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マッタリ風景

散歩写真と戯れ言のブログ

ついに行く....

2014年06月14日 | カメラ





「ついに行く道とはかねて聞きしかど昨日今日とは思はざりしを」
古今和歌集に入っている在原業平の和歌ですが、「ついに行く」がやってきました。

写真は、Nikonの一眼レフカメラ(フィルム式)F80Sです。
5-6年前に、一時フィルムの撮影にのめり込んだ時に購入したカメラです。
当然、中古ですが。

このカメラは、年数が経過するとともに困った持病が発生します。
それは、カメラ筐体の表面に貼られている樹脂製のラバーが経年変化でベタベタしてくることです。
Webの情報によると、ラバーが加水分解してそのようになるとのことです。

カメラを購入する時に、この情報は知っていたので、ベタベタしない物を選択して購入しました。
数日前、ボックスにしまってあったF80を取り出したら、なにか違和感がありました。
そう、カメラがベタベタ状態に陥っていました。
私のF80も「ついに行く」のベタベタがやって来たわけです。

究極的な対策は、ラバーを張り替えるしかありません。
しかしNikonがF80の販売を止めてから相当な年数が経過しているので、多分補修部品なしの理由で修理は受け付けてくれないと思われます。
もし修理を受け付けてくれたとしても、修理費用を考えると中古を探したほうが安いはずです。

ありがたいことに、Webに応急処置についての情報が多々掲載されています。
それはアルコールでベタベタしている部分を念入りに拭き取ることです。
で、私も台所の消毒用アルコールを使ってベタベタを拭きとってみたところ、一応は回復しました。
写真は拭きとった後の勇姿(?)です。
ただ、根本的な解決にはなりませんから、ベタベタが発生したら拭き取るしかありませんが。

カメラに入れていた電池も消耗し切っていました。
電池を取り出したら2009年の表記がありましたから、多分2009年辺りから使っていないのではと思います。
今は、フィルムで撮影するということは、すごく贅沢な遊びになってしまいました。
フィルム+現像+プリントの費用を考えると、及び腰になります。
だけど、後から後悔しないように、遊べる時に遊んでおくことも考えた方が良さそうです。

在原業平といえば、墨田区にある業平橋は近くに業平ゆかりの神社があったことから名付けられたと聞きました。
さらに「業平橋駅」という奥ゆかしい名前の駅まで誕生したんですが、現在は有名なタワーができたために改名の憂き目に遭いました。
カメラも含めて、時代の流れには逆らえません。

コメント
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