■太陽はひとりぼっち / 園まり (ポリドール)
昨日の「東京ドドンパ娘」と同じく、子供時代のサイケおやじに刷り込まれ歌が、本日掲載のシングル盤A面曲、園まりが日本語バージョンで聴かせてくれた「太陽はひとりぼっち」です。
ご存じのとおり、これは1962年にモニカ・ヴィッティとアラン・ドロンが共演した伊仏合作の同名恋愛映画の主題歌として、所謂イタリアンツイストにアレンジされたテイクがミーナによって広く親しまれていたのが、一番に知られた洋楽ヒットなんでしょうが、サイケおやじ的には園まり♪♪~♪
もちろん森岡賢一郎のアレンジはミーナのバージョンから大きく逸脱はしておらず、演奏パートのビート感も素敵なんですが、特筆すべきはタカオカンベの日本語詞を節回す園まりの声質の魅力というか、絶妙の哀感が滲んでいるあたりに胸キュン性感度が刺激されてしまうんですねぇ~~♪
ちなみに当時の彼女は中尾ミエや伊東ゆかりと一緒の三人娘として、こういう和製カバーポップスをやっていた時期で、おそらくは「太陽はひとりぼっち」こそが、その頃の園まりを象徴する人気曲だったんじゃ~ないでしょうか?
なにしろ昨日も書いたとおり、母が営んでいた洋裁店にやって來るお姉さん系のお客さんが、掲載したジャケ写に登場している園まりの衣装みたいな服を注文しては、この日本語版「太陽はひとりぼっち」を口ずさんでいましたからねぇ~~♪
当然ながらレコードも洋装見本として店先に飾られていましたので、これもサイケおやじの人格形成に大切な役割を果たしていたと書けば、またまた大袈裟ではありますが、実際に刷り込まれてしまったのは確かです。
ということで、「三つ子の魂」と言うには些か年長になっていたサイケおやじにしても、多感な小学生低学年時に影響された諸々の中では、やはり音楽が一番効き目ありのようです。
もちろん、それ以降の「性の目覚め」期においては二の次になってしまったんですが、すっかり齢を重ねた現在では、再び刷り込まれた様々な事象が浮かんでは消え……。
ますます OLD WAVE な実相を露わにしているのでした。