うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

『三国志』『史記』を読む その1

2023年07月11日 12時07分35秒 | 活字中毒の日々、そして読書三昧
リタイヤして一日を送ることになると余裕の時間があることになり、日常の瑣事や始末ごとの整理が出来てくると、次第にわたしの悪い癖で読書に淫する日々が続いている。
              
 昨年の春に仕事先の町の図書館で蔵書の無料頒布のお知らせがあり(図書館を解体し更地にして住宅地域にする)、わたしの身辺では本には個人的には無縁ではないのでその書籍を見に行った。その中でもらってきたのが中国の古典である筑摩書房の『三国志』だが、その内容に全く歯が立たずそのままにしていた。アマゾンで検索し、次に角川書店の『三国志演義』を入手、数ヶ月かけて難儀しながら読み通す。それでもわたしは読了感が得られず調べてみると古くは吉川英治の本があることが分かり5月いっぱいで読み終えた。吉川英治は通俗小説の作家とされるがこの著者の小説はわたしははじめて読んだ。ついでに自伝物も読むことになる。
 こうして、手探りながら『三国志』を読むことになった。しかしこの本がこんなにも裾野が広く深いとは思わなかった。付け加えておくが、アマゾンの読者ブックレビューを見るとやはりこの手の読書には手を焼いていて読了するまでは数年がかりとのこと、やはりと納得がいく。
 読書時間をシリーズ物で言うと、過去に橋本治の『窯変源氏物語』は中途まで。中里介山の長編で机竜之介の『大菩薩峠』は読了する、大佛次郎の『天皇の世紀』を読んだことがあったか。当時の読む場所は自宅と通勤電車の中、それぞれが半年がかりである。
 なお、『史記』については『三国志』と当初似たものだろうと読み始めたが、どうやら『三国志』の前の舞台である紀元前の春秋時代であることに気付いた。冗談みたいな話だが、なかなか頭の整理が追い付かないのが実情だ。なお、現代でも言われている故事(来歴)ことわざについてこの古典を出典とする文章が多いのにもあきれるばかりだ。
 この後、吉川英治の『私本太平記』と『春秋左氏伝』を取り寄せるつもりだが、どうか。
        
 以下に現在の時点での入手順、読書順に挙げてみた。

・『三国志演義』(1~4) 羅貫中 立間祥介訳 角川ソフィア文庫 角川書店¥1,480+税×4
  4/末読了 

・『三国志』(一~八) 吉川英治歴史時代文庫 講談社 ¥800+税×8   5/末読了

・『三国志』(Ⅰ~Ⅲ) 今鷹真/井波律子訳 世界古典文学全集24A 筑摩書房 価格不明
  一年前に入手した町立図書館で蔵書の無料頒布品。この『三国志』の複雑な登場人物や構成
  や筋に全く歯が立たず読めない。回り道だが、これがきっかけにしてほかの読み易い書籍
  『三国志』本を渉猟し読み始める。

・『史記』(一~五)田中謙二/一海知義訳 中国古典選 朝日文庫朝日新聞社¥360~¥400×5
  6/30読了
  この文庫本はわたしの書棚を探していたら見つかる、いつかチャレンジしようと、どうも大
  学時代の20代に買い求めていたもののようだ。
  外観はページが茶褐色に変色しすぐにでも破れそう、なんだか昔のわら半紙のよう、紙魚は
  いないか?、文字も小さくて読むのに難儀する。今は老眼鏡に拡大鏡もあるのだが・・・

・『史記』福島正編、訳 角川ソフィア文庫 角川書店 ¥880+税 7/1読了

・『三国志入門』 宮城谷昌光 文春新書 文藝春秋 ¥950+税 7/3読了

・『三国志の世界 後漢三国時代』 金文京 講談社学術文庫 ¥1,300+税 6/26読了
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