■最後の絵はがき / 真木ゆうこ (フィリップス)
掲載したのはサイケおやじが大好きな真木悠子の、これは「真木ゆうこ」と名乗っていた時期に発売されたシングル盤でして、つまりは以前に皆様からの情報によって「真木悠子」と「真木ゆうこ」が同一人物と知ってから探索を続けていたんですが、なんとっ!
灯台下暗しっ!
という諺どおり、既に一昨年、ネットで落札していた纏め売りレコード群の中に潜んでいたという顛末は結局、自らのバチアタリを実証してしまったという…… (^^;
で、肝心の収録A面曲「最後の絵はがき」は作詞:林春生&作編曲:馬飼野俊一が手掛けた、これぞっ! 真木ゆうこの美しい声質と柔らかくも説得力満点のボーカルを活かしきった哀愁フォークな歌謡曲♪♪~♪
ありがちなロストラブが綴られた歌詞の世界が、欧州バロック系アレンジに彩られた泣きのメロディで歌われる時、せつない情景描写と女の情念が二重奏になって滲み出し、幾分大袈裟なストリングスの用い方も、なかなかに力強いリズムセクションとの相性はバッチリですから、いゃ~~、本当に彼女の美しい歌声と節回しには永遠の胸キュンですよ♪♪~♪
ちなみに、これが世に出たは昭和49(1974)年3月であり、いよいよ次が「真木悠子」となっての傑作「めぐりあい」の制作発売になるのですから、その絶対的な価値は不滅と思うばかりです。
ところが残念ながら……、この「最後の絵はがき」は決してヒットしたとは言い難く、それゆえにオンタイムでも後追いでも、とにかく「真木ゆうこ」=「真木悠子」の存在を知ってしまえば、虜にならざるをえない宿業さえ感じてしまうんじゃ~ないでしょうか。
それと個人的に、もうひとつ残念なのは、せっかく入手出来た掲載盤が中古故に盤質が悪く、特にB面は針の重量を増やしても真っ当に聴けないほどに傷だらけ……。
あ~ぁ、それなりにジャケットは綺麗なんですけどねぇ~~ (◎_◎;
ということで、しかし、それで「真木悠子」=「真木ゆうこ」のレコードを入手出来たのは、素直に嬉しいですし、皆様にも、ぜひとも彼女の歌声をお楽しみいただきたく、強く願っている次第です。
どうか、関係各位の皆様には、彼女の音源をコンプリートで復刻していただけますように、伏してお願いしたい心情、伝わりますでしょうか。
う~ん、もしも願いが叶うなら……。