遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

久間さん、ちょっと...。

2007-01-28 12:50:56 | EEZ 全般
 久間防衛相の発言が問題視し取り上げられるケースが増え、内容の影響力が大きなものになってきていると感じていたのですが、普天間問題で、米国に対し「「あまり偉そうなことを言ってくれるな。日本のことは日本に任せてくれ」と言ったのだそうです。(1/28 産経朝刊)

 
「普天間問題、偉そうに言うな」 久間氏、また米批判 (1/28 産経朝刊)

 久間章生防衛相は27日、長崎県諫早市での講演で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)のキャンプ・シュワブ沿岸部(名護市)への移設問題をめぐり「米国は政府同士が決めたのだからそれをやったらいいというが、沖縄県知事がうんと言わないとできない」と、あらためて米政府の対応を批判した。

 久間氏はイラク戦争をめぐる米大統領批判を含む一連の対米発言を繰り返したあと、26日に発言自粛を宣言したが、すでに米側からは不快感も伝えられており、日米同盟関係に現実の悪影響を与えかねない情勢。政府内では「安倍晋三首相も心配しており、対応を考えなければならない」(政府高官)と危機感が広がっている。

 講演で久間氏は、移設先の埋め立てに知事の許可が必要なことに触れ、「知事の意見を聞き入れながらやっていかなければならないのに、米国は分かっていない」と主張した上で「あまり偉そうなことを言ってくれるな。日本のことは日本に任せてくれ」と米側に伝えたと解説した。

 また、久間氏は24日の日本記者クラブでの会見で、イラク開戦について「核兵器がさもあるかのような状況でブッシュ大統領は踏み切ったのだろうが、その判断が間違っていたと思う」と発言したが、外務省筋によると、米側は直ちに外交ルートを通じて不快感を表明し、日本側は大統領批判ではないと釈明した。

<中略>

 イラク戦争批判はそれ以前にもあったが、ブッシュ大統領の一般教書演説直後とあって、米国のAP通信は演説への反応の一つとして配信。「久間発言」はイラン大統領の「米国の新イラク戦略は今までの計画と同様、失敗に終わる」といった談話と同列に扱われ、米主要紙にも掲載された。

 米側は久間氏の一連の発言を、米国向けの弾道ミサイルを日本が迎撃することに慎重な姿勢を示した発言と併せ、問題視している。日本側が今月開催を模索していた日米安全保障協議委員会(2プラス2)も日程のメドが立っていない。

 普天間関連の発言では、仲井真知事(基本的には地元=名護市の意向を尊重と発言されている。)の政府案修正要求に対して、独断と思える修正に応じる柔軟な姿勢を示して、前向きな姿勢を示した島袋名護市長までもが、修正案を持ち出す状況となっています。
 また、ある時は、政府案を基本とした実行を求めるふりをするなどして、久間防衛相の発言には、国と国との約束の重みへの政府閣僚としての自覚に疑いを持たざるを得ません。
 今回の長崎での公演は、NHKのテレビ番組でも発言されていたのですが、米国に閣僚として伝えているとは、驚きです。
 国内の発言と、対米交渉(?)で、二枚舌を使わないということは評価出来るかも知れませんが、それは個人の問題で、日本の国防の責任者が、米国に対し二枚舌を使っている事になっています。
 政府案基本にアセス 普天間代替県に伝達へ 久間防衛相 琉球新報~沖縄の最新ローカルニュース

 長年かけて、ようやく合意に漕ぎつけ、地元でも前向きに検討されていることは、10年前に長官を経験したときから国防一筋できた久間氏とすれば、十二分に理解していて、実現に向け尽力出来る舞台に登る機会に巡り会い、名護市民はもとより、国民と国家の為に尽くして頂かねばならないのですが、まさか個人を優先しているなんてことは無いでしょうね。
 またまた、阿部内閣閣僚の不適切人材登用を問わねばなりません。
 
久間氏発言 米政府が不快感表明 「日米安保協委、開けぬ」 (1/28 産経朝刊)

 米政府は26日までに久間章生防衛相のイラク戦争批判や米軍普天間飛行場移設に関するたび重なる批判に不快感を表明。日本側が早期開催を希望している日米安全保障協議委員会(2プラス2)開催には当面応じない見通しとなった。

 米政府当局者は「普天間代替施設のV字滑走路建設は日米間で合意したものであり、日本側から勝手にほごにすべきではない。久間氏は米側としても海兵隊を説得するのが大変だったかよく知っているはずなのに残念だ」と強く批判した。

 米政府は久間防衛相が昨年12月にイラク戦争を積極的に支持はできないとの立場を示したことについて、日本大使館を通じて真意を確認した。そのときは日本側からイラク戦争への武力行使を支持するのは閣議決定していたとの説明を受けたが、度重なる批判に「これでは2プラス2を開催する状況ではない」(同当局者)としている。

 久間防衛相は国防族の有力議員として毎年のように訪米していたが、国防総省関係者は、「久間氏がコンサルタントを連れてきたことを国防総省は露骨に嫌がっていた。1月の防衛相の訪米予定のときも、この人物が防衛産業関係者を同行させようとしたが、国防総省は防衛省が黙認したとして反発していた」と述べ、この問題も米側と久間防衛相の関係に影響しているとの見方を示した。

前内閣の姿勢を継続しない修正の意思を公言するばかりか、私利を国防交渉に持ち込んでいるとしたら、即刻退場して貰わねばなりません!!!
 
久間防衛相、事務所がマージャン店「知らない」 (1/26 産経朝刊)

 久間章生防衛相は25日の記者会見で、元秘書が会計責任者を務める政治団体の事務所がマージャン店になっているなど実体がないとの疑いを一部週刊誌が報じたことについて「全く知らないし、私とは関係がないと思う」と述べた。ただ、元秘書の自宅にあると指摘された別の政治団体については「関係あるみたいだ。(事務所を置くのは)どこでもいい。よくあることだ」と述べた。


 中国による、世界に巡らされた反日ネットワークでの、誤った歴史認識に基づく反日プロパガンダ映画作成・上映で、反日、侮日意識を、日本の同盟国の米国だけでなく、世界中の人々に広めようとしている事へ対抗し、歴史の真実を伝える映画を作ろうとする、映画「南京の真実(仮題)」製作発表記者会見が、1/24にあったそうです。
 「南京の真実を考える国会議員の会」として、12人の国会議員が参加していました。(下記のサイトで会見の模様が、動画で見られます。)
 中国が国策で行っている反日活動や、日本の孤立化活動に政府は無為無策で、民間で立ち上げられたものですが、応援に駆けつける国会議員もいるのです。
 資金募集していて、一口一万円はお小遣いから苦しいのですが、応援したいと思っています。
 南京の真実

 国益や、継続性の外交基本を顧みない閣僚、しかもその道一筋できた確信犯(でないとしたら、大うつけ者)には、交代して頂かないと、国民や国の将来が無くなる危険があります。

 沖縄を訪れる観光客は、2002年から 5年連続で過去最高を更新しているそうで、この22日に、1972年の本土復帰以来、35年目で 1億人を突破したのだそうです。
 私もその数のうちのひとりですが、家族や子供達、同僚もリピーター化しています。私たちに出来る沖縄へのお礼と支援は、他には焼酎ではなく泡盛を飲むことなどしか日常では出来ていません。
 純粋に観光で訪れても、必ずもう一度行きたくなるのが沖縄です。美ら海水族館も、お金を貯めて是非また行ったみたい。
 休日アクセス専門なのですが、終日下記のサイトで、西表島の森の中(波の音も聞こえます)のLIVEを聞きながらパソコンに向かっています。
 Sound Explorer | Live Sound 西表島の森の中

 

  


↓ よろしかったら、お願いします。


EEZ国家の品格日本の国境日本は国境を守れるか

コメント (11)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 中国がミサイルでの衛星破壊... | トップ | 東シナ海ガス田「白樺」のガ... »
最新の画像もっと見る

11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
大臣の発言 (Katu992001)
2007-01-28 19:50:46
はじめまして。こんにちは。Katu992001といいます。よろしくお願いします。トラックバックありがとうございます。柳沢大臣にしても久間防衛大臣にしてもこの頃不用意な発言が多い気がします。
 大臣としての身分をわきまえて発言するんだったら納得は行きますが後で陳謝をするんだったら最初から言うなといいたいです。
 自民党を中心になぜこのような政治家が存在するのか腹立たしさを覚えます。

返信する
全て公人として扱われるのに (ムニ枕)
2007-01-28 22:20:23
お久しぶりです、ムニ枕です。

仰る通り、久間大臣の発言は明らかに不用意でした。
己の立場の発言が全て公人としての発言として扱われる事実を
軽く思っているのでしょうね。

報道可の情報ならともかく、秘密情報や個人的考えは部内で述べるべきです。
外交や内部統制にヒビが入ってしまったら、
修復に大変な労力を要するのですから。
返信する
Re: 大臣の発言 (遊爺)
2007-01-28 23:44:52
Katu992001さん、コメントをありがとうございます。
 
 久間氏の場合は、10年ぶりに2度目の長官になれたことと、前任者のおかげの棚ぼたで初代大臣にまでなれてしまい、有頂天の様子です。
 大臣になることが目的(次の選挙を有利に戦える)で、大臣がどんな仕事をするのかが解っていない国会議員が多いということなのでしょうね。
 映画「南京の真実(仮題)」製作発表記者会見に駆けつけた超党派の議員さんたちには、拍手を送りたいです。
 http://www.nankinnoshinjitsu.com/

返信する
Re: 全て公人として扱われるのに (遊爺)
2007-01-29 00:13:50
ムニ枕さん、お久しぶりです。

>外交や内部統制にヒビが入ってしまったら、
>修復に大変な労力を要するのですから。

 全くその通りなのに、一連の発言の多さと、今回の件の様に、地元長崎の講演で気がゆるんでぽろりではなく、その前にNHKの番組でも話していたことの繰り返しとなれば、確信犯と考えざるを得ません。
 二階氏と同じ、中国朝貢外交族とのことですから、日米の連携を崩そうとしている中国の国防白書に加担しようとしていると勘ぐられてもしかたがない一連の言動ですね。
 安倍総理は、前内閣の方針を覆すとは言ってませんが、繰り返し国家の安全保障方針に反する久間氏の各種言動を黙認している結果となっているのは、どういう考えなのでしょう。
 安倍総理は、国民の多くの支持(小泉改革の継承者として)で、なるべくしてなった総理ですから、(=総裁になるために支援したと言っている人たちが居なくてもなったのですから)保守本流などという甘言に惑わされず、国民の方を向いた、総理になる前と同じ姿勢で行動して欲しいものです。
 国民の方を向いていれば、支持率はついて来ます。
 余談の長文となってしまい、恐縮です。



返信する
Unknown (Unknown)
2007-01-29 08:11:35
平和は圧倒的暴力の上に成り立っているのである。
返信する
不適格閣僚について・・・ (容子)
2007-01-30 11:33:46
遊爺さま

安陪総理にまたも不適格閣僚の発言が次々とその職責の立場の人の発言とは思えないほど、あまりにも不用意な事をいう方が、総理の立場に悪影響を与えそうでとても心配です。

特に久間氏発言は米政府が不快感表明しております。卑しくも日米間で取り決めた事項について、その担当大臣の発言とは思えない日本式思考方法で乗り切ろうとしているようですが、その資質を疑います・・・

厚生労働大臣の発言といい、これから始まる政治の季節を前にして政府を混乱させるような人に対して総理として厳しい決断を求めます。
返信する
Re: 不適格閣僚について・・・ (遊爺)
2007-02-03 19:35:59
容子さん、こんにちは。

>その資質を疑います・・・

 全く同感です。
 安倍総理は、党内に反発の兆しが見えていることに対し、「こういう事態になった方が、人間の本心がよく分かるもんだね…」と漏らし、ニヤリと笑ったのだそうですね。
 予算成立後に内閣改造をして、総入れ替えが考えられるのだとか...?
 国内外の多くの課題に注力して、迅速な対応が出来る内閣の体制構築をお願いしたいものです。
返信する
Unknown (やおおろず)
2007-02-18 01:54:18
 麻生外相同趣旨の発言をしているところから見ると、失言でなく、確信犯でしょう。
 というのも、アメリカがイラク関連の追加予算を計上したものの、火の車の財政事情から考えると、日本への費用分担を求めてくる可能性は十分になります。
 それへの牽制でしょう。
返信する
Re: 牽制でしょう (遊爺)
2007-02-25 00:36:30
やおおろずさん、こんにちは。

>それへの牽制でしょう。

  チェィニー副大統領は、来日しても面談しませんでしたね。むこうも大人げない...。
 6カ国協議で手のひら返しで方向転換したブッシュ政権ですが、民主党になれば、もっと頭越しでしかも日本の自己負担を突きつけてくるはずですね。
 総理が継続性を尊重し河野発言を継承するのはいかがかと考えますが、総理の意向に反し(?)手のひら返しで前政権の約束を白紙に戻しかねない発言をするのは、私には感心できません。
返信する
Unknown (やおよろず)
2007-03-05 03:34:03

>>手のひら返しで前政権の約束を白紙に戻しかねない発言

 橋本政権下での辺野古沖の合意もグダグダ、また、京都議定書ではアメリカが完全に手のひら返し。
 中国・韓国・ロシアは言うに及ばず。

 まともに有限実効を遵守しようとして馬鹿をみても自業自得というのが、国際社会のルールではないでしょうか?

 日本はアホみたいに、原則を守りすぎでしょう。

 平気で嘘をつき、平気で約束を破る、そんな国になって欲しいものです。
 よそは、皆そうなのですから。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

EEZ 全般」カテゴリの最新記事