Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

エマ

2013-02-08 | 外国映画(あ行)
★★★☆ 1996年/イギリス 監督/ダグラス・マクグラス
(WOWOWにて鑑賞)


「アホみたいにカワイイ!を連発するしかない」

とにかくグウィネス・パルトローがカワイイ!
そして、グウィネスの衣裳とヘアスタイルがカワイイ!
出てきたドレスを一つ一つ取り出して解説したいくらいの衝動にかられます。
そして、そのドレスに合わせたヘアアレンジがこれまたどれもこれもカワイイのよ!
この映画のスタイリストさんは凄いわ。
ヘアアレンジで言えば、リボンや帽子などの装飾ももちろんだけど、
グウィネスの金髪そのものを活かしたアレンジのバリエーションがハンパないの。
ヘアスタイリストさんも必見じゃないでしょうか。
(まあ、日本人の固い黒髪じゃあんな風にならんのでしょうが)

以前「ブーリン家の姉妹」のレビューで、イギリスの貴族の衣裳はフランスに比べて質素でつまらん、
ということを書いたんですけど、この映画を見るとその意見を撤回しなきゃいけないなあ。
それとも、この映画の衣裳が特別かわいすぎるのか。

エマは裕福な家庭の娘で、誰に対してもかなり上から目線。
親友にプロポーズした男が農家の息子だとわかり、あからさまに身分違いみたいなことを言う。
なんか鼻持ちならない、イヤな子なのよ、エマって子は(笑)。
ハタチそこそこのくせに、年上でもちょっと身分の低い貧しい人には態度がでかかったり。

ああ、なのに、なのに。
見ていて全然嫌な気分にならないのよねえー。
これぞ、ジェーン・オースティンの世界!
ジェーン・オースティンの他の映画でも書いたけど、そういう鼻持ちならない女の子を
周囲の人々がとても穏やかに温かく見守っている。
エマを諫めても、エマを嫌いになったり、陰口をたたいたりするような人はいない。
そういう人間模様を見ているのが実に楽しい。ほっこりする。
ささくれた心に染み渡ります。