遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

北朝鮮産海産物の残された二つの輸入ルート

2005-05-04 13:02:32 | 北朝鮮産のアサリ
 今朝(5/3)の、テレビ朝日の「スーパーモーニング」で、びっくりする取材報道がありました。
 改正油濁損害賠償保障法の影響での北朝鮮からの入港船舶減(前年3月=116隻→今年3月=29隻)や、アサリ(5232t→0)、ズワイガニ(1,010t→147t)、ウニ(12t→11t)の海産物輸入減を、舞鶴港、下関港を主体に取材されたものです。

 入港出来る船が減ったり、アサリの輸入量が表向きゼロになったりしているが、次の2つのルートが残されていることから、北朝鮮では殆ど困っていないとの事です。
 
1.沖合の船上取引
   携帯電話で沖合の船と日本の輸入業者が連絡をとり、日本の漁船が沖合に向かい船上で現金取引で海産物を入手。自分が獲ったものとして持ち帰るというものです。
   堂々と国産品として売られる訳ですし、(漁獲高は日本の割り当て分に計上される(漁獲高制限品に該当すれば)という、)最悪の日本の業者の実態を、ぼかし入りでしたが、誇らしげに語る業者インタビューされていました。
   ( )内は私の感想です。
   早稲田・繁村教授の談話では、麻薬取引で従来から行われている方法を導入したものとか...。
   一回の取引は、1時間半くらいで、5t, 800万円。11月以降のカニの本格的季節での取引に向け、手法を工夫しているとか...。
   
 2.中国経由
   中朝国境を流れる鴨緑江対岸の丹東市の業者を取材。ラベル(産地表示)をはがしてしまえば問題ないとのインタビュー回答でした。
   日本から中国に正しい産地表示を要請するしかないのですが、期待薄。
    (北朝鮮産だけでなく、中国産 or 丹東産も買わない...?)

 北朝鮮への輸出業者(舞鶴)は、堂々と顔も出して取材に応じ、船の保険申請がおりず入港ができないと法律に苦情を言いたげ(はっきりとはいってはいない)でした。
聞き間違いかも知れませんが、舞鶴市の要請で活性化の為に貿易を請け負ったたのことですが、本当だとすると、舞鶴市の良識を疑います。鳥取県の堺市などは、カニの入荷が減ると多くの水産加工業者が倒産の危機に瀕するのですが、耐えています。
 
 沖合取引の日本の業者が言っていましたが、日本政府や関係省庁の動きが遅いので助かっていると...。
 北朝鮮とか中国とかという前に、日本の心ない業者がいるからこそ成立するわけでテレビ朝日ではこれからも、ルートの追跡取材や、産地表示を偽る業者の存在公開を続けて頂きたいものです。
 # 農水省もめずらしく頑張っていると思いますが、マスコミの動員力・機動力は
  報道特権(?)もあり、強力です。
  
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