■しかたがないんだもん / 木の実ナナ (キングレコード)
年末に来て、仕事が縺れっぱなしとなれば、必然的に言い訳を優先してしまうサイケおやじではありますが、だから許してもらえるほど世の中は甘くありませんよねぇ……。
もちろん相手方の事情もあれやこれや、しかしそれが好みの美女から発せられるとなれば、ついつい情に流されてしまうのも、サイケおやじの悪いムシというところです。
さて、そこで本日掲載のシングル盤は、まさにそれっ!
如何にも発売された昭和44(1969)年という昭和元禄真っ只中のエロキューションがモロに襲いかかってくるジャケ写こそ、木の実ナナの真骨頂でありましょう♪♪~♪
あぁ~~、こんなポーズで刷り込まれたら、誰もが持ってる下心を見透かされるのは百も承知! 後はのど~にでもなれっ!
と、思ってしまうですよ♪♪~♪
そして素敵過ぎるのが作詞:世志凡太&作編曲:森岡賢一郎の提供したA面曲「しかたがないんだもん」の出来栄えで、ネチネチしたコブシを回す木の実ナナの歌いっぷりは奥村チヨと似て非なるお色気歌謡の神髄ですよっ!
しかもバックの演奏パートの要がジャズロック系のリードギターと幾分暑苦しいストリングスという、全く森岡賢一郎が十八番の世界ですし、ここまで媚びた歌を聴かせてくれる木の実ナナは、ジャケ写の存在感を裏切っていません。
くうぅぅぅぅ~、このフォトセッションのスタジオに居合わせたスタッフは、最高に美味しい角度から彼女を凝視出来たであろう事は推察に易く、次元転移装置が欲しいと思うのはサイケおやじばかりではないはずです。
ということで、だからといってサイケおやじの現実の前には、決して彼女の様な麗人は現れず、居直り半分のトボケたおばちゃんが、それなりのお色気でバカな言い訳を弄しているという、いやはやなんともの師走の情景……。
正直、相手を苛める気力も失せているんですが、そこは本日、木の実ナナの最高の魅力に免じて、明日への道を探しているのでした。