マッタリ風景

散歩写真と戯れ言のブログ

廃校プロジェクトII

2012年08月27日 | 散歩写真







越後妻有大地の芸術祭巡り第二弾です。

ここの展示物は、十日町市立旧名ヶ山小学校を利用した「アジア写真映像館」及び名ヶ山集落の空き家を会場とした「名ヶ山写真館 遺影~彼岸に還る~」です。
写真をメインとした展示物なので、鑑賞しようかと思ったんですが、結局はアッシー君に徹しました。
子供が鑑賞している間、集落のなかをぶらぶらと散歩写真していました。

旧名ヶ山小学校の建物は、コンクリート製です。
だから、廃校と言われても、直ぐに信じられませんでした。
ただ、体育館外に掲げられた電気じかけの時計は、保護ガラスが割れて止まっていました。
そんな所に、少しだけ廃校になったことを感じました。

旧グランドは、会場の駐車場に転用されています。
この小学校は、集落の高台にありますので、グランド跡地の縁に立つと、眼下には名ヶ山の山里が広がっています。
午後の暑いさなかですが、グランドに植えられた桜の木陰に入ると、涼しい風が吹き渡ってきます。
聞こえてくるのは、今を盛りと鳴いている蝉の声だけです。
五感に感ずる山里は、とても素晴らしいものでした。
普段、都市の喧騒に身を置いていると、このような自然に身を任せるのは、本当に心地よいです。
あー、こんなところに住んでみたい、と思ってしまうでしょうね。
だけど、春夏秋は良いですが、冬になれば軽く3メートルの積雪に覆われますから、多分逃げ出す可能性が大きいと思います。
下手をすると、春夏秋であっても、都市部の刺激に慣れてしまった人は、数日で刺激が恋しくなるかも知れません。

鉢の集落から、車一台程度の幅しかない山道を通って名ヶ山までやって来ました。
天空の道と言ったら大げさですが、曲がりくねった山道は、そんな感じを受けました。
ところが、名ヶ山の集落を下山すると、なんと5分程度で十日町市市街地へ接続する国道に至ります。
しかも、住民を苦しめる豪雪をせせら笑うかのように、山岳部をバイパスするトンネルが整備されていました。
良く、便利になると過疎化が始まると言われますが、そんな言葉を思い出しました。































































コメント
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