遊爺雑記帳

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ソ連時代からの「諜報機関の得意技」 指導者排除 プーチン大統領の後継者浮上

2022-03-25 01:52:07 | ロシア全般
 ロシアによるウクライナ侵攻は24日で 1カ月が経過。プーチン大統領の短期決着の目論見で侵略開始した目論見が、完全に失敗したことは明かで衆知の事となり、おおいに名誉が棄損されています。
 周知のとおり、ウクライナ東部の親ロシア派武装勢力の「二共和国」の独立を承認し、その安保の要請での出兵との見え透いた稚拙な名分で出兵・侵攻。
 しかし独立国は、ドネツク、ルガンスク二州の全域を指すとの拡大主張。かの様子かと思いきや、ゼレンスキー政権転覆交代で、ウクライナ全土の制圧を一気に目指し、戦火を拡大。
 それが北京冬季五輪に被らない様にとの習近平の要請はすっ飛び、 1か月経過でも、キエフ(ウクライナ語のキーウに呼称変更のメディアも)の戦線後退の現状。
 大義薄弱で、プーチンのロシア帝国時代の覇権復活の為の。ソ連崩壊時に去った衛星国の復帰願望(NATOの東進阻止)での侵略戦。
 ロシア国民の反戦デモの動きの芽生えもありますし、国営トップメディアからの反政府理由での辞職者や著名人の反戦言動も散見される様になってきて、プーチン氏を登用、経済政策の重鎮だった、大統領の特別代表を務めていたアナトリー・チュバイス氏が辞任、国外転出をするに至っています。
 ソ連のトップ交代では、側近による暗殺での交代劇があることは、当ブログで取り上げさせていただきました。
 1917年にウラジーミル・レーニン率いるボリシェヴィキが、ロシア帝国を置き換える形で成立した臨時政府を打倒した十月革命でソ連が誕生。
 そのレーニンの死後、トップに立ったのはスターリン。
 そしてそのスターリンを毒殺したのが、ラヴレンチ・べリア。ロシアのあらゆる要人の「護衛」を担当する、国家保安省のトップであったべリアはスターリン死後、実質的にソ連のトップに上り詰めていた。
 そのべリアの、一瞬のスキを突いたのがフルシチョフ。
 プーチン氏は、 べリアの流れを継いで、今日の地位に立っているのですね。
 しかし、そのプーチンも、側近に倒される可能性が出てきたと夕刊フジ。

 プーチン大統領の特別代表が辞任 侵攻以降の辞任で最高位 - BBCニュース

 
独裁崩壊〟プーチン大統領の後継者浮上 中毒、急病、事故…国内の反勢力が画策か 諜報機関の得意技「ソ連時代にも指導者排除の過去」識者 - zakzak:夕刊フジ公式サイト 2022.3/24

 ロシアによるウクライナ侵攻は24日で1カ月となった。ロシア軍は投入戦力の1割以上を失い、将官5人が死亡したとみられるが、首都キエフや第2の都市ハリコフなどを制圧できていない。目算が狂ったプーチン大統領が生物・化学兵器や核兵器を使う可能性も否定できないが、ロシア国内の「反プーチン」勢力が「中毒や急病、事故」によるプーチン氏排除を画策しているという情報が浮上する。

          ◇

 米国防総省高官は23日、
ウクライナ軍が首都キエフ東方のロシア軍部隊を、キエフの中心部から約55キロの地点まで数十キロ後退させたとの分析を明らかにした。キエフ近郊自治体の情報では、近郊3自治体をウクライナ軍が再掌握し、反撃の動きを強めた

■露軍戦力9割将官5人死亡
 同省は
ウクライナ国内で展開するロシアの戦闘部隊が、当初の投入兵力の9割を下回ったと試算した。侵攻前、約15万人を集結させたとされる。食料や燃料、武器弾薬も減少しているという。

 また、ロシア軍の侵攻開始後、
中将を含む将官5人が死亡したと欧米メディアが報じた。約20人の将官をウクライナに投入したとされる。

 
米紙ウォールストリート・ジャーナルは、ロシア軍の将官やパイロット、砲兵指揮官を狙う特殊作戦部隊がウクライナ軍内に組織され、無線通信の傍受などで居場所を特定し、狙撃や砲撃を試みていると伝えた

 ロシアの軍事・安全保障政策に詳しい
東大先端科学技術研究センター専任講師の小泉悠氏は「ロシア軍はキエフもハリコフも落とせず、ウクライナを屈服させることができなかった。ロシア軍が順調に勝っている証拠はない」と話す

 
ウクライナ側の被害も甚大だ。ゼレンスキー大統領は12日時点でウクライナ兵約1300人が死亡したと発表した。国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウオッチ」によると、南東部マリウポリで民間人3000人以上が死亡したという。

 戦況は一進一退だが、「ロシアは経済制裁で国内の反発が強まる厳しい状況で、立て直しができなくなっていると考えられる」と小泉氏はみる。

 
ロシア国内でプーチン氏自身も窮地に立たされている可能性があるウクライナ国防省情報総局は20日、公式フェイスブックに「中毒、急病、事故―ロシアのエリートがプーチンを排除する可能性を検討」と投稿した。

 
情報戦の中で真偽のほどは不明だがロシア側からの情報として、「ビジネスや政治のエリートの中に、プーチンに反対する影響力のあるグループが形成されている」と指摘、連邦保安局(FSB)のアレクサンドル・ボルトニコフ長官を「プーチンの後継者と考えている」と発信した。

 
FSBはプーチン氏の出身母体でもあるソ連国家保安委員会(KGB)の流れをくむ諜報機関で、敵を「中毒」や「急病」に追い込むのは得意中の得意だ。野党指導者のナワリヌイ氏は2020年、神経剤「ノビチョク」を盛られ、重体に陥ったが、FSB工作員の関与が疑われている。

 前出の
小泉氏は「ソ連時代にも周囲が示し合わせて指導者を排除した過去もあり、『プーチン排除』の可能性はゼロではない。プーチン氏はメンツを保つためにどんな無理な手を使ってでも勝とうとすると想像がつく」と話す。

■生物兵器向け防護服の準備
 懸念されるのは生物・化学兵器や核兵器の使用だ。ロシア軍がウクライナに生物兵器向け防護服の持ち込みを始めたと米メディアが報じた。

 
「生物化学兵器などの大量破壊兵器を使用する可能性は高い。都市の維持を不可能にして占拠するなど戦局を変える狙いのほか、ウクライナ国民の厭戦(えんせん)ムードを高めたり、『ウクライナ側が使用した』といって核使用の口実に使ったりする可能性もある」(小泉氏)

 
最悪の事態が懸念される事態でも北大西洋条約機構(NATO)は介入しないのか

 小泉氏は「ロシアが核を使用することを恐れて介入しないか、核抑止のために介入するかは計り知れない。西側の世論に依存する部分が大きいだろう」と分析した。

 戦況の苦戦と関係があるのかどうか、ロシア国内でプーチン氏自身も窮地に立たされている可能性がある様です。
 ウクライナ国防省情報総局は20日、公式フェイスブックに「中毒、急病、事故―ロシアのエリートがプーチンを排除する可能性を検討」と投稿したのだそうです。
 ロシア側からの情報として、「ビジネスや政治のエリートの中に、プーチンに反対する影響力のあるグループが形成されている」と指摘、連邦保安局(FSB)のアレクサンドル・ボルトニコフ長官を「プーチンの後継者と考えている」と発信。

 FSBはプーチン氏の出身母体でもあるソ連国家保安委員会(KGB)の流れをくむ諜報機関。つまり、スターリンを毒殺し陰で君臨し、フルシチョフに暗殺されたペリアの流れを継いでいるのですね。

 小泉氏が「ソ連時代にも周囲が示し合わせて指導者を排除した過去もあり、『プーチン排除』の可能性はゼロではない。プーチン氏はメンツを保つためにどんな無理な手を使ってでも勝とうとすると想像がつく」と話しておられることと一致。

 生物・化学兵器や核兵器の使用をちらつかせて脅す戦術に出てきているロシア。そのぶん、切羽詰まった窮地にあることを白状しているとも言えますが。
 最悪の事態が懸念される事態でもNATOは介入しないのか。
 あくまで、ロシア内部でのプーチン排除(国民や要人の反戦活動 or ペリアの流れを継いだ排除)を待つのか。
 難しい、ギリギリの攻防が続けられています。



 # 冒頭の画像は、ロシア軍の戦車をキエフ近郊で捕獲したウクライナ兵



  この花の名前は、ユキワリイチゲ


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