■ちょっとだけ / 江原由希子 (テイチク)
掲載したのは驚くも、驚かないも、全ては皆様ご存知のとおり、現在は女優やバラエティタレントとして活躍している YOU が芸能界にデビューした昭和60(1985)年に出したシングル盤で、つまりはアイドル歌手の江原由希子が紆余曲折を経る以前の姿が、これで楽しめるという1枚です。
実は、そんなこんなの実情には全く取残されていたのが当時のサイケおやじの立場(?)でありまして、これまでも拙ブログでちまちまと書いていたとおり、昭和62(1987)年からの約7年間ほど、サイケおやじは異郷の地へ島流しにされており、ようやく帰参が許された平成6(1994)には所謂浦島太郎でしたからねぇ~~、まさかその頃にダウンタウンと一緒にコントで大ボケをやっていた YOU が、アイドル歌手の江原由希子と同一人物だったとは思いもよらず、ちょい後に……、その正体を知ってしまえばクリビツテンギョウ!?
だいたい……、YOU ってタレントはハーフなのか、その無国籍な面立ちだとアニメ声の不思議系な喋り方をしている印象でしたからねぇ~~~!?!
しかし、アイドル歌手としての江原由希子にしても、アニメ声だし、節回しはロリ系ですから、突き詰めれば、そんなこんなの理由付けも可能ではありますが、まあ、人に歴史あり!
彼女がアイドルからロックバンドのボーカリストに転身し、さらに結婚~離婚を経てコメディアンヌとしての大ブレイクからナチュラルな本格派(?)みたいな印象の女優としての活躍だって、全ては才能があればこそっ!
その端緒となった掲載のシングル盤A面曲「ちょっとだけ」は作詞:秋元康&作曲:鈴木キサブローが提供したオールディズ調の夢見る様なラブソングで、となれば、和泉一弥が施したアレンジが、ちょうど業界主導で盛り上がっていたフィル・スペクター風味に傾いているのも、当然が必然でしょう。
発売時期からして、幾分のデジタルっぽさはありますが、それもサイケおやじ的には許容範囲ですし、既に述べたとおり、江原由希子のアニメ声&ロリ系節回しが曲想にはジャストミート♪♪~♪
確かラジオだったかで最初に聴いた瞬間、速攻ゲットさせられましたですよ (^^♪
とは言え、それが決してヒットにならなかったのは現実の厳しさでありましょうか……。
う~ん、このドラムスの雰囲気なんかは完全にスペクターサウンド、つまりはハル・ブレインのリックを丸コピーですし、だからこそ、もしもボーカルが少しばかり落ち着いたアルトボイスだったら結果はちがっていた気も致しますが、否々、この歌詞の世界には、このメロディとサウンドが最高の相性であり、江原由希子の歌声があればこその夢見心地でありましょう♪♪~♪
ということで、ロリ趣味もなく、アニメ声も好きではないサイケおやじが、江原由希子の「ちょっとだけ」は例外的に大好きであり、この自己矛盾も浦島太郎の先見の妙だったと思いたいです。
本日は無様な言い訳を弄しつつ、それでもご紹介したい隠れ名曲&名唱を取り上げてみました。
よろしくお願い致します。