■国際線待合室 / 青江三奈 (日本ビクター)
さて、またまた昨夜は飛行場へ来客のお出迎えだったんですが、ひょんな事から昔馴染みに再会し、様々に近況を語り合っているうちに、ふっと過ったのが本日掲載のシングル盤A面曲「国際線待合室」でした。
歌っている青江三奈は説明不要、昭和のブルース歌謡の女王であり、ハスキーで粘っこい節回しと所謂「タメ息」歌法の魅力によって多くのヒット曲を放った功績は、後の藤圭子や八代亜紀にも大きな影響を与えていたほどです。
その基本はスバリッ! ジャズ&ブルースという往年の洋楽最先端を昭和歌謡曲が全盛であった昭和40年代の風味で再構築したものでしょうが、青江三奈の場合は、それが極めてナチュラルなケレンという、逆説的な個性に裏打ちされていた事かと思います。
で、作詞:千坊さかえ&作曲:花礼一が提供した昭和44(1969)年の大ヒット「国際線待合室」にしても、基本はジャズ歌謡♪♪~♪ そして如何にもの隠し味が効いた伴奏で演じられる哀切の歌の世界こそ、じっと黙って浸っていたい世界なんですねぇ~♪
これこそ、青江三奈の魅力であり、ほとんど八代亜紀に聞こえたとしても、受け継がれている本物の味わいは不滅ということでしょう。
ということで、今日もバタバタ、時間だけが闇雲に過ぎていく感じで、サイケおやじは些か焦り気味……。
もちろん、やらなければならない、あれやこれやの雑事に追われ、好きな歌の余韻も消えていくのでした。