昨日に続いての尖閣近海の現状の、八重山日報の仲新城誠編集主幹の記事紹介です。
現在では、尖閣に向かう漁船に記者が同乗することは認められておらず、もはや一般の日本人は、海からも空からも尖閣に近づけなくなっている尖閣諸島。
石垣市議会の有志市議が、ヘリでの視察を申請中だが、国からの許可が出るかは未明と言うのが、前回の記事。
そんななか、「中国は日本の漁船を尖閣に寄せつけないようにして、実効支配を奪うつもりだろう。漁師が行かないと『尖閣は中国のもの』という既成事実ができてしまう。僕は頑張って行こうと思っている」と、尖閣への出漁を続けていただいている漁師さんをレポートいただいています。
もはや一般の日本人は、海からも空からも近づけない尖閣諸島 - 遊爺雑記帳
昨年11月に来日した中国の王毅国務委員兼外相が、沖縄県・尖閣諸島周辺海域で操業する日本漁船に対して、「偽装漁船」と言い放っていたのでした。
自国に「偽装漁船」が居ることを白状しているのですが、勿論、そんな卑劣なことをするのは、中国や北朝鮮くらいしかないでしょう。
「本当の漁師しかいないよ」と、あきれたように反論するのは、尖閣海域で操業を続けて20年以上になるという宮古島の漁師、久高明人さん。
漁師さんの意図を疑って、沖縄メディアは「現在、尖閣海域で航行するのは一部の活動家や漁師」(沖縄タイムス)と報じているのだそうで、相変わらず何処の国のメディアなのかといった報道にはあきれさせられますね。よほど、中国の支配を受けたいらしい。
久高明人さんが明らかな異変を感じたのは昨年冬からなのだそうです。
出漁するたび、周辺を航行している中国海警局船から執拗な接近や追尾を受けるようになったと。
「魚釣島周辺と大正島周辺に2隻ずつ、4隻が常時航行していて、日本漁船が来ると2隻で近づいてくる。何かあると4隻で来ることもある」。中国船は“連携プレー”で日本漁船を狙っているようだと。
周辺では海上保安庁の巡視船が待機し、中国船との間に割って入って隆祥丸を警護しているのだそうです。
余談ですが、冒頭の画像の巡視船「ながやま」は、漁船に迫る「海警」との狭い間に、巧みな操船技術で捨て身で割って入り、「海警」が衝突回避の為、後進操作をしたのだそうです。(by テレ朝 ワイドスクランブル)
海警法が施行され、緊迫している現場では、先に仕掛けたほうが開戦の犯人となる為、双方がギリギリの活動をしているのですね。
日本側でも、海保や海自が防衛のための武器使用は合法と牽制していますが、どちらが先に行動したかは、世界世論や国際法廷闘争関連で、重要な事項となる為、双方でギリギリのせめぎあいが展開されているのですね。
久高さんは「恐いよ。中国船は大砲を装備していると聞いているし…。攻撃してきたら宣戦布告になるから、そこまではしないと思うけど心配だ」と声を湿らせながらも、「中国は日本の漁船を尖閣に寄せつけないようにして、実効支配を奪うつもりだろう。漁師が行かないと『尖閣は中国のもの』という既成事実ができてしまう。僕は頑張って行こうと思っている」と。
なんということでしょう。
かつて、石原都知事が、全国から募金を募り、民間所有だった島を買い取り都有化し、中山石垣市長とも連携し、実効支配の為の港湾建設他の諸策を計画しましたが、民主党政権があわてて割り込んで、都有化には反応していなかった胡錦涛が、国有化はせめて「北戴河会議」が済むまでまてというのを無視し、性急に国有化し、大反発を産んだのでした。
で、民主党政権が、何か実効支配策をしたかというと無為無策で放置。
あげく、巡視船に衝突を仕掛けてきた中国漁船の船長は、日本国内での裁判はせず、中国の脅しであわてて本国へ送り返す始末。
この大失政が無ければ、都有化された尖閣は、立派に実効支配の諸策が完成し、中国に付け入る隙を与えていなかった。
腹水盆に返らず。
ただし、米軍が安保条約で日本が実効支配している事を条件に、条約の適用範囲とすることを、前原外相(当時)が、ヒラリー・クリントン国務長官(当時)と会談し合意。以後トランプ政権でも継承され今日に至っていることは諸兄がご承知の通りです。
ただ、オバマ政権後期に、パンダハガー姿勢に転じた主導者の、スーザン・ライス氏(安保条約に関わらず多国間の領土問題には不介入の原則主張)が、バイデン政権でも去就が注目されましたが、結局上院の承認が要らない職で入閣していることは、余談をゆるされませんね。
漁師を嘆かせる尖閣海域の異常事態を、国民はいつまで座視するのかと、仲新城編集主幹。日本は中国船を駆逐できる体制を構築し、島々と海域の実効支配を強化しなくてはならないと。
国会の自民党内の有志で、実効支配策実施が検討されていますが、幹事長の二階氏は媚中で有名。未だに、習近平の国賓招致をあきらめていません。
そんな中で、王毅外相が「偽装漁船」と公開の場で発言せざるを得ないほどに、実効支配の実績の効果をはたしている地元漁船の出漁と、その漁師さんの心意気。国民栄誉賞どころではない、日本の国家の主権への大貢献です。
とれた魚は、国会の食堂で、特別価格(主権維持出漁手当込)で買い取ってあげてください。
# 冒頭の画像は、尖閣周辺で漁船に接近しようとする中国海警局船(奥)と、阻止しようとする海保の巡視船「ながやま」
この花の名前は、コバノミツバツツジ 白花
↓よろしかったら、お願いします。
現在では、尖閣に向かう漁船に記者が同乗することは認められておらず、もはや一般の日本人は、海からも空からも尖閣に近づけなくなっている尖閣諸島。
石垣市議会の有志市議が、ヘリでの視察を申請中だが、国からの許可が出るかは未明と言うのが、前回の記事。
そんななか、「中国は日本の漁船を尖閣に寄せつけないようにして、実効支配を奪うつもりだろう。漁師が行かないと『尖閣は中国のもの』という既成事実ができてしまう。僕は頑張って行こうと思っている」と、尖閣への出漁を続けていただいている漁師さんをレポートいただいています。
もはや一般の日本人は、海からも空からも近づけない尖閣諸島 - 遊爺雑記帳
【沖縄が危ない!】「偽装漁船」中国海警局船から執拗な接近と追尾 漁師を嘆かせる尖閣海域の異常、行かないと「中国のもの」という既成事実が - zakzak:夕刊フジ公式サイト 2021.4.7
「偽装漁船」-。昨年11月に来日した中国の王毅国務委員兼外相が、沖縄県・尖閣諸島周辺海域で操業する日本漁船に対して言い放った言葉だ。沖縄メディアにも中国に同調する報道が見られる。尖閣に向かう漁師の正体は、実は活動家なのか。
「本当の漁師しかいないよ」
あきれたように反論するのは、尖閣海域で操業を続けて20年以上になるという宮古島の漁師、久高明人さん(60)だ。地元の伊良部漁協に所属し、漁船「隆祥丸」(9・7トン)の船長を務める。
毎年夏は宮古島周辺で操業し、冬には尖閣周辺に移動する。「尖閣は宮古島の先輩から代々受け継いできた漁場。冬でも値段が高い魚が獲れるから、量が少なくても引き合う」と出漁の動機を語る。
明らかな異変を感じたのは昨年冬からだ。尖閣周辺に出漁するたび、周辺を航行している中国海警局船から執拗(しつよう)な接近や追尾を受けるようになった。
「魚釣島周辺と大正島周辺に2隻ずつ、4隻が常時航行していて、日本漁船が来ると2隻で近づいてくる。何かあると4隻で来ることもある」
中国船は“連携プレー”で日本漁船を狙っているようだ。
周辺では海上保安庁の巡視船が中国船を上回る隻数で待機し、中国船との間に割って入って隆祥丸を警護した。
だが、久高さんは「恐いよ。中国船は大砲を装備していると聞いているし…。攻撃してきたら宣戦布告になるから、そこまではしないと思うけど心配だ」と声を湿らせる。
常々不安に思うこともある。
「いずれ中国漁船が数百隻で尖閣に押し寄せるかもしれない。そうなったら巡視船で対応できるのか」
事実、2016年には約300隻の中国漁船が尖閣周辺に乱入した前例がある。大切な漁場は現に風前のともしびなのだ。
危険な海域に繰り返し出漁する漁師の意図を疑ってか、沖縄メディアは「現在、尖閣海域で航行するのは一部の活動家や漁師」(沖縄タイムス)と報じている。尖閣に向かう漁師には、メディアの冷たい視線という逆風も吹く。
漁師の高齢化もあり、現在、宮古島から尖閣に出漁する漁船は隆祥丸も含め2隻ほどしかないという。久高さんは語る。
「中国は日本の漁船を尖閣に寄せつけないようにして、実効支配を奪うつもりだろう。漁師が行かないと『尖閣は中国のもの』という既成事実ができてしまう。僕は頑張って行こうと思っている」
漁師を嘆かせる尖閣海域の異常事態を、国民はいつまで座視するのか。日本は中国船を駆逐できる体制を構築し、島々と海域の実効支配を強化しなくてはならない。
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■仲新城誠(なかしんじょう・まこと) 1973年、沖縄県石垣市生まれ。琉球大学卒業後、99年に地方紙「八重山日報社」に入社。2010年、同社編集長に就任。現在、同社編集主幹。同県のメディアが、イデオロギー色の強い報道を続けるなか、現場主義の中立的な取材・報道を心がけている。著書に『「軍神」を忘れた沖縄』(閣文社)、『翁長知事と沖縄メディア 「反日・親中」タッグの暴走』(産経新聞出版)、『偏向の沖縄で「第三の新聞」を発行する』(同)など。
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「偽装漁船」-。昨年11月に来日した中国の王毅国務委員兼外相が、沖縄県・尖閣諸島周辺海域で操業する日本漁船に対して言い放った言葉だ。沖縄メディアにも中国に同調する報道が見られる。尖閣に向かう漁師の正体は、実は活動家なのか。
「本当の漁師しかいないよ」
あきれたように反論するのは、尖閣海域で操業を続けて20年以上になるという宮古島の漁師、久高明人さん(60)だ。地元の伊良部漁協に所属し、漁船「隆祥丸」(9・7トン)の船長を務める。
毎年夏は宮古島周辺で操業し、冬には尖閣周辺に移動する。「尖閣は宮古島の先輩から代々受け継いできた漁場。冬でも値段が高い魚が獲れるから、量が少なくても引き合う」と出漁の動機を語る。
明らかな異変を感じたのは昨年冬からだ。尖閣周辺に出漁するたび、周辺を航行している中国海警局船から執拗(しつよう)な接近や追尾を受けるようになった。
「魚釣島周辺と大正島周辺に2隻ずつ、4隻が常時航行していて、日本漁船が来ると2隻で近づいてくる。何かあると4隻で来ることもある」
中国船は“連携プレー”で日本漁船を狙っているようだ。
周辺では海上保安庁の巡視船が中国船を上回る隻数で待機し、中国船との間に割って入って隆祥丸を警護した。
だが、久高さんは「恐いよ。中国船は大砲を装備していると聞いているし…。攻撃してきたら宣戦布告になるから、そこまではしないと思うけど心配だ」と声を湿らせる。
常々不安に思うこともある。
「いずれ中国漁船が数百隻で尖閣に押し寄せるかもしれない。そうなったら巡視船で対応できるのか」
事実、2016年には約300隻の中国漁船が尖閣周辺に乱入した前例がある。大切な漁場は現に風前のともしびなのだ。
危険な海域に繰り返し出漁する漁師の意図を疑ってか、沖縄メディアは「現在、尖閣海域で航行するのは一部の活動家や漁師」(沖縄タイムス)と報じている。尖閣に向かう漁師には、メディアの冷たい視線という逆風も吹く。
漁師の高齢化もあり、現在、宮古島から尖閣に出漁する漁船は隆祥丸も含め2隻ほどしかないという。久高さんは語る。
「中国は日本の漁船を尖閣に寄せつけないようにして、実効支配を奪うつもりだろう。漁師が行かないと『尖閣は中国のもの』という既成事実ができてしまう。僕は頑張って行こうと思っている」
漁師を嘆かせる尖閣海域の異常事態を、国民はいつまで座視するのか。日本は中国船を駆逐できる体制を構築し、島々と海域の実効支配を強化しなくてはならない。
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■仲新城誠(なかしんじょう・まこと) 1973年、沖縄県石垣市生まれ。琉球大学卒業後、99年に地方紙「八重山日報社」に入社。2010年、同社編集長に就任。現在、同社編集主幹。同県のメディアが、イデオロギー色の強い報道を続けるなか、現場主義の中立的な取材・報道を心がけている。著書に『「軍神」を忘れた沖縄』(閣文社)、『翁長知事と沖縄メディア 「反日・親中」タッグの暴走』(産経新聞出版)、『偏向の沖縄で「第三の新聞」を発行する』(同)など。
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昨年11月に来日した中国の王毅国務委員兼外相が、沖縄県・尖閣諸島周辺海域で操業する日本漁船に対して、「偽装漁船」と言い放っていたのでした。
自国に「偽装漁船」が居ることを白状しているのですが、勿論、そんな卑劣なことをするのは、中国や北朝鮮くらいしかないでしょう。
「本当の漁師しかいないよ」と、あきれたように反論するのは、尖閣海域で操業を続けて20年以上になるという宮古島の漁師、久高明人さん。
漁師さんの意図を疑って、沖縄メディアは「現在、尖閣海域で航行するのは一部の活動家や漁師」(沖縄タイムス)と報じているのだそうで、相変わらず何処の国のメディアなのかといった報道にはあきれさせられますね。よほど、中国の支配を受けたいらしい。
久高明人さんが明らかな異変を感じたのは昨年冬からなのだそうです。
出漁するたび、周辺を航行している中国海警局船から執拗な接近や追尾を受けるようになったと。
「魚釣島周辺と大正島周辺に2隻ずつ、4隻が常時航行していて、日本漁船が来ると2隻で近づいてくる。何かあると4隻で来ることもある」。中国船は“連携プレー”で日本漁船を狙っているようだと。
周辺では海上保安庁の巡視船が待機し、中国船との間に割って入って隆祥丸を警護しているのだそうです。
余談ですが、冒頭の画像の巡視船「ながやま」は、漁船に迫る「海警」との狭い間に、巧みな操船技術で捨て身で割って入り、「海警」が衝突回避の為、後進操作をしたのだそうです。(by テレ朝 ワイドスクランブル)
海警法が施行され、緊迫している現場では、先に仕掛けたほうが開戦の犯人となる為、双方がギリギリの活動をしているのですね。
日本側でも、海保や海自が防衛のための武器使用は合法と牽制していますが、どちらが先に行動したかは、世界世論や国際法廷闘争関連で、重要な事項となる為、双方でギリギリのせめぎあいが展開されているのですね。
久高さんは「恐いよ。中国船は大砲を装備していると聞いているし…。攻撃してきたら宣戦布告になるから、そこまではしないと思うけど心配だ」と声を湿らせながらも、「中国は日本の漁船を尖閣に寄せつけないようにして、実効支配を奪うつもりだろう。漁師が行かないと『尖閣は中国のもの』という既成事実ができてしまう。僕は頑張って行こうと思っている」と。
なんということでしょう。
かつて、石原都知事が、全国から募金を募り、民間所有だった島を買い取り都有化し、中山石垣市長とも連携し、実効支配の為の港湾建設他の諸策を計画しましたが、民主党政権があわてて割り込んで、都有化には反応していなかった胡錦涛が、国有化はせめて「北戴河会議」が済むまでまてというのを無視し、性急に国有化し、大反発を産んだのでした。
で、民主党政権が、何か実効支配策をしたかというと無為無策で放置。
あげく、巡視船に衝突を仕掛けてきた中国漁船の船長は、日本国内での裁判はせず、中国の脅しであわてて本国へ送り返す始末。
この大失政が無ければ、都有化された尖閣は、立派に実効支配の諸策が完成し、中国に付け入る隙を与えていなかった。
腹水盆に返らず。
ただし、米軍が安保条約で日本が実効支配している事を条件に、条約の適用範囲とすることを、前原外相(当時)が、ヒラリー・クリントン国務長官(当時)と会談し合意。以後トランプ政権でも継承され今日に至っていることは諸兄がご承知の通りです。
ただ、オバマ政権後期に、パンダハガー姿勢に転じた主導者の、スーザン・ライス氏(安保条約に関わらず多国間の領土問題には不介入の原則主張)が、バイデン政権でも去就が注目されましたが、結局上院の承認が要らない職で入閣していることは、余談をゆるされませんね。
漁師を嘆かせる尖閣海域の異常事態を、国民はいつまで座視するのかと、仲新城編集主幹。日本は中国船を駆逐できる体制を構築し、島々と海域の実効支配を強化しなくてはならないと。
国会の自民党内の有志で、実効支配策実施が検討されていますが、幹事長の二階氏は媚中で有名。未だに、習近平の国賓招致をあきらめていません。
そんな中で、王毅外相が「偽装漁船」と公開の場で発言せざるを得ないほどに、実効支配の実績の効果をはたしている地元漁船の出漁と、その漁師さんの心意気。国民栄誉賞どころではない、日本の国家の主権への大貢献です。
とれた魚は、国会の食堂で、特別価格(主権維持出漁手当込)で買い取ってあげてください。
# 冒頭の画像は、尖閣周辺で漁船に接近しようとする中国海警局船(奥)と、阻止しようとする海保の巡視船「ながやま」
この花の名前は、コバノミツバツツジ 白花
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