Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

ジュラシック・パーク

2010-03-11 | 外国映画(さ行)
★★★★☆ 1993年/アメリカ 監督/スティーブン・スピルバーグ

「立派なパニックムービー」

子供と久しぶりの再観賞。

最初に見た時は恐竜のCGに驚き、さすがハリウッド大作だなあと、技術と作品のスケール感に感心したのだけど、こうして見直してみると、立派なパニック・ホラーなんだなってことがわかって、ちょっと見直しました。

最初の犠牲者であるドナルドが頭からスッポリと食いちぎられ、振り回されて胴体が転げ落ちるところなんて、小さい子にはきっと強烈。実際、私の知り合いでも、このシリーズは怖くて子供たちが途中で消してしまう、と言った声も聞かれるんですよね。

面白いと思ったのは子供の描き方。ハモンドの孫である姉弟は、終始足手まといでうるさい。正直見ていてウザくなるほど。特にお姉ちゃんを演じるアリアナ・リチャーズの叫び声が大変不快。恐竜に逃げられている恐怖にこの不快がプラスされて、胸の奥がじりじりと焦げるような嫌な感覚がまとわりつきます。こうした子供の描き方を見ると、本作は子供向けとして作られたんじゃないんだなという認識を新たにします。あくまでも恐怖の増幅の一装置として子供の存在があるんですよね。

そして、何といってもローラ・ダーンでしょう。最後まで一番見終わって、何が頭に残ってるかって、恐竜のシークエンスじゃなくて、ローラ・ダーンの逃げる姿ですもん。あの大股で走る姿の豪快なこと!恐竜よりインパクトあります。「2」はマルコムが主人公で「3」は再びグラント博士が主人公になりましたが、私はぜひともローラ・ダーン演じるエリーを主人公にして欲しかったですねえ。