OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

スッチーが導いてくれた夢と希望

2012-12-30 15:51:22 | 歌謡曲

アテンションプリーズ (東芝)

いよいよ年の瀬、テレビやラジオだと今年を振り返る特集は定番だとしても、帰省ラッシュを伝えるニュースなんて、何も当たり前の事をトップで報じる意味は完全に不明ですよねぇ~~。

しかし、それにしても飛行場ロビーの賑わいを見るにつけ、日本も豊かになったんだなぁ~、という感慨が何時も湧き上がります。

と言うのも、少なくとも昭和40年代までの我国庶民にとっては、飛行機での旅はひとつの憧れでしたから、必然的にそこで働くパイロットやスチュワーデスも夢の職業でありました。

そして中でもスチュワーデスに対する特別な感情移入は、野郎どもの男として存在を強く意識させるもので、平たく言えば彼女達は「高嶺の花」の存在です。

なにしろ昭和50年代の歓楽街に営業するキャバレーや特殊浴場には、それ風の衣装を身につけたホステスさんや女性従業員を置く店が多く、恥ずかしながらサイケおやじも当時、札幌の某店を頻繁に利用していたという前科があるほどです。

さて、そういう需要を見込んでか、まだまだ高度成長期だった昭和45(1970)年にテレビ放送されていたのが、スチュワーデスの夢と希望を主題としたドラマ「アテンションプリーズ(TBS)」で、本日掲載のシングル盤は、その主題歌を収めた1枚♪♪~♪

 A-1 アテンションプリーズ / ザ・バーズ
 A-2 俺は飛ぶ / 砂川啓介

 B-1 恋かしら なぜかしら / ザ・バーズ

まず、ザ・バーズが歌うメインテーマの「アテンションプリーズ」と挿入歌扱いながら、実は劇中では使われた記憶の無いB面の「恋かしら なぜかしら」が、なんとも魅力的です。

特に「恋かしら なぜかしら」は、なかなか夢見るような曲調が本当に素敵ですよ♪♪~♪ まさに昭和の隠れソフトロック歌謡でしょう。ザ・バーズのコーラス&ハーモニーの素晴らしさは、こういうところで最高に輝くという見本じゃ~ないでしょうか。

一方、何故か入れられた(?)砂川啓介の歌う「俺は飛ぶ」は、如何にもの勢いが、それはそれでジャストミートしています。

ちなみに砂川啓介は、サイケおやじの世代の皆様にとっては「体操のお兄さん」であり、大山のぶ代のご亭主でもありますが、声優やナレーターとしても当時は有名な売れっ子でありました。

さて、肝心の劇中スチュワーデスを演じているのは、ジャケ写からして素敵なおねえさま女優がズラリと勢揃い♪♪~♪ 

主演は中央の佐原健二の左側に写る紀比呂子、共演はその反対側に立つ范文雀が十八番の孤高な美女、そして意地悪なイジメ役がその右側の皆川妙子というだけで、これはスッチー養成の根性物語が絶妙のライバル関係を交えて描かれるのは「お約束」と知れますが、他にも黒沢のり子、関口昭子、高橋厚子、麻衣ルリ子が花を添えています。

そしてなによりも彼女達の脚線美を活かしたポーズを撮影したカメラマン、それを上手く使ったジャケットデザイナーのセンスの良さも、本当に嬉しいプレゼントでしょう。

やっぱりスチュワーデスの衣装はミニスカに限ります!

あぁ~、こういう人達が現実も虚構も交えつつ、我国の高度成長をそれなりに牽引していたと言えば、例によってサイケおやじの大袈裟かもしれませんが、毎週日曜日の午後7時半は、なかなか忘れられない時間でした。

あっ、書き遅れましたが、この前番組が「サインはV」だったというのも、いろんな意味で深いと思います。

ということで、毎度独善的な文章ばかりの拙ブログも、なんとか今年もここまで継続出来ましたのは、皆様がそれを読んで下さるからに他なりません。

実際、毎日が相当数のアクセスを記録しているのですから、サイケおやじも感謝の気持と謙虚さを忘れずに、書けるところまでは書いていく所存でございます。

もちろん暴言や偏向した思想信条、好き嫌いの激しさは隠し様もありませんが、それとして偽りの気持でやれるほど、サイケおやじは器用ではありません。

皆様の寛容なご厚情には甘える場面は多々あれど、明日へのラストスパートとして、この文章を綴っているのでした。

コメント (2)
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