Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ

2020-05-14 | 外国映画(や・ら・わ行)
★★★ 2015年/ベルギー・アイルランド 監督/メアリー・マクガキアン

実際の建物や家具がバンバン出てくるので建築好きにはたまらんです。ですが見所はそれだけ。
本作長年コルビジェ作とされていた住居が実はアイリーンの設計だったというスキャンダルがベース。女の才能に嫉妬した若きコルビジェ。このプロットだけでもワクワクしますよねえ。なのに、カメラはやたらとアイリーンのアンニュイな表情ばかり捉えて、実に退屈。また、コルビジェの嫉妬の裏側をきちんと描いていないので、単に嫌な男というだけにしか見えない。せっかく、本物使って撮影しているのに実にもったいない。中途半端に英語とフランス語が混じるのも何なの。フェミニズム映画として最高の材料そろってるのにこんな調理じゃダメでしょ。