■どういうわけか / 児島美ゆき (クラウン)
サイケおやじと同世代の皆様ならば、きっと忘れられないのが児島美ゆき♪♪~♪
と、またまた本日も独善的に言い放ってしまうのは、彼女が昭和40年代中頃に社会現象となった永井豪の傑作漫画「ハレンチ学園」を実写化した劇場版映画とテレビドラマに主演し、そのセクシーでありながら、明るいキャラクターで忽ち人気者になったからです。
そして本日のご紹介は、その当時の勢いをそのままに発売された彼女の歌手デビュー曲で、もちろん昭和45(1970)年末から翌年春にかけての大ヒットになっています。
ちなみに件の映画本篇1作目は日活のゴールデンウィーク公開作品であり、会社側の目論見どおりの大ヒットになったことからシリーズ化され、既にその頃は経営が苦しくなっていた日活本社を一時的にせよ、支えたのは歴史的事実です。
またそれを観たサイケおやじを含む青少年が、連休明けの学校等々で感想を述べあった事も今となっては楽しい思い出のひとつで、大半の印象はエッチ度数が低いというところに不満もろとも落ち着いたんですが、しかし同時に児島美ゆきのキュートな魅力にKOされた♪♪~♪
そういう結果が実に大勢を占めていた事を忘れてはなりません!
と言うのも、現在では劇場版「ハレンチ学園」シリーズが期待ハズレのトホホであった事ばかりが大きく喧伝され、それを吹聴する諸氏は果たしてリアルタイムで観ていたのか?
等々の疑問がサイケおやじには打ち消せないからです。
まあ、確かに原作に比べればエッチな表現は抑えてあると思います。
しかしそれとは別角度で映画版を魅力的にしていたのが、児島美ゆきが演じる主人公の柳生みつ子でありました♪♪~♪
ですから同年秋スタートのテレビ版(東京12ch)も人気を呼び、さらに児島美ゆきは翌年早々に今や伝説のテレビバラエティ「TVジョッキー」の初代アシスタントに抜擢され、しかも掲載したシングル曲「どういうわけか」の大ヒットも勢いに拍車をかけるという状況で、昭和40年代後半からの芸能界では欠かせない存在になったのです。
もちろんその間には水着はもちろん、ヌードでのグラビア登場で男性週刊誌の花形であった時期もあります。
そして人気が下降線の頃には、例によってマスコミへのスキャンダル暴露というか、自らの芸能界における男性遍歴の実名告白という、いやはやなんともの騒動もありましたですねぇ……。
正直、そんな事をやるんだったら、ロマンポルノに出て欲しかったと思ったものです。なにしろ彼女が3作目を終えたところで劇場版「ハレンチ学園」の主役を降りたのは、会社側が既に進めていたロマンポルノ路線への出演を本気で打診してきたから!? という噂があるほどです。
しかし、何があったとしても、サイケおやじは、この「どういうわけか」を歌っていた頃の児島美ゆきを忘れません!
それは昭和歌謡ポップスの大傑作として、曲調は辺見マリの「経験」あたりを大いに意識したものですが、こちらは健全なお色気というか、どんなに色っぽく歌ってもかわいい雰囲気が出てしまうところが最高♪♪~♪ とにかくメロディもアレンジも大変良く出来ており、特にサビの部分でのエコーの使い方、そこからダブルトラックで一人ハーモニーへ展開していくところは、本当に
たまりません♪♪~♪
ちなみに辺見マリも児島美ゆきも各々の曲を歌っていたのが共に19歳の時で、そのお色気の雰囲気の違いを味わうのも楽しいかと思います。
ということで、なにか連休明け頃になると、児島美ゆきを思い出してしまうのですが、もちろん彼女は地味ながら現在も芸能活動を続けていて、確か今年は還暦?
う~ん、まあ、お互いに齢を重ねたということではありますが、願わくばテレビの懐メロ番組で歌声を聞かせて欲しいものです。