中国の「自治区」になる




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