Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

ゴーストライター

2013-02-23 | 外国映画(か行)
★★★★☆ 2010年/フランス・ドイツ・イギリス 監督/ロマン・ポランスキー
(WOWOWにて鑑賞)



「おとなのたしなみ」


全てが上質。大人が嗜む逸品、という感じですねえ。
ジャケットに「知りすぎた男」というヒッチコックの名作のタイトルが入ってますけど、
先日見たペドロ・アルモドヴァルといい、
ヒッチコックの作風をさらに高めて極上の作品に仕上げている映画に出会うとなぜこんなに嬉しくなるのでしょう?

そして、サスペンス気分を盛り上げる音楽がすばらしい。
とても優雅で美しい音楽。
気分も盛り上がります。

謎解き自体はたいしたことないし、殺された男のカーナビがそのままになってるとか、
サスペンス軸で考えると穴はいっぱいあるんですが、それがどうした、ということです。
この上質な雰囲気を楽しめばそれで充分映画の醍醐味味わいました。
ありがとうございますという感じ。

巻き込まれていく男を演じるユアン・マクレガーははまり役。
見るからにいい人そうで、純真そうで、頭も切れるし、でもどこか抜けてるみたいな。
そんなユアンが演じる主人公。
エンドロールで「Ghost」とクレジットされるのも粋ですねえ。