Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

37セカンズ

2020-05-18 | 日本映画(さ行)
★★★★ 2019年/日本 監督/HIKARI

世界は矛盾に満ち、時に徹底的に無関心であり、徹底的に好奇心むき出しである。しかし、自分を一人の人間として扱う人に出会えるかどうか。それが鍵だ。そういう人を見極め、積極的に関わっていけば世界は広がる。束縛や搾取から自立する女性の物語として誰しも共感できる力強い作品。

HIKARI監督、本作が長編デビュー作だというのに、脇役陣の使い方が最高にうまい。そして、チョイスがめちゃくちゃツウ好みである。板谷由夏、渡辺真起子、宇野祥平。一瞬しか出ない尾美としのり、渋川清彦もすごくいい。みんな自然体の演技が板についている。

当て書きだという主演の佳山明さんの体当たりの演技の素晴らしさは言わずもがな。これから、どういう活動をされていくのだろう。