Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

見えない目撃者

2020-05-17 | 日本映画(ま行)
★★★★ 2019年/日本 監督/森淳一

セブンや羊たちの沈黙など名作スリラーを引用しつつ、現代社会の闇を背景にアップデートした力作。次々と繰り出される(邦画に絶対的に足りない)容赦のない演出が恐ろしくも爽快。物語の突っ込みどころはあるが熱量で押し切る力がある。なにぶん、韓国映画にありがちな「おい!警察何してる!」な脚本が気にはなるが、ヒロインが圧倒的不利な状況で追い込まれていくハラハラ感が勝る。目が開いた状態で盲目を演じるという難易度の高い演技に吉岡里帆が見事に応えている。