OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

今日は辛いが明日はねっ!

2019-09-30 17:47:04 | 歌謡曲
昨日・今日・明日 / 井上順之 (フィリップス)

「歌は心の支え」という古からの教え(?)に従えば、特に仕事が辛くなった時のサイケおやじは本日掲載のシングル盤A面曲「昨日・今日・明日」を口ずさんでしまいます。

 なにからなにまで つらぁ~~いぃ~♪

とにかく、この阿久悠が綴った歌詞の最初のワンフレーズが絶対的でして、しかも都倉俊一が附したメロディがこのパート、ほとんどビートルズの「Ob-La-Di Ob-La-Da」ですからねぇ~~、当然ながらリズムアレンジも、それもんですよ♪♪~♪

そしてこの歌が尚更に良いのは、井上順の明るく朗らかな中にも滲み出るペーソスが持ち味の人柄と申しましょうか、二枚目でありながら気さくでオチャメなイメージには、こ~ゆ~歌が似合いますよねぇ~~。

ちなみに井上順と書いていますが、本日久々にレコードを取り出したら、ジャケットには「井上順之」名義の記載がっ!?

発売されたのは昭和46(1971)年春でしたから、スパイダースが正式に解散して最初のシングル曲ということで、「井上順之」に改名したと思われますが、そ~いえば当時のテレビ等々では「じゅん」じゃ~なくて「じゅんじ」と名乗っていたらしいとは、サイケおやじの妹からの情報です。

でも、そんなの関係無いほどにお茶の間に馴染んだ本人のキャラは不滅で、「じゅんじ」と名乗っていた時期も確かにあったんでしょうが、ほとんどの日本人は「じゅん」として認める存在でありましょう。

さて、肝心の楽曲「昨日・今日・明日」は既に述べたように「Ob-La-Di Ob-La-Da」のパクりではありますが、やはり都倉俊一の施したアレンジはオーケストラ&ストリングスを豪勢に使い、リズムも疑似レゲエから8ビートを有効に活用していますから、同時期にラジオを中心に流行っていたロン・ダンテエジソン・ライトハウス調のバブルガム風ソフトロックの歌謡曲的展開として実に秀逸だと思います。

決して「Ob-La-Di Ob-La-Da」のモロパクリなんかじゃ~ないんですっ!

それはテレビ出演時でもフルバンをバックに明るく楽しく歌えば笑顔みたいな、実に素敵な和みの時間をプレゼントしてくれていましたですよ♪♪~♪

ということで、ネクラになるより朗らかに過ごした方が人生は楽しいに違いないとは思いつつ、やはり辛い時に辛いという感情も。また生かされている証でしょう。

ですから、この世に「歌」が必要とされている意味も、ほんのりと分かった様な気分にさせられるのでした。

ということで、
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