Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

SEX and the CITY Season2

2008-05-10 | TVドラマ(海外)
<vol.1>
「だんだん男子禁制ゾーンに突入してきた」

Season2から、4人の友情物語がだんだん深くなってきました。そこで、俄然面白いのは女同士の付き合い方。男にいい女と思われたいというメンタリティは、我々と変わらないと言いましたが、こと女同士では、日本人ではありえないシチュエーションが多数見られるんです。

例えば、友だちが付き合っているBFのことをこてんぱんに言ったり、付き合い方にダメ出ししたり。日本だと、友だちの彼氏の悪口って、友情にヒビが入るもんなんですよね。なので、このドラマが人気があるのは、むしろこう言った女同士の関わり方で我々ができないことをやってのけている爽快さにあるのかも知れない、と思ったりするわけです。だって、友だちのBF見て、「なんであんなヤツと付き合ってんの?」って思ったことないですか?でも、口には出せないでしょ。

そして、彼とのセックスで避妊具(女性が体に装着するものね。恥ずかしくて書けないよ)がずれたから見てくれ、とキャリーが友人にお願いするシーン。これは、もうお口アングリでした。このドラマで見てきたどんなセックスシーンよりも一番驚きましたねえ。その時サマンサが言ったセリフが「ネイル塗ったばかりなのに」ってのが、これまた唖然で。日本人じゃ、絶対、ありえないでしょ?なるほど、そういう関係性なら、彼とのセックス話も何でもかんでも話せるよなあ、と変なところで感心することしきり。

それから、ランチタイムにレストランで大声でセックスの話してます。これ、いわゆる「お決まりシーン」なんですけど、日本じゃ隣のテーブルが気になって絶対無理。酔いに任せてBARでこっそり打ち明け話がせいぜいです。しかも、彼とベッドの中で何をどうしたか、隅から隅まで報告してますもんね。聞いてる分には大笑い。もし、こんな友人がいてホントに全部報告されたら困ります。なので、まさに隣のテーブルで耳ダンボな人になった気分で見てます。


<vol.2>
「恋愛のパワーバランス」

困った。だんだんキャリーがイヤなオンナになっていきます。コラムニストのキャリアウーマンで、親友がゲイなんて設定なのに、男に依存度高い、高い。彼の部屋の洗面所に少しずつこっそり私物を残すなんて。しかも、歯ブラシですよ、歯ブラシ!おいおい、これ日本のクサイ恋愛モノでもよくある光景じゃないですか。自分の存在を男の世界にねじ込む、世界共通のパターンなんですね。私が男ならこういうオンナは別れます。だんだん、ビッグが気の毒になってきました。

結局、恋愛とは相手次第でパワーバランスはびっくりするほど変わるということ。ビッグという男は、自由人を気取り、彼女の友人たちの前に出るのを嫌がり、仕事やプライベートの相談も彼女にはしないタイプ。端から見ていると、サッパリしている分付き合いやすい男だと思えるのですが、女心は複雑。なんだかんだ言って「愛されている実感」が欲しいのです。たまにはベタベタしたり、堂々とBFづらして欲しいのです。かといって、ミランダが付き合い始めたスティーブのような朝も夜も付きまとってくるような相手にはウンザリしてしまうんですよ、きっと。

相手次第で優位になったり、劣勢になったり。それが、セルフコントロール不可能な恋愛のパワーバランス。ちょっとしたきっかけで天秤棒はあっちに傾いたり、こっちに傾いたりするのですが、変化を相手に求めていては無理ですね。やはり、変えられるのは自分だけ。キャリー、もっとシャキッとしなさい。

<vol.3>
「ほーら、言った通りじゃないの!」


君は素晴らしいと連呼してくれる男、出会って間もないけど君を愛していると断言してくれる男に対して「私たちちょっと距離を置いた方がいい」と引きまくるキャリー。ほら、言った通りじゃないのよ!ビッグにはあんなに愛をアピールして欲しがってたくせに、そういう男が現れるとウザいし、まだ信用できないって態度に出るんだ。ちょっとズルくないか、キャリー。さて、この巻でひとまずビッグは結婚してしまうけど、どうも彼の存在はずっとひきずりそう。ってか、さっき秋公開の映画のトレーラー見たら、ビッグ出てるし!えーっ、まだまだこの男引きずるんですかぁ。

さて、失恋や仕事のストレスで「靴を買う」ってのがよく出てくるんですけど、コレ大納得ですねえ。ジミー・チュウやマロノ・ブラニク。(「マリー・アントワネット」でも使われていたカラフルで超カワイイ靴たちもマロノ・ブラニク)。300ドルはするであろうオシャレな靴をバンバン買い込んで、紙袋ぶらさげて街を闊歩する。これ働くオンナの夢です。やっぱり靴は仕事のモチベーションを鼓舞させるアイテム。働きマンを阻む障害物は、全部この靴で踏みつけてやるってね。んで、こんなに高い靴買ったんだから、頑張って稼ぐしかねーよってことで、堂々巡りです。

4人の誰かに自分と似たところを感じて感情移入してしまう。そして、このグループの一員になったつもりでみんなの恋の行く末が気になっちゃう。そこが、このドラマの面白さですけど、あいかわらず私はミランダ派だな。自分のテリトリーがないとイヤなの。たまには、ひとりでゆっくり本を読みたいタイプ。そして、一番うっとーしいのが、シャーロット。だってね、この子結婚願望大きいくせに、尻軽でツマラン男に騙されすぎですよ。しかも、友だちを振り回しすぎ。おかしなセックスヨガ教室にみんなの分も申し込んだとか駄々こねちゃって。あたしなら即刻縁を切ります。他の3人は寛大だなー。まあ、この子のお馬鹿っぷりにアタシみたいな視聴者が突っ込むというのも、一つのパターンなんでしょうね、このドラマの。つーことは、すっかりのせられてるってことね…。