うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

最近の読書傾向は、

2019年03月08日 06時58分19秒 | 活字中毒の日々、そして読書三昧
 最近の読書傾向は、私の生活が変動していて色んな分野になった。 
 中公新書の 『斗南藩』 は、戊辰戦争後の会津藩の没落で、明治新政府から処分先で青森県の下北半島の地にあった、かつて一時あった斗南藩の幻の話である。
 『パンツの面目ふんどしの沽券』 は米原万里さんで、以前から読み残していたもの。相変わらずユーモアたっぷりの軽快な内容だ。父君は日本共産党の参議院議員の米原昶である。当時、世界にあった各共産主義国独特の挿話が面白い。
 福田和也の 『地ひらく』 は戦争中の動きを読んでいる内に石原莞爾という人物に興味を持ち読んだもの、この人は文学評論家でありながら文意が緻密さに欠け、文章の構成が悪くて読みずらい。多分、このことは文体意識が薄いことに由来する、慣れるまで時間がかかる。続いて石原莞爾本人の本 『最終戦争論』 『戦争史大観』 を読む。なるほど、内容は独創にあふれていて半世紀以上のことながら新鮮である。
 下らなかった本は 見城誠の 『たった一人の熱狂』 で編集者上がりのあの幻冬舎の創業者であるが、支離滅裂そのものの内容である。人生論や経営論を文学ぽく記すのは愚の骨頂だろう。
 『これいいのか岩手県』 はシリーズ物でわが出身地をうまく分析してコンパクトにまとめている。わたしは自虐気味に読んだ。
 週刊新潮の記事で知った 『身体する数学』 森田真生は現在読み進めているが、この本は知識欲で読むと空虚な目に遭う。たとえば、概念から派生する観念や想念を日常生活に即して感情的に記すとこうなるのか。森田氏は若くて大学とか民間の研究所に在籍しているわけではなく、いわゆる在野の物書きであるらしくて好感が持てる。
 地元新聞社による 『櫃取湿原の四季』、場所は北上山地の早池峰山から閉伊川をはさんだところ、わたしの仕事先から近くて高層湿原に似た地域ををテーマにしているが、残念なことに科学的な生態系や植生には触れていなくて写真や詩文めく編集で物足りない。まあ、この手の著作物にはありがちな内容である。
 わたしはこんどの海外旅行先としてベトナムを検討中なので 『地球の歩き方 ベトナム』 をもとめ、また 『フェルマーの最終定理』を読み進めている。
 日常的には、ほかに地元のマップ関係、定期的に読んでいる 週刊新潮 がある。わたしは、地元の書店では物足りなくて、Web上でカード決済をしてAmazonで注文する。その入手方法はわたしにとって驚異的なもので、検索していくと中古書も必ず見つかる、2日中に届く。手間暇がかからない。書店での取り寄せ日数や、わたしなどが昔の古書店巡りをしていた時代とは大変わりである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こちらも・・・

blogram投票ボタン