うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

病院で俳句をつくる。

2015年09月29日 19時41分06秒 | 俳句・短歌、またはエッセイ
 わたしは二か月に一遍、高血圧と糖尿病の診療と処方箋をもらいに病院へ行く。ここは平日しかやっていないのだが、毎回、半日は時間がつぶれる。今日も待ち時間が長くて、いつも文庫本を持参するのだが、実は今まで待合室で読んだことはない。格好だけで、どうしょうもなく、毎回ひとりイライラしている。性格的に待つのは若い時から大の苦手である。なんだか、黴菌がうようよしている感じと、不健康者の多い病院という場所も普通の意味で嫌い。
 しかし今回は7時半過ぎに受け付けて、9時前に血液検査を待っている合い間に、句想が浮かび吸い終わった煙草の空き箱にシャーペンで書き付けた。所要40分ぐらいになるか。どういう心境であるか、われながらわからない。
 そんな風にして下段の句を作った。思い浮かんだ順に並べておく。


    ・彼岸を過ぎし
       人の雑踏にも
         生温く

    ・ひとり雲
       花咲く路傍を
         歩きおり

    ・夏の蚊や
       いくつもの落ち葉踏み
         山路かな

    ・コスモス咲き
       地訛り行き交う
         偲ぶ秋

    ・病を得る
       いろいろの世に
         飽きるまでもなし

    ・ゆっくりと
       下半身のみで
         歩む秋日

    ・遊ぶごとに
       塩辛蜻蛉も行く
         稲穂の波

    ・急く脚や
       野薊の花も咲いている
         いつか来た道
 
    ・紫苑ほころび
       よそ見してそぞろに
         秋深し

    ・地言葉に
       抑揚も懐かしき
         こぞ昔

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