OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

小椋幸子はド演歌実力派

2021-02-10 19:48:45 | 歌謡曲

初恋しぐれ町 / 小椋幸子 (ビクター)

我が国の芸能音楽界は今でこそ所謂「J-pop」と「歌謡曲」の二極分化が顕著ですが、昭和50年代においては、その線引きは如何にも曖昧で、ド演歌からニューミュージックまでもが同じ土俵に上がっていた感が強く、もちろん、その間にはアイドル歌謡もムード歌謡も歌謡ロックもキワモノソング(?)も、しっかりと自己主張出来ていたのですから、発売されるレコードの夥しさは現代の比ではなく、それ故に雑食性の高い昭和歌謡界の様相が浮き彫りになっていたと回顧するばかり……。

また、それに同調してのカラオケ文化の定着も納得されるんですが、当然ながらカラオケが配給されていない楽曲も多く、しかしっ!?

そこで知られざる名曲を歌ってみたり、自分だけの十八番を披露しては、イイ顔をしたい衝動だって、そりゃ~当然でしょう。

さて、そこで本日ご紹介したのは小椋幸子のデビュー曲「初恋しぐれ町」でして、これが発売された昭和58(1983)年にしては珍しい(?)ほどの正統派ド演歌に仕上がっていたんですねぇ~~!?

残念ながらヒットしたとは言い難いわけですが、作詞:たかたかし&作曲:聖川湧が企図したところは、全くの「その世界」であり、竹村次郎のアレンジにも温故知新が溢れ出していますから、小椋幸子には相当な歌唱力が求められるわけで、結論から申し述べれば、それは見事の一言!

絶妙のコブシ回しとコントロールの効いたボーカルの感情表現は正に本物ですよっ!

ですから、当時はテレビの歌番組にもチラチラと出ていた記憶がありますし、殿様キングスのゲストボーカルに入っていた時期もあったと思うんですが、大きなブレイクは……。

それでも根強いファンは確かに存在しておりまして、そのひとりがサイケおやじの職場の上司であり、この「初恋しぐれ町」をカラオケで歌おうとして、それが入っていない事に気がつくと、サイケおやじにギターで伴奏をやれっ!

という厳命が出たほどです。

ちなみにサイケおやじが学生時代にバンドをやっていた事は既に職場ではバレていたとはいえ、こんな正統派演歌は生ギターじゃ~ないと雰囲気が出せないと悩みましたですねぇ~、大袈裟じゃ~なくて (^^;

だってサイケおやじはアコースティックギターが苦手ですから……。

それでも件の上司が掲載盤をプレゼントしてくれたもんですから、ほとんど使っていなかったアコギを取り出して、なんとか雰囲気を出せる様に練習してみたら、なんだか流しのギター弾きみたいになってしまったですよ  (^^;

でも、それもまた楽しからずやっ!?

う~ん、やっぱり歌謡曲って、イイですねぇ~~♪

ということで、例によって小椋幸子については何らの情報も持ち合わせていませんが、彼女のレコードは見つけたら即ゲットは心に決めている次第です。

もちろん、機会があれば、皆様も聴いていただきたいと思っております (^^♪

コメント (1)
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