OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

クインシーで気分は最高

2008-03-09 17:56:51 | Weblog

暖かい春の陽気に誘われて、今日は、これです――

This Is How We Feel About“Q”/ Quincy Jones 1956-1981 (Universal)

大衆音楽の大御所=クインシー・ジョーンズの生誕70周年企画として我国で出されたベスト編集の2枚組CD♪ 1981年までの音源をいろんなレーベルから集めています。

う~ん、それにしてもジャストミートな選曲ですねぇ。私が選んでも、多分こうなるという気分の良さです――

Disc 1 Jazz Side
 01 Sermonette
 02 Moanin'
 03 Air Mail Special
 04 Quintessence
 05 Soul Bossa Nova
 06 On The Street Where You Live
 07 Comin' Home Baby
 08 Take Five
 09 Pink Panther
 10 The Midnight Sun Will Never Set
 11 The Sidewinder
 12 The“In”Crowd
 13 I Got You
 14 The Pawnbroker
(45 rpm version / vocal by Sarah Vaughan)
 15 Who Needs Forever ? (vocal by Astrud Gilberto)

 まず1枚目はジャズ系の音源で、ド頭の「Sermonette」は名盤「私の考えるジャズ(ABC)」から♪ アート・ファーマーのミュートが実に良い雰囲気のゴスペルファンキーです。
 また「Quintessence」は同名アルバム(impulse!)からフィル・ウッズが畢生のアルトサックスソロを披露したゴージャスな名演ですし、近年人気の楽しい「Soul Bossa Nova」やクインシー・ジョーンズのオリジナルとして有名な「The Midnight Sun Will Never Set」等々、知っている曲ばかりを分かり易くて、しかもグッとくるアレンジで聞かせてくれます。
 もちろん各演奏にはミルト・ジャクソン(vib)、ラッキー・トンプソン(ts)、クラーク・テリー(tp)、フィル・ウッズ(as)、ズート・シムズ(ss,ts)、リー・モーガン(tp)、ローランド・カーク(fl)、ジム・ホール(g) ……etc. といったモダンジャズの名プレイヤーがアドリブで華を添えていますよ♪
 そして最高なのが映画サントラから「The Pawnbroker / 質屋」のサラ・ヴォーンのボーカルバージョン! これが実にハートウォームな仕上がりで、一度聴いたら忘れられません♪
 それと、これも映画「恐怖との曹禺」からサントラ音源の「Who Needs Forever ?」は、アストラッド・ジルベルトのボーカルに胸キュン♪ もちろんボサノバを拡大解釈した倦怠感が心地良いのでした。

Disc 2 Soul Side
 01 Killer Joe
(single version)
 02 Gula Matari (single version)
 03 Ironside
 04 What's Goin' On
(single version)
 05 You've Got It Bad Girl
 06 Body Heat
 07 Everything Must Change
 08 If I Ever Lose This Heaven
(single version)
 09 Is It Love That We'er Missin' (single version)
 10 Mellow Madness
 11 Stuff Like That
(single version)
 12 I'm Gonna Miss You In The Morning
 13 Tell Me A Bedtime Story
 14 Betcha' Wouldn't Hurt Me
 15 Ai No Corrida
(single version)

 こちらはズバリ、ソウルサイドということで、今ではお馴染みヒット曲がズラリなんですが、あえてシングルバージョンをメインにしているのが嬉しいところ♪ アルバムで聴いていた皆様には物足りない部分があるかもしれません。しかし私のようなヒット曲好きには、こういう企画でシングルバージョンを入れてもらえば大正解です。
 演目では、誰もが知っている「Ironside」のカッコ良さ! 一緒に歌える「Ai No Corrida」、そして深いソウルフィーリングがたまらない「Everything Must Change」がやっぱり印象深いのです。そして個人的にはクインシー本人の朴訥なボーカルが憎めない「You've Got It Bad Girl」とか、一世を風靡したブラザーズ・ジョンソンお披露目の「Is It Love That We'er Missin' / 恋のあやまち」が大好きです。おぉ、山下達郎!

ということで、各時代から素敵な演奏ばかりを年代順に集めながら、曲の流れが抜群ですから、私は車に常備しているほどです。リマスターも秀逸!

また自然に聴いているのに、アッ、これはっ! と思わせられる瞬間が多々あって、例えば「The“In”Crowd」のアレンジ&演奏には大野雄二が如何に影響を受けているか、納得させられるでしょう。おぉ、ルパン三世!

いや、実に豪華絢爛、ド派手でシブイ演奏がテンコ盛りという贅沢盤です。クインシー・ジョーンズの入門用でもありますが、実は日常生活に潤いをもたらす実用盤でもありますね。

コメント
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