梅雨の晴れ間、片瀬西浜の地引網を初めから終りまで観察しました。
地引網を引くのは幼稚園児とその父母の皆さんでした。
最初に目に入ったのは砂場でワイヤーをコイルに巻いている3人でした。
地引網を沖から引くときは、先ず網の先に繋いだワイヤーをモーターで引き上げるのです。
この段階では、参加者は何も気づいていません。
漁師さんたちは目印の黄色い浮きを置いたり、
引き上がった地引網を収納するリヤカーを所定の場所に置いていました。
笛が鳴って、いよいよ地引網用意です。先ずワイヤーに沿って整列です。
ワイヤーと地引網の繋ぎの部分が見えると、漁師さんが先頭で地引網引きがはじまりました。
お父さんもここぞとばかり一所懸命に綱を引っ張っていました。
ただ眺めているだけのお父さんもいました。
網が水際に近づくと、突然トンビが沢山集まってきました。
驚いて見上げている皆さんです。
やって来たのはトンビだけではありません、カラスもおこぼれを貰おうと集まっていました。
地引網が引き上がると、参加者が丸く囲んでしまい、中の様子が見えなくなりました。
トンビよりも、カラスよりも、人間ががんばっていました。
海水できれいに砂を洗って大きな桶に入った収穫の魚です。
この後氷が上に入れられ、調理場に運ばれて行きました。