Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

シャーロック・ホームズ

2010-03-16 | 外国映画(さ行)
★★★★ 2009年/アメリカ 監督/ガイ・リッチー
<TOHOシネマズ二条にて観賞>

「ジュードの方がホームズ向きかな」

コナン・ドイルの愛読者である息子と観賞。私はずいぶん昔に読んだ記憶がある程度です。

個人的に昔のヨーロッパの街並みが出てくるだけでワクワクするタイプなので、1890年のロンドンという舞台設定は楽しめました。石畳の道を馬車が走ったり、猥雑な街並みなどは十分に惹きつけられるものでしたが、残念ながら港の景色やエンディングにかけての吊り橋のセットなど、うまくできていはいるものの、CGの違和感がぬぐえません。もちろん、CGなくしては全てを再現することは不可能なんだろうけど、リアルセットとのバランスが取れてないんですよね。そういう意味では「ハリー・ポッター」シリーズは、美術面でのトータルなバランス力がすばらしいんだなと再認識しました。

息子によるとホームズは空手と柔道の達人らしいのですが、本作のホームズは武闘派には変わりないのですが、どうも汚らしいのが難点(笑)。アクションバリバリに文句は付けませんが、もう少しスマートでもいいんじゃないかと思ったりして。そう考えるとジュード・ロウがホームズでも良かったんじゃないか、なんて意見もアリかなあ。ハンチングをかぶり、バーバリーのコートを着たジュードが空手の達人、とかスクリーンで見てみたいけど。

さてさて、名推理でどんな犯人をとっつかまえるのかと思ったら、黒魔術ですよ。ううむ、何だか「ダ・ヴィンチ・コード」みたいな展開。世界初の化学兵器装置って「K-20」!?はたまた、死んで復活&ガス殺戮って「20世紀少年」!?みたいな。何だかどこかで見たことのあるような話の羅列がちょっとねえ。もう少し、推理物にシフトして、犯人との丁々発止で盛り上げるような脚本の方が私は好みですね。