Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

CUT

2013-02-09 | 外国映画(か行)
★★★ 2011年/フランス 監督/アミール・ナデリ
(WOWOWにて鑑賞)


「ボクは映画のためなら死ねる!」



「愛と誠」の岩清水くんを思い出してしまうような、映画愛への猪突猛進ぶり。
かといって、岩清水くんみたく笑えるかというと全くそんなことはなく、いたってまじめな映画なのであります。
あまりにまじめに映画愛を語りすぎなので、どうもこの世界に入り込めない。
この世界に入り込む隙間がない。そんな感じでした。

「クソみたいな映画を垂れ流しするシネコン!」というストレートなアジテーション。
こういうやり方は、私は全然嫌いではないです。
結構、汗臭いの好きです。若松孝二の映画とか好きだし。
だのに、この映画は楽しめなかったなあ。
やっぱりイラン人監督が日本で撮ってるところの違和感が先立ってしまうんだよなあ。
ヤクザの描写とかさ。

一発殴られるごとに、TOP映画100のカウントダウン。
これもさあ、まじめにカウントダウンしてるから面白くもなんともないの。
映画バカ一代みたいな主人公にしてくれたら良かったのになあ。
映画の存在そのものがまじめすぎる。