マッタリ風景

散歩写真と戯れ言のブログ

風の盆

2009年06月07日 | 福島潟





朝からどんよりとした曇り空でしたが、夕方前に少しだけ雲が切れて青空が見えました。
気温は上がりませんでした、私の体感温度としては半そでだと辛い感じです。

午後からビュー福島潟で開催されたトークショーを聞いてきました。
トークショーが終わって、屋上に上がって眼下に広がる田んぼを見ていたら、面白い田んぼを見つけました。
それが下の写真です、田んぼにオオヒシクイの親子が歩いています、田植えの時形が浮かび上がるように植えたのでしょうが、秋の収穫の時には綺麗に見えると思います。
(画像は、オオヒシクイの姿が良く見えるように、少しコントラストを強めにレタッチしています)

今日のトークショーは、女性写真家、榎並悦子さんのトークショーです。
昨日からビュー福島潟のギャラリーでは、榎並悦子さんが撮影した「おわら風の盆 宙ヲ舞う風の旋律」と題した写真展が開催されていますが、その記念トークショーです。

今まで何回かプロの写真家がおしゃべりするトークショーを聞いてきましたが、女性写真家は初めての体験でした。

プロジェクターで「おわら風の盆」を撮影した画像を映し出しながら、「おわら風の盆」に通うようになったキッカケからトークショーが進行しました。

しかし、プロの写真家と言うのは本当に凄いと感じました。
ごぞんぞの方も多いと思いますが、「おわら風の盆」は夜がメインですから撮影には辛い環境です。
最初の頃はフィルムで撮影したそうですから、当然シャッタースピードが上がりません、ストロボを使わないで撮影すれば、被写体ブレが間違いなく発生します。
写真展に展示された写真を見ると、夜の写真は被写体ブレが発生しています、でもブレていても鑑賞する人を納得させる写真になっているんですね。
しかも、三日間で30万人と言われる観光客が押し寄せるので、プロと言えども好きな場所で撮影できるわけではありません。
他のアマチュアカメラマンと同じような制約された場所から撮影して、納得させるシーンを写し取るのですから、凄いの一言です。

トークショーの中で面白いと思ったのは、踊り手が被っている笠の効用についてです。
「おわら風の盆」では、夜の7時から11時の時間帯は笠を被って踊ることが義務付けられているそうです。
笠の効用は、見る人にとっては踊り手の顔が見えないので、そこに想像力が働くこと。
逆に踊り手は自分の顔を隠すことになるので、見られているという環境から遮断されるので、踊りに集中できるのだそうです。
この話を聞いたとき、自分でも体験したことがあるので、納得できる話でした。
若かりし頃、青森のお友達の家へお世話になって、ねぶた祭りへ「参加」したことがあります。
全国から押し寄せる大観客の前で、新潟から参加したドシロウトが跳ね回るのですが、笠を被っていないとチョット恥ずかしかったですね。

三味線、太鼓、胡弓で奏でられる哀愁を帯びた「おわら節」を聞きながら、榎並さんの写真を鑑賞すると、写真の中の踊り手が今にも踊りだしそうに感じました。

「風の盆」の言われは、開催される9月1日、2日、3日が210日という風の厄日(台風のことでしょうね)に当たるからだそうです。



















コメント
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