ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

牛(ブル)に引かれて

2008年10月14日 | 千伝。
世界にあわせるように、単純に東証も急反発で株価が上昇。

昨夜から、「買い」に走る銘柄を物色した輩は巷に数知れぬ。

世界の空間が複雑な図式ほど、世界の時間は単純な罫線で動いている。

今年のノーベル経済学賞は、公的資金投入に賛成の米プリンストン大学のクルーグマン教授。
またまた米国から・・七年連続だとか。

さすがに、世界金融危機の震源地の米国である。(皮肉です。)

何はともあれ、圧倒的に多い米国国籍人の受賞である。

英国では、公的資金投入の政府案に反対デモが行われている。

心情的には、賛成です。

秋めく朝、東の空に手を合わせる日々です。

牛に引かれるぐらい、あなたに好い事がありますように。

今週末・・信州の諏訪大社、それから善光寺にも行ってみようかなぁ。(笑)

一件落着?

2008年10月12日 | 千伝。
三浦和義容疑者が、自殺したニュース。

限りなくクロに近い存在だった。

殺害された一美さんとの間にお子さんもいたはず・・。

今年2月、このブログに三浦容疑者の取材を通した当時の彼の印象を書いたが、こういうカタチで生涯を終えるのは、何とも言い難い「ノーコメント」のような結果に終わったような気もする。

改めて、夏目漱石「我輩は猫である」から抜粋します。

「人が気に喰わん、喧嘩をする、先方が閉口しない、法廷へ訴える、法廷で勝つ、それで落着と思うのは間違いさ。心の落着は死ぬまで焦ったって片付く事があるものか」

一言筋

2008年10月11日 | 千伝。
連日、世界同時株価下落、世界金融不安のニュースが流されている。

田舎に暮らしていると、東京発の「ニュースの視点」がズレていると感じるのである。

金融不安は、ジワジワと国民経済に不況を及ぼすと考えているが、不安を煽るのは、大都市圏、主に金融機関とその関係者に直接影響を及ぼすだけにして欲しい。

含み益と含み損の関連は、いわゆる体感温度の部分であり、地方の体幹血流部分と切り離して経済を語って欲しいのである。

年収1000万円の者が、年収100万円になって苦しむのと・・

年収1億円の者が、年収1000万円になって苦しむのでは、同じ生活苦でも、いささか異なるのである。

地方の商店街のシャッター通りに、今以上の不況・不景気の風が吹いても変わらない。

台風対策同様に店のシャッターは、不景気風によって、すでにちゃんと長い間閉じられていて、誰かが開けるのを待っているのである。

さて、日経平均株価が7000円台に下落突入すると「買い宣言」をする輩が増える。

来週は、大変、見ものである。

強くて明るい日本を目指す麻生内閣ならば、円高90円台は、大歓迎すべきものでしょう。

そんな一言が、景気を明るくするのになぁ・・。

時代錯誤

2008年10月10日 | 千伝。
かつて、竹下登さんが総理大臣のとき、「孫子(まごこ)の代まで借財を残さぬように消費税を」と独特のアクセントで連発したのが、今でも耳にこびりついています。

それで、3パーセントの消費税が決まり、その後、橋本内閣で5パーセントに増税。

竹下登さんの想定通りであれば、孫の「だいご」というタレントがテレビで活躍する今、財政赤字は減っている筈ですが、逆に増えて1000兆円になんなんとなります。

逆の目が出たというしか考えようがありません。

汗をかかず、安易に徴集する方法を選んだとき、それなりのツケがまわってきたということなのでしょうか?

戦後まもなくの国家予算と現在の国家予算は、比較の対象にならないように、未来の国家予算からすると、今の予算や財政赤字の数字は、笑い話になるかも知れません。
 
孫子(まごこ)のために赤字国債を残す事による懸念より、美田を残して時代を逆行する事の方が、余程・・怖い事かも知れないのです。

自発的対称の破れ

2008年10月09日 | 千伝。
福井県には、「南部」という苗字が案外多いです。

その中でも、福井市出身の南部陽一郎氏(米国・シカゴ大学名誉教授 87歳 米国籍取得)が、ノーベル物理学賞を受賞されました。

おめでとうございます。

南部陽一郎氏は、東京で生まれて、わずか2歳の時に地震に遭い、父の故郷である福井に一家で戻り暮らすことになりました。

昨日、今日と・・地元福井新聞も、子供の頃のエピソードから現代に至るまで、大きく扱っています。

今でも、年に2~3回、こっそりと福井に里帰りしているようで大変嬉しいことです。

かなり以前から、いつノーベル賞を取ってもおかしくないという素粒子物理学の世界的な権威でもあり、物理学者の中では予言者として尊敬されているようです。

物質を構成する最小単位を扱う素粒子論の究極的な構造を探求して理論づけて提唱したのが、「自発的対称の破れ」・・。

・・この概念は、本来、質量を持たない素粒子が、質量を求める基本的メカニズムであり、現在の宇宙というものを説明するのに欠かせないものだという由。

(難しいですね・・??)

言い易く喩えるならば、多分・・五体満足な左右対称であるべき生命体が、何か理由で微妙な擬似完全対称であり、その生まれてきた生命体同士が、同じ空間時間の延長戦上で同方向に進まず異なる体験(質量)を求めて運動し終えるメカニズムの破れではないかと・・と想像するのです。

病院でお世話する老人に、旧制福井中学時代の南部氏の先輩にあたる方がいます。

「南部陽一郎、知っているよ。・・頭が良かったかどうかは知らん」

もうひとりの方は、経官栄養(胃ろう)の状態でベッドの上に寝たきりの状態です。

「今日一日、楽しかったですか?」と訊くと・・
「うん、楽しかった」
「何が楽しかったですか?」
「多勢がここにいるから」と答えてくれました。

一生謎解き・・南部さんのノーベル物理学賞受賞のコメントでした。

白野の月

2008年10月08日 | 千伝。
小学生の頃に観たNHKの大河ドラマ「源義経」で武蔵坊弁慶が、衣川の合戦で、義経を守る為に盾となり頭や体中に何十本もの矢を受けて立往生した鮮烈なシーンがありました。

翌日、そのシーンが、小学校の教室で話題になったことを思い出します。

はじめて、ドラマの演出、役者さんに想いを馳せた出来事だったかもしれません。

その時の弁慶役の役者さんが、緒形拳さんでした。

そして、その時の演出が、先日亡くなられた吉田直哉さんでした。

東京の愛宕山にあるNHK放送博物館で、民放を交えたシンポジウムがあり、パネラーとして出席、発言されていた吉田さんの在りし日を思い浮かべています。

ところで、高倉健さんが義理人情に耐えて律儀を大切にする寡黙で善人な日本男児を演じるならば、緒形拳さんは鬼畜生の殺人鬼から仏道修行者、警察官まで独特の配分で演じられる役者さんでした。

小生の叔父と雰囲気が似ている緒形拳さんは、親しみのある大好きな俳優の一人でした。

昔、父が、どこでフランス映画を観たのか、折に触れて、よく言い聞かせてくれていたフランスの悲しい恋愛物語がありました。

ある年齢になるまで、それが「ノートルダム寺院のせむし男」の話かなぁと思っていると、実は、大きな鼻を持つ男(シラノ)のこれまた悲しい恋物語でした。

緒形拳さんのひとり舞台「白野」を、観ることが出来ないのが残念です。

お二人さまのご冥福をお祈り致します。

合掌。

今日一日、あなたに沢山好い事がありますように。

孤走満姿

2008年10月06日 | 千伝。
そう言えば、昨日のハーフ・マラソンの5KMほどの地点で、独り路上に座り込んで我々一般ランナーを眺めながら早々に棄権していた実業団のランナーがいました。

どこかで見覚えのあるような顔でしたが、ナント・・その人、フルマラソン日本記録保持者の高岡寿成(カネボウ)選手でした。

今朝の新聞では、「一般ランナーのマイペースの走り方を眺めながらマラソンの原点に戻れた」とコメントしていました。

嬉しいことを言うものです。

もうひとつ気がついたこと・・。

ゴール目前・・後尾集団の中で走りながら周りを観察しながら見渡すと、何か共通点を見つけることができました。

そう、大体、小生を含めて・・体形がみな肥満に近いデブ姿が走っていました。

次回は、もっと痩身姿で走ります♪

半路満足

2008年10月05日 | 千伝。
今日は、往路満足、復路不満足な一日でした。

ハーフ・マラソン・・残り5KM付近で吐きたい気分になって、足が止まりました。

走る前に、コンビ二でから揚げを買って食べて、給水場で水を飲みすぎたのが原因なのでしょう・・やっぱり、バナナを食べれば良かったです。

ちょっと歩いては、また走り出す状態になりキツイ状態でした。

・・この繰り返しは、相当のエネルギーを消耗します。

でも、何とか完走しました♪

レース終了後も気分が悪くて、ゴールの運動公園で2時間ほど横になっていました。

夕方には回復・・今、食欲旺盛です。

レース中に見かけた向日葵が枯れて俯いたまま立っていました。

それを眺めながら、後ろに遠のく向日葵の風景に悲しい気持ちになりました。

実らない運命という個人的な秋的情緒と心象風景でした。

今年も県外からも福井マラソン大会に多勢のランナーが参加していましたが、楽しんで貰えたのかなぁ・・?

さて、知人も走っていましたが・・大差をつけられてしまいました。

次回は、上位に入れるように雪辱を期します。

明日も、あなたに実りのある心地好い秋風が吹きますように。

言い様 聞き様

2008年10月04日 | 千伝。
10代、20代、30代の若者の結婚率が減って、65歳以上の結婚率(初婚、再婚含む)が増えているという。

最近の運命の手順書(社会世相、占い)には、最後となる運命の人は、人生の終末に出会うと書かれているのだろうか?

息子からネット情報をパソコンに取り込む(手順書にはない)裏技を教えて貰った。

ふぅ~ん・・なかなかの凄い腕前に脅威を覚える。

と思いつつ、いつ、どこで、どのように習得したのかと感心する。

満更、馬鹿息子じゃないようである。

人間・・好きな事をして生きてゆけば、それでいいのではないかと思い始めている。

今月から、家内が、関東へ関西へと出かけて動き出した。

妻である家内が、家外の妻になりそうである。

小生も、あしたは地元でのハーフ・マラソンに参加です。

好い様・・あなたは、強い気持ちで、運命を変えたいですか?

利き様・・それとも、今のままの運命の道を走り続けますか?

あなたに、幸運の風がふく明日となりますように♪

15歳と51歳のニオイ

2008年10月04日 | 千伝。
15歳だった頃、生前の父は「おまえの歳の頃は、中国や南方方面で働いていた。

勉強が嫌いならば、中学校を卒業したあと仕事に就いて働け」とよく言っていたものである。

父は、家の中にも庭にもゴミひとつ落ちていても気にいらなくて自分で拾っていた。

また机の上にあるモノも引き出しの中も常に整理整頓してきっちりとまっすぐに置いてないと気に入らない性質だった。

とにかく乱雑な状態が許せない気性で、そのことで口煩く何度も叱られた思い出がある。

そんな父の気質や教えが自分に伝わったかと言えば、残念ながら全くの否である。

我が家の内部は、乱雑な状態そのものである。

とりわけ、15歳になる息子の部屋は、ジャンク状態であり、もし父が、今の孫の部屋をみると卒倒するかもしれない。

ただ、可愛い孫に直接説教するよりも「親の躾や教育が悪い。甘すぎる」と小生が罵倒されるのだろう。

小生、この頃息子に「おまえの歳の頃は、もうちょっと勉強をしていた。勉強が嫌いならば、中学校を卒業したあと何かの仕事に就いて働け」と伝えている。

結局は、小生の母同様に、家内が息子に進学の手順を導くのだろうが・・生きてゆくための強い気持ちを育てればいいと思う。

父は、若い頃から妙にカメラや電化製品や腕時計の収集にこだわっていて、スイス製の高級時計も数個残している。

小生、全くそういう類に興味がないのだが、息子が祖父の収集品に異様に興味を示していた。

その幾つかを祖父の形見と称して持ち帰っている。

また、父は、後半生には微かなニオイのある香水をつけていたが、何故だろう?

男は、汗臭いものであるという生き方を教えてくれたはず・・。

息子15歳の匂い、小生51歳の臭(にお)い・・父の横顔と背中と面影を重ねる日々なのである。

多分、父から見れば、鼻持ちならない親子に映るかもしれない。

合掌

神無月

2008年10月01日 | 千伝。
英語と日本語には、同じ意味を持つ言葉が、ひとつあります。

それが、" Ah, So " = 「あっ、そう」 です。

麻生新首相の言う「全治3年の日本経済」という意味がわかりません。

地方に暮らしていると、既に10年以上の不景気という治療を受けているような気がします。

それと今、世界中に金融不安ニュースが駆け巡っていますが、これまた不思議な話です。

すでに、その予兆は、3年前から始まっていました。

その頃から、米国の証券会社のリストラも囁かれていたはずです。

世界中の経済学者、政治家、金融機関、国家の・・誰もが対応策も講ぜず傍観していたのでしょうか?

否です。

最近、よく「世界での実体経済の悪化」という言葉が目につきます。

実体経済とは、生産と消費(支出・投資)と所得の三つの総額です。

国家の実体とは、国内総生産=国内総所得=生産・消費となります。

その実体経済の悪化原因を作ったのが、資産経済と言われる金融・貨幣通貨分野の「お金や株の売り買い、貸し借りの投資世界」です。

あくまでも個人的な見解ですが、作物や衣類や食品を売買するように、外国為替(貨幣通貨の売買)に投資を行う必要が倫理的に適うのでしょうか?

汗を流して作るものでもなし、非生産的で、倫理にももとるものであるように思えるのです。

ただし、貿易における実体のある為替決済に関しては仕方がありません。

必要な場合にだけ「その国のお金(貨幣通貨)」の売買を認めればよいのではと思うのです。

あとは、違法・・世界中を酒類販売禁止にするよりも難しいのでしょう。

それぐらい人間の金銭欲は、恋愛欲と同じ程度に凄まじいものがあります。

ただ、終始一貫・・

" Ah, So " = 「あっ、そう」のような人生観も虚しい気もします。

自由な世界ほど、不安な面持ちに映ります。

嗚呼、お金、お金・・

この金のためにどれほど多くの悲しいことがこの世に起こることであろうか!
(トルストイ)

恋は、影法師のようだ。
いくら追っても逃げていく。
こちらが逃げれば追ってきて、こちらが追えば逃げていく。
(シェークスピア)

今日から、神無月。

今日一日、あなたが心落ち着く好い日でありますように。