■交換日記 / みさと・るみ (東芝)
久々の「この人」シリーズということで、掲載したのは借りているトランクルームの引っ越し作業の中で発掘(?)したシングル盤なんですが、その主役たる「みさと・るみ」って、ジャケ写イメージからすると和風のオカメ顔ながら、やっぱりハーフ?
なぁ~んていう、つまりはサイケおやじには正体が掴めない感じで、衣装やヘアメイクから類推すれば、おそらくは「女の子アイドル」として売り出されたのでしょう。
ちなみに発売されたのは昭和49(1974)年、ジャケットスリーブに記載されたプロフィールでは沖縄出身の16歳というのがインディビジュアルには適合している様に思いますが、そんなふうに思う他はないというのが正直な気持ちです。
だって、サイケおやじは彼女の存在について、全く記憶がありませんし、果たして当時の芸能活動の実情は如何に?
みたいな印象しかないわけですが、肝心の収録A面曲「交換日記」は作詞:松井真佐子&作曲:林あきら、そして編曲:竜崎孝路が提供した、これが変則ビートの疑似レゲエ?
メロディラインにもキャッチーなフックが無く、それでいて強力なグルーヴを発散するリズム隊が耳に残りますし、特にドラムスは本当に上手いミュージシャンが敲いていると思いますねぇ~~!?
ところが彼女のボーカルが初期の山本リンダ、所謂「こまっちゃうなぁ」唱法ですから、ロリ趣味の無いサイケおやじとしては、聞いているうちに間が持てない気分にさせられてしまうんですよ (^^;
活舌が良くないというよりは、節回しが拙いという感じが既に述べたとおりの強靭なリズム隊とミスマッチの魅力になっていると書けば、額に汗が滲みます。
そして全体のサウンドが確信犯的にチープなところも、面白いっちゃ~面白い!?
でもねぇ~~、そんなこんなは今になって言える事じゃ~ないでしょうか?
現実としての昭和49(1974)年のアイドル歌謡ポップスとしては明らかに異端(?)の仕上がりで、これでヒットを狙おうとすれば、キワモノ路線と紙一重の「あざとさ」が??!?
う~ん、昭和歌謡曲の雑食性と汎用性を再確認させられましたです。
ということで、それにしても「交換日記」という曲タイトルは、その存在自体が令和の時代にはアクセスしているのでしょうか。
今じゃ~ネット、SNSによって個人間の繋がりが尚更に濃密になり、その反面、意想外の拡散性が確かにありますから、いやはやなんとも、あの時代の甘酸っぱい感情なんてものもデジタル化出来るものなら、交換日記もねっ (^^♪