マッタリ風景

散歩写真と戯れ言のブログ

道普請

2017年01月17日 | 散歩写真




This snow-covered road was made by me.
「この雪道は、私が踏んで作りました」


「けっこう、しんどいな」
上の写真は、豊栄図書館(新潟市北区)に隣接する稲荷神社の境内で撮影しました。

雪道が続いていますが、実はこの雪道は私が踏んで作りました。
私が訪れた時、雪道は足跡が点々と続いている状態でしたが、足で踏み固めながら歩くことにできる道に仕上げました。
道を作った理由は、昨日アップした雪をかぶった像を撮影するためです。
したがって、神社に面している歩道から像の前まで雪を踏みしめたことになります、だいたい10mくらいでしょうか。
雪を踏みしめて道を作るのは結構しんどい作業です。
脚を交代しながら、少しずつ踏みしめるために、以外と体力を使います。

本来、雪国で雪道を作る場合は、カンジキを使います。
長靴にカンジキを履けば、脚が雪の中に埋もれることなく、短時間で綺麗な雪道が仕上がります。
新潟市でカンジキを販売しているのを見たことがないので、多分使っていないのでしょうね。
カンジキは、豪雪地帯では今でも現役の大事な冬の道具です。
屋根の雪下ろしをする場合は、カンジキを履いて屋根に上らないと、あっという間に滑って落下することは必然です。

カンジキといえば思い出す事があります。
若い頃、仕事で秋山郷(長野県と新潟県)の各集落を、とある契約の仕事で回った事があります。
秋山郷は、平家の落人が開拓したという伝説がありますが、昔も今も冬は凄い雪に覆われます。
仕事で回った時、地元の方に聞いた話ですが、冬になると雪で道が閉ざされてしまって、各集落で冬ごもりになるそうです。
でも、どうしても隣の集落に行かなければならない事態が発生した場合、何人かで集団を組んで道なき道を行くことになります。
その時は、当然のことながらカンジキを履きますが、何メートルも積もった雪原を歩く場合は、通常のカンジキ(20-30cmくらいの輪っか)では歩けないそうです。
どうするかというと、先頭の人が道を開くために、通常のカンジキの上に、大きなカンジキを履いて雪原を進むそうです。
先頭の人は、当然体力を使いますから、交代しながら歩くそうですが、遭難の危険を考慮すると、命がけの行軍だと話していました。
遥か昔の話で、もう私の記憶があやふやになっていますので、どこまで正確な内容なのか自信が持てませんが。

最近、バックカントリースキーが流行りのようですが、道なき雪原を行くのは命がけなのですけどね、私は怖くてできません。




コメント
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