うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

アメリカヒトツバタゴの開花

2023年05月02日 06時07分48秒 | ガーデニング・庭づくり
 ヒトツバタゴは珍しい樹木だ。いわゆる稀少木の扱いになる。通称名はナンジャモンジャと古来から伝えられている。
 わが家では今年の3月の気温が影響したのかどうかは不明だが、知人からいただいた樹木で、今年初めて鉢植えの“アメリカヒトツバタゴ”が開花した。枝先に白い花の細かい花弁がびっしりつく。遠く離れてみると、パウダースノーの如く粉雪のように咲く。
 原種の“ヒトツバタゴ”は、おととしわたしが業務上に福岡に滞在していて、春に日本海の孤島である対馬に行って海沿いの落葉する状況を見ている。その後再赴任して11月の中旬に帰葉する時に、愛知県安城市内の植物園「デンパーク」で秋のヒトツバタゴ林を見た。実家に帰って来た時にその生育情報を整理していたが、もしかしてこのブログにアップするのは初めてか。
 この樹木は、本来、は東アジアの自生地である台湾、中国や韓国で確認された。現在は東京の公園・植物園等に植栽地があり、自生地としては九州、西日本各地にポツンと分布している、国内の自生地を見ると植生学上は隔離分布とされている。地元の樹木医会では、ある大きな千葉市内の(青葉の森公園)に植えられているが現在は生育不全に陥っていて、樹勢回復の処置段階にありその生態が不明でなぞとされていた。
 この海外からの移入種である“アメリカヒトツバタゴ”は、“ヒトツバタゴ”の矮性品種と言われていて樹木材料として造園業界に少なからず出回っているが、どうやら“ヒトツバタゴ”と混同されて植栽されているようだ。

 ヒトツバタゴ:Chionanthus retusus モクセイ科ヒトツバタゴ属。日本では愛知県、岐阜県、長崎県にだけ自生する珍木のひとつ。大きなものは高さ25~30mにもなる。樹皮は灰褐色。葉は対生し、長さ4~10㎝の長楕円形。5月、本年枝の先の円錐形の集散花序に白い花をつける。雌雄異株(雄株・両性花異株)。花冠は4深裂し、裂片は4~10㎝の線形、果実は長さ約1㎝の楕円形で黒く熟す。
 アメリカヒトツバタゴ:Chionanthus virginicus   英名 White fringetree アメリカ東南部に自生。高さ10mになる。
 参考資料・『日本の樹木』山と渓谷社ほか

 画像は4月28日であるが、開花期間が長いようだ。後ろが“ヒトツバタゴ”である。
          
          
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