うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

「言葉の海へ」高田宏、これは≪言海≫という辞書をつくった大槻文彦の伝記である。

2020年07月27日 05時25分57秒 | 活字中毒の日々、そして読書三昧
わたしは、現在は週3以上の休みをいただく。6月は直前の検査と是正事項の処理。7月は末の完成検査のみでその検査説明資料作成業務のみになる見込み。今は仕事的には終末を迎えている時、だが、まだその全容が見えずにいる。先のことは分からない。
 しかしながらと言うかしこうしてと言おうか、今年は、日照不足の梅雨、それでもってあのコロナウィルス騒ぎの日々でわたしの日常はダラダラとしている。特に読書傾向はひどい。活字中毒、古風に書痴、見境いもなくというものだ。
 近年はわたしは韓国人の奇妙奇天烈さ、面白さに惹かれて、久保田るり子さんの 「反日種族主義と日本人」を読む。それに今までに読みはぐっていた山本周五郎の 「ながい坂」、伊達騒動を題材にした 「樅ノ木は残った」。織田信長の実録とされる戦記物 「信長公記」、幕末に志のある人たちに読まれた 「靖献遺言」。
 石井妙子さんの名著 「女帝・小池百合子」 小池百合子は虚偽を苦にしない自己演出とパラノイアふうの周囲を振り回す性格は精神分析学の対象としても面白いし、現在は東京都知事の特徴的な政治理念もなく権力志向を持ち、父に似た風変わりな個性を持つ政治家の原点を丹念に執拗に追う。それに、私にとってはお馴染みの、再読三読、 山本七平の 「裕仁天皇の昭和史」である。
 随分とわたしは、amazonとJCBの売り上げに貢献してしまった。

 そして、 「言葉の海へ」高田宏。これは、≪言海≫という辞書をつくった大槻文彦の伝記である。
           

           

           
 この本は中古品で入手以来読み通すのに時間がかかる。高田宏氏の構成や記載方法が珍しく骨太で、説明的でない。この文体は強靭だとさえいえる。内容としては幕末から明治維新にかけての時代背景も描いているからだ。これは時代のパラダイムをつかむというよりも作者としてのパースペクティブが秀抜ということになる。様々な文学賞受賞もむべなるかなである。
 ≪言海≫の内容では,文法や採用基準について触れた 【語法指南】 が要望に応じて別に頒布されたという。また、 【ことばのうみのおくがき】 には大槻文彦のこれまでの著作・編纂の思いがありったけに吐露されていて面白い。
 しかも、大槻文彦がわが仙台藩支藩の一関藩出身ということで、わが郷里のことに及んでいるからだ。と言うことで、わたしとしてはなかなか身近過ぎてこの感想文を展開しにくい。
コメント
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