習近平のレガシー造りで、毛沢東の国共内戦以来の悲願の台湾併合。今秋の党大会以後の危機が警戒されているのは衆知のこと。
バイデン大統領と、習近平とが電話会談をしましたが、双方の主張は平行線。
そこで、コロナ禍の為延期されていた、ペロシ下院議長のアジア歴訪が実施されることとなり、台湾へも訪問するかが注目されていました。
勿論、自身の任期延長をかけた共産党大会を今秋に控える習近平にとっては、大きな牽制。あげて、脅しをかけましたが、逆に脅しに屈することは出来ないペロシ議長に強行させることとなったと、石平氏。
中国共産党政権は「強烈な抗議」を表明し、中国軍は 2日夜、台湾周辺で実弾射撃などの軍事行動を強行。空母 2隻が出港したという報道もあると、石平氏。
「米国は、一方的な現状変更の試みに反対し続ける」「世界が『専制主義か、民主主義か』の選択に直面するなか、米国が台湾の人々との連帯を示すことはかつてなく重要だ」と、ペロシ氏率いる米議員訪問団の声明。
共産党大会前に、長老とのすり合わせが行われる北戴河会議が開催されるなか、ゼロコロナでの経済低迷で苦戦中の習近平には、大きな痛手となる、米国ナンバー3 の下院議長の訪台。
石平氏は「ペロシ氏は自ら訪台予定を発表していなかった。習近平国家主席率いる中国が軍事的恫喝(どうかつ)で事を荒立て、ペロシ氏が訪台せざるを得ない状況を自らつくり出したともいえる。」と。
米国が脅しに屈すれば成功だったろうが、逆の結果を生み、習氏のメンツや、中国の威信は地に落ちる『外交的大失態』だとも。
結果的に、中国が米国に及び腰になったようにもみえる。虚勢を張ったものの、自ら墓穴を掘ったかたちとなった」とみる。
ロシアのウクライナ侵攻は、バイデン氏の自国軍の出動はないとの明言が、プーチンの背中を押したと言われていますね
台湾では、米国の護る姿勢を打ち出しているバイデン氏。
風雲急を告げる台湾海峡。長期化の様相を呈しているウクライナ情勢。世界の東西での軍事衝突。
日本は、「けんとうし」の岸田政権で大丈夫なのでしょうか。
# 冒頭の画像は、台湾に到着したペロシ下院議長。
この花の名前は、セイヨウナツユキソウ
↓よろしかったら、お願いします。
遊爺さんの写真素材 - PIXTA
バイデン大統領と、習近平とが電話会談をしましたが、双方の主張は平行線。
そこで、コロナ禍の為延期されていた、ペロシ下院議長のアジア歴訪が実施されることとなり、台湾へも訪問するかが注目されていました。
勿論、自身の任期延長をかけた共産党大会を今秋に控える習近平にとっては、大きな牽制。あげて、脅しをかけましたが、逆に脅しに屈することは出来ないペロシ議長に強行させることとなったと、石平氏。
中国〝逆上演習〟空母2隻出港か 米下院議長、厳戒の台湾入り 恫喝に屈しなかった米国に「虚勢を張ったものの自ら墓穴」石平氏 - zakzak:夕刊フジ公式サイト 2022.8/3
ナンシー・ペロシ米下院議長は2日夜、専用機で台湾入りした。「自由」「民主」「人権」「法の支配」という基本的価値を共有する蔡英文総統らと3日に会談する。中国共産党政権は「強烈な抗議」を表明し、中国軍は2日夜、台湾周辺で実弾射撃などの軍事行動を強行した。空母2隻が出港したという報道もある。今後4~7日、台湾を包囲するように6カ所の空・海域で軍事演習を実施する構えだ。台湾軍は警戒態勢を強化しており、米海軍原子力空母「ロナルド・レーガン」は西太平洋に展開している。軍事的緊張が高まるなか、偶発的な衝突が懸念される。
◇
「米国は、一方的な現状変更の試みに反対し続ける」「世界が『専制主義か、民主主義か』の選択に直面するなか、米国が台湾の人々との連帯を示すことはかつてなく重要だ」
ペロシ氏率いる米議員訪問団は2日、このような声明を発表した。
台湾・中央通信社の運営する日本語サイト「フォーカス台湾」などによると、ペロシ氏らを乗せた専用機は同日午後10時44分ごろ(現地時間)、台北市の松山空港に到着した。空港では呉釗燮外交部長らの出迎えを受けたという。専用機は、軍の人員輸送機との情報もある。
航空機追跡の民間ネットワークによると、ペロシ氏を乗せた専用機はマレーシアから台湾に向かう際、中国がほぼ全域で領有権と管轄権を主張する南シナ海を大きく迂回(うかい)したという。
ペロシ氏は3日に蔡氏のほか、游錫堃立法院長(国会議長)とも会談する。新北市内にある人権文化パークを訪問する予定。ペロシ氏らは3日中に台湾を離れて韓国へ向かい、4日には日本を訪問する。
正副大統領に次ぐ米国ナンバー3の台湾訪問を受け、中国は反発を強めている。
中国外務省は2日、「中米関係の政治基盤に深刻な打撃を与え、中国の主権と領土の保全を侵犯した」「台湾は中国領の不可分の一部だ」などと、「猛烈な抗議」を表明した。王毅国務委員兼外相も2日、「米国こそ平和の最大の破壊者だ」と非難している。
同省は、台湾周辺の6カ所の空・海域で4~7日にかけて軍事演習を実施すると発表した。演習は台湾をぐるりと取り囲むような形で実施するという。
台湾の中央通信社は2日、中国の空母「遼寧」と「山東」が、それぞれ母港を出発したと報じた。
台湾国防部によると、中国軍機延べ21機が2日、台湾の南西の防空識別圏(ADIZ)に進入したという。「殲11戦闘機」8機、「殲16戦闘機」10機、「空警500早期警戒管制機」1機、「運9通信対抗機」1機、「運8電子偵察機」1機だという。
中国は7月30日以降、台湾に近い福建省の周辺海域や南シナ海、北部・渤海の一部で訓練のために、順次航行を禁止した。今月2日には、福建省を発着する旅客便数を制限しており、付近の空域で軍用機の飛行を優先させた可能性が高いとの見方もある。
逆上ともいえそうな、中国の反応をどうみるか。
中国事情に詳しい評論家の石平氏は「ペロシ氏は自ら訪台予定を発表していなかった。習近平国家主席率いる中国が軍事的恫喝(どうかつ)で事を荒立て、ペロシ氏が訪台せざるを得ない状況を自らつくり出したともいえる。米国が脅しに屈すれば成功だったろうが、逆の結果を生み、習氏のメンツや、中国の威信は地に落ちる『外交的大失態』だ。4日からの軍事演習も、ペロシ氏が台湾から去った後になる。結果的に、中国が米国に及び腰になったようにもみえる。虚勢を張ったものの、自ら墓穴を掘ったかたちとなった」とみる。
■渡部氏「米中両軍は一触即発の状態」
世界最強の米軍は、中国の暴発を警戒している。米海軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」を中核とする空母打撃群は西太平洋のフィリピン海に、強襲揚陸艦「トリポリ」などは台湾周辺の海域に展開している。
防衛省沖縄防衛局は2日夕、沖縄県の米軍嘉手納基地に、同基地所属ではない「KC135空中給油機」22機が駐機しているのを確認した。多数の給油機が同時期に集結するのは異例。ペロシ氏の台湾訪問に関係した動きの可能性がある。同防衛局によると、7月30日には、「C2輸送機」2機も飛来したという。
元陸上自衛隊東部方面総監の渡部悦和氏は「李登輝元総統が出馬した1996年の台湾総統選前に起きた『第3次台湾海峡危機』を思い出す。当時、米空母の動きに屈した中国軍は、何としても米軍を凌駕(りょうが)したいという思いを長年抱いてきた。米中両軍は現在、一触即発の状態だ。米軍の空母や給油機の動きから、ペロシ氏の専用機への攻撃に厳重警戒している。偶発的衝突のリスクもあり得るだろうが、両軍のバランスでコントロールされるのではないか。ただ、メンツを潰された中国はリベンジを考える。ペロシ氏が去った後も、実弾射撃から、サイバー攻撃まで、あらゆる手段で台湾への圧力を強めるはずだ」と語った。
ナンシー・ペロシ米下院議長は2日夜、専用機で台湾入りした。「自由」「民主」「人権」「法の支配」という基本的価値を共有する蔡英文総統らと3日に会談する。中国共産党政権は「強烈な抗議」を表明し、中国軍は2日夜、台湾周辺で実弾射撃などの軍事行動を強行した。空母2隻が出港したという報道もある。今後4~7日、台湾を包囲するように6カ所の空・海域で軍事演習を実施する構えだ。台湾軍は警戒態勢を強化しており、米海軍原子力空母「ロナルド・レーガン」は西太平洋に展開している。軍事的緊張が高まるなか、偶発的な衝突が懸念される。
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「米国は、一方的な現状変更の試みに反対し続ける」「世界が『専制主義か、民主主義か』の選択に直面するなか、米国が台湾の人々との連帯を示すことはかつてなく重要だ」
ペロシ氏率いる米議員訪問団は2日、このような声明を発表した。
台湾・中央通信社の運営する日本語サイト「フォーカス台湾」などによると、ペロシ氏らを乗せた専用機は同日午後10時44分ごろ(現地時間)、台北市の松山空港に到着した。空港では呉釗燮外交部長らの出迎えを受けたという。専用機は、軍の人員輸送機との情報もある。
航空機追跡の民間ネットワークによると、ペロシ氏を乗せた専用機はマレーシアから台湾に向かう際、中国がほぼ全域で領有権と管轄権を主張する南シナ海を大きく迂回(うかい)したという。
ペロシ氏は3日に蔡氏のほか、游錫堃立法院長(国会議長)とも会談する。新北市内にある人権文化パークを訪問する予定。ペロシ氏らは3日中に台湾を離れて韓国へ向かい、4日には日本を訪問する。
正副大統領に次ぐ米国ナンバー3の台湾訪問を受け、中国は反発を強めている。
中国外務省は2日、「中米関係の政治基盤に深刻な打撃を与え、中国の主権と領土の保全を侵犯した」「台湾は中国領の不可分の一部だ」などと、「猛烈な抗議」を表明した。王毅国務委員兼外相も2日、「米国こそ平和の最大の破壊者だ」と非難している。
同省は、台湾周辺の6カ所の空・海域で4~7日にかけて軍事演習を実施すると発表した。演習は台湾をぐるりと取り囲むような形で実施するという。
台湾の中央通信社は2日、中国の空母「遼寧」と「山東」が、それぞれ母港を出発したと報じた。
台湾国防部によると、中国軍機延べ21機が2日、台湾の南西の防空識別圏(ADIZ)に進入したという。「殲11戦闘機」8機、「殲16戦闘機」10機、「空警500早期警戒管制機」1機、「運9通信対抗機」1機、「運8電子偵察機」1機だという。
中国は7月30日以降、台湾に近い福建省の周辺海域や南シナ海、北部・渤海の一部で訓練のために、順次航行を禁止した。今月2日には、福建省を発着する旅客便数を制限しており、付近の空域で軍用機の飛行を優先させた可能性が高いとの見方もある。
逆上ともいえそうな、中国の反応をどうみるか。
中国事情に詳しい評論家の石平氏は「ペロシ氏は自ら訪台予定を発表していなかった。習近平国家主席率いる中国が軍事的恫喝(どうかつ)で事を荒立て、ペロシ氏が訪台せざるを得ない状況を自らつくり出したともいえる。米国が脅しに屈すれば成功だったろうが、逆の結果を生み、習氏のメンツや、中国の威信は地に落ちる『外交的大失態』だ。4日からの軍事演習も、ペロシ氏が台湾から去った後になる。結果的に、中国が米国に及び腰になったようにもみえる。虚勢を張ったものの、自ら墓穴を掘ったかたちとなった」とみる。
■渡部氏「米中両軍は一触即発の状態」
世界最強の米軍は、中国の暴発を警戒している。米海軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」を中核とする空母打撃群は西太平洋のフィリピン海に、強襲揚陸艦「トリポリ」などは台湾周辺の海域に展開している。
防衛省沖縄防衛局は2日夕、沖縄県の米軍嘉手納基地に、同基地所属ではない「KC135空中給油機」22機が駐機しているのを確認した。多数の給油機が同時期に集結するのは異例。ペロシ氏の台湾訪問に関係した動きの可能性がある。同防衛局によると、7月30日には、「C2輸送機」2機も飛来したという。
元陸上自衛隊東部方面総監の渡部悦和氏は「李登輝元総統が出馬した1996年の台湾総統選前に起きた『第3次台湾海峡危機』を思い出す。当時、米空母の動きに屈した中国軍は、何としても米軍を凌駕(りょうが)したいという思いを長年抱いてきた。米中両軍は現在、一触即発の状態だ。米軍の空母や給油機の動きから、ペロシ氏の専用機への攻撃に厳重警戒している。偶発的衝突のリスクもあり得るだろうが、両軍のバランスでコントロールされるのではないか。ただ、メンツを潰された中国はリベンジを考える。ペロシ氏が去った後も、実弾射撃から、サイバー攻撃まで、あらゆる手段で台湾への圧力を強めるはずだ」と語った。
中国共産党政権は「強烈な抗議」を表明し、中国軍は 2日夜、台湾周辺で実弾射撃などの軍事行動を強行。空母 2隻が出港したという報道もあると、石平氏。
「米国は、一方的な現状変更の試みに反対し続ける」「世界が『専制主義か、民主主義か』の選択に直面するなか、米国が台湾の人々との連帯を示すことはかつてなく重要だ」と、ペロシ氏率いる米議員訪問団の声明。
共産党大会前に、長老とのすり合わせが行われる北戴河会議が開催されるなか、ゼロコロナでの経済低迷で苦戦中の習近平には、大きな痛手となる、米国ナンバー3 の下院議長の訪台。
石平氏は「ペロシ氏は自ら訪台予定を発表していなかった。習近平国家主席率いる中国が軍事的恫喝(どうかつ)で事を荒立て、ペロシ氏が訪台せざるを得ない状況を自らつくり出したともいえる。」と。
米国が脅しに屈すれば成功だったろうが、逆の結果を生み、習氏のメンツや、中国の威信は地に落ちる『外交的大失態』だとも。
結果的に、中国が米国に及び腰になったようにもみえる。虚勢を張ったものの、自ら墓穴を掘ったかたちとなった」とみる。
ロシアのウクライナ侵攻は、バイデン氏の自国軍の出動はないとの明言が、プーチンの背中を押したと言われていますね
台湾では、米国の護る姿勢を打ち出しているバイデン氏。
風雲急を告げる台湾海峡。長期化の様相を呈しているウクライナ情勢。世界の東西での軍事衝突。
日本は、「けんとうし」の岸田政権で大丈夫なのでしょうか。
# 冒頭の画像は、台湾に到着したペロシ下院議長。
この花の名前は、セイヨウナツユキソウ
↓よろしかったら、お願いします。
遊爺さんの写真素材 - PIXTA