OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

年末に刷り込まれたドドンバ

2014-12-19 15:17:07 | 歌謡曲

東京ドドンパ娘 / 渡辺マリ (日本ビクター)

サイケおやじが毎年、今頃になると思い出す歌のひとつが、本日掲載のシングル盤A面曲「東京ドドンパ娘」です。

楽曲そのものについてはご存じ、我が国独自の洋楽歌謡の傑作として、「ドドンッ、パッ」とキメる変則ラテンビートを用いた昭和36(1961)年からのロングセラーであり、歌っている渡辺マリはバックの演奏を担当している東京キューバン・ボーイズ共々に、これ一発で決して忘れられる事のない大スタアでしょう。

というか、当時の彼女は東京キューバン・ボーイズの専属歌手であり、所謂「ドドンパ」のリズムにしてもラテン音楽の人気者だったペレス・プラードが十八番にしていた「ロカンボ」の再利用だったと言われていますが、「ロカンボ」そのものが「ロカビリー&マンボ」の折衷スタイルであったそうですから、その汎用性は雑食性の強い歌謡曲にもジャストミートしていたと思うばかり♪♪~♪

ちなみに件の「ロカンボ」≒「ドドンパ」のキメが何時頃から存在していたのかは知る由もありませんが、例えばモダンジャズの世界では1950年代後半からのハードパップ系ドラマーがアクセントに多用していた事実が当時残された夥しいレコード群に記録されていますから、やはり万人ウケする要素はたっぷりあったんですよねぇ~♪

で、ど~してサイケおやじが年末云々については、実家で母親が洋裁店をやっていたもんですから、ちょうどその頃は祝祭日用の注文に大忙しで、特に女性用のパーティドレスみたいな洋服が店の仕事場であれこれ作られていて、やって來るお客さんが矢鱈にドドンパのダンスを仮縫い中にやっては動きを確かめていたので、必然的に渡辺マリのレコードがそこにあったんですねぇ~~♪

いゃ~、作詞:宮川哲夫&作曲:鈴木庸一、そして編曲:寺岡眞三の提供による「東京ドドンパ娘」と渡辺マリの歌声が、本当に子供心に刷り込まれてしまったですよ。

また、もうひとつ、それから後の昭和39(1964)年の冬休み、未だ小学生だったサイケおやじは正月用の買い物を命令され、相当に不貞腐れてお使いに行った店でもらった歳末大売り出しの福引券で、なんとっ!

トランジスターラジオを当ててしまったもんですから、それからは尚更にリスニングライフが充実したという幸運がありました。

しかも、その福引でラッキーな色の玉が飛び出してくれた時には、この「東京ドドンパ娘」が流れていたという、これまた忘れられない思い出があるのです。

ということで、人は誰も時代の歌を持っていると言われるとおり、サイケおやじも例外ではありません。

ですから、年末になると「東京ドドンパ娘」に支配(?)されてしまいます。

最後になりましたが、掲載したのは当時の家にあった前述のレコードであり、しかも何故か2枚存在していたうちの片方が新品みたいに綺麗でしたので、そっちを今は蒐集品にしている次第です。

ドドンッ、パッ!

コメント (4)
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