OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

真理ちゃん、何を見ていたの

2014-12-21 15:03:08 | 歌謡曲

木枯しの舗道 / 天地真理 (CBSソニー)

渡辺マリ園まり、と続けば、本日は当然ながら天地真理の冬の歌を出さねばなりません。

そこで掲載のシングル盤A面曲「木枯らしの舗道」は昭和49(1974)年末からヒットした定番ではありますが、当時も今も、このジャケ写に登場している真理ちゃんの呆けたような表情が???

もちろん、その頃の彼女は過密スケジュールに追われていたとはいえ、大切なレコード用のフォトセッションには、それなりに多くのシャッターチャンスがあったはずで、その大量のショットの中から、このカットが何故に選ばれたのかなぁ~~?

サイケおやじは、これを見る度に、そんな思いを打ち消すことが出来ません。

だって作詞:山上路夫&作曲:森田公一が書いた「木枯らしの舗道」は、おそらくは意に沿わない結婚でもしなければならない女性が、プラトニックな愛情を感じている男と別れる心象風景という、密やかな情熱の悲しさが歌われているんですからねぇ……。

デビュー当時からの明るく、爽やかなイメージとは表裏一体の真理ちゃんならではの愁いが滲む面立ちを見せてくれても良かったんじゃ~ないでしょうか。

確かレコードのヒット状況も、この作品を境に翌年からは些か低迷していった事を思えば、なかなか意味深なものを感じてしまいます。

ということで、しかしサイケおやじは、この前作シングル曲の「想い出のセレナーデ」も含めた真理ちゃんのシミジミ路線が決して嫌いではなく、むしろ大好きっ!

そう、断言して、後悔しないものがあります。

それは基本的に彼女の声質や節回しの妙が歌謡フォークに向いていると思う気持ちでありまして、今更必要では無いんですが、もしも天地真理という畢生のアイドル歌手が再評価されるのであれば、ぜひともこのあたりからお願いしとうございます。

コメント (2)
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