OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ディープソウル極みの愛聴盤

2012-02-19 16:11:31 | Soul

Otis Blue / Otis Redding Sings Soul (Volt)

世の中、有りそうで無いものは夥しいわけですが、音楽鑑賞に限って言えぱ、ハナからケツまで自分を満足させてくれるアルバムは滅多にありません。

それは例えばビートルズという巨星にしても、まあ、好みの問題もあるかもしれませんが、ひとつのLPの中には、ど~しても納得出来なかったり、???というトラックが絶対的にあるんですねぇ……。

しかし、本当に僅少ながらも、否、それゆえに「好み完全充足盤」に出会ってしまえば、まさに生涯を供にする事必定であり、本日ご紹介のアルバムはサイケおやじが死ぬまで聴いても飽きない1枚!

 A-1 Ole Man Trouble
 A-2 Respect
 A-3 Change Is Gonna Come
 A-4 Down In The Valley
 A-5 I've Been Loving You Too Long
 B-1 Shake
 B-2 My Girl
 B-3 Wonderful World
 B-4 Rock Me Baby
 B-5 Satisfaction
 B-6 You Don't Miss Your Water

歌っているオーティス・レディングは説明不要、ディープソウルという枠を超越した黒人歌手絶頂のひとりですが、ご存じのとおり、不慮の事故により早世していますから、残された音源は本当に限られた時期のものです。

しかしそこから伝えられる歌は、文字通り「ソウル=魂」の塊であって、良くも悪くもグッと惹きつけられてしまう「別の何か」がサイケおやじには感じられるのですが、そこまでの理由づけをしなくとも、素直に聴けてしまう、聴かされてしまう「パワー」が、殊更このアルバムには満ちていると思いますし、言うまでも無く、それこそが永遠不滅の証じゃないでしょうか。

それは上記した収録演目のチョイスにも顕著で、歌われているのは決してオーティス・レディングのオリジナルヒットばかりでは無く、サム・クックでお馴染みの「Change Is Gonna Come」や「Shake」、テンプテーションズのメガヒットにして広く誰もが知っている「My Girl」、そしてB.B.キングの「Rock Me Baby」やウィリアム・ベルの「You Don't Miss Your Water」、さらにはソロモン・バークの「Down In The Valley」あたりの有名過ぎるブルースやR&Bのカパーに加え、なんとっ! 白人ロックバンドのストーズがリアルタイムでヒットさせていた「Satisfaction」までもを堂々とやってしまう根性の据わり方は半端ではありません。

実は今や歴史というアメリカにおける黒人公民権運動、あるいはベトナムに対する反戦運動等々の社会的動向が、このアルバム制作発売時の1965年にはひとつのピークであり、そういう意識の過剰な受け取られ方が黒人音楽の動向に何らかの影響を与えていたことは否定出来ません。

ただし優れたボーカリストは何を歌っても「自分」を表現する事に長けていますから、もちろんサイケおやじを含めた後追い鑑賞であるほど、質実共にそうした事象を代表する名曲「Change Is Gonna Come」にしても、非常にストレートな感動に浸れるように思います。

いゃ~、正直、サム・クックのオリジナルバージョンよりも百倍は好き♪♪~♪

と言い放ってしまえば、きっとお叱りは覚悟しておりますが、その意味でオーティス印の純正オリジナルソウルという「Respect」や「I've Been Loving You Too Long」は、また格別の素晴らしさで、何度聴いても血が騒ぎ、深い感動に震えてしまいます。

そして当然ながらアルバム全体の構成、配置された楽曲の流れの良さも絶品であり、特にA面ド頭がちょい聞きには地味~~な「Ole Man Trouble」という仕掛こそが流石!

もう、じっくりと歌われていく不穏な曲メロを彩るアレンジの素晴らしさ、そしてオーティス・レディング自作の強みが完全に表れたとしか言いようがないヘヴィソウルの真髄が、このアルバム全体への入り口に相応しいと思うばかりですよっ!

ちなみにバックの演奏はブッカーT(org,p)、スティーヴ・クロッパー(g)、ドナルド・ダック・ダン(b)、アル・ジャクソン(ds) という4人組によるブッカーTとMGs にフロイド・ニューマン(as,bs)、アンドリュー・ロウ(ts)、ウェイン・ジャクソン(tp) 等々で構成されたメンフィスホーンズ、そしてアイザック・ヘイズ(key) も助っ人参加という鉄壁の布陣による本家スタックスサウンドの決定版で、その粘りっ気とエグ味の効いたアタックのコンビネーションは、この時期特有の良さがたまりません♪♪~♪

オーティス・レディング自身も納得の歌唱表現が冴えまくりのトラックばかりで、これがつまらないと言われたら、ディープソウルの立つ瀬が無いのと同じでしょう。

とにかく有名曲のカバーバージョンが完全なるオーティス節になっている事だけでも、これは凄すぎる名盤と断言させていただきます。

ということで、例によって思い込みばっかりが優先した文章ではありますが、好きなものは好きという他はありません。

また、最後になりましたが、黒人ボーカル作品でありながら、ジャケットに白人美女の写真が使われている点については、これが如何にも当時の素晴らしき「しきたり」であって、告白すればサイケおやじは彼女の大ファン♪♪~♪

そして私有盤は最初、日本プレスの再発アナログLPを聴いていたんですが、一念発起してアメリカ盤をゲットしたところ、当然ながらカッティングレベルの高い音圧によって、さらに強靭なオーティス・レディングのソウルに完全KOされましたですねぇ~~♪

それでますます抜け出せない世界にどっぷりというわけです。

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雪国で奮闘中

2012-02-18 16:31:24 | Weblog

久々の雪国で除雪やら、なんやらで動きまわっています。

おまけにPCも不調で、現在鋭意調整しております。

本日の1枚、休載をご理解下さいませ。

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スミスといえば、ゲイル・マコーミック

2012-02-17 15:40:39 | Rock

Baby It's You / Smith (Dunhill / 東芝)

サイケおやじの音楽鑑賞のひとつの法則として、好きな楽曲中心主義があります。

と書けば、何時もどおりに大袈裟言い回しなんですが、つまりは自分好みの歌とかメロディの曲をやってくれれば、そのレコードを買ってしまうという性癖にすぎません。

で、その代表事例としては「sunny」とか「What's Going On」等々があるんですが、本日の「Baby It's You」もバート・バカラックの代表作にして、ビートルズのバージョンに接して以降、これは人生を供にする運命の出会い♪♪~♪

う~ん、またまた大袈裟な書き方になっちまいましたが、しかし実際、これが大好きという気持に偽りはありません。

ですから、掲載したシングル盤もそれゆえに買ったものであり、スミスという平凡極まりないグループ名のバンドに拘っての行為という事では、決して無いのです。

ところが、このスミスのバージョンから発散される濃厚なスワンプロック風味は、これまたサイケおやじの趣味嗜好にジャストミートの名演名唱! 特にジャケ写では柔らかな微笑み美女という佇まいの女性ボーカルが、熱くて粘っこいフィーリングを全開させる節回しが最高なんですねぇ~♪

そしてバンドとしての纏まりもグッと凝縮性が高く、メンバーはリッチ・クライバーン(g)、ラリー・モス(key)、ジェリー・カーター(b)、メバート・エバンス(ds) という顔ぶれに説得力満点のシャウト唱法がウリのボーカリストがゲイル・マコーミック♪♪~♪

率直に言って、明らかに彼女が看板だった事は、この「Baby It's You」を聴けは納得されるはずですし、実際、1969年秋~冬にかけての全米大ヒットになった後、ゲイル・マコーミックがソロ歌手としての活動をスタートさせ、バンドはそれでもアルバム2枚ほどの音源を残しながら、フェードアウトしています。

ただし、ゲイル・マコーミックは独立後に出したレコードを聴くかぎり、スミス時代の熱唱スタイルとは一味違った方向性を示し、なんとなくカントリーやジャズ風味も滲む、普通のポップス歌手に近くなったのは個人的に残念至極……。

それゆえにスミスの「Baby It's You」が殊更愛おしいというわけです。

最後になりましたが、実はリアルタイムの我国では決してそれがヒットしたという事ではありません。むしろ空振りだったのが本当のところでしょう。

しかし一度でもゲイル・マコーミックが在籍していた頃のスミスにシビれてしまえば、それは何時までも心に残るはずで、それほど決めつけてしまうサイケおやじの心情を慮っていただければ、幸いでございます。

最後になりましたが、もちろん「本日のスミス」は、「最近のスミス」とは別のバンドなので、念の為! それでも気になる皆様には、絶対に「本日」の方をオススメする次第です。

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この邦題にして、このジャケットの正体は?

2012-02-16 15:29:31 | Pops

暁の空中戦 / The Royal Guardsmen (Laurie / 東芝)

昭和40年代頃までの我国では「戦争映画」というジャンルが確固たる人気を呼び、邦画はもちろん、洋画も毎年相当数の封切がありました。

ですから、それに伴って所謂サントラ盤扱いの映画主題歌も戦争物が多く、堂々と日本のヒットチャートに入る曲もあったわけですが、そんな状況の最中に発売され、ラジオを中心に流れていたのが本日ご紹介の「暁の空中戦」でした。

ところが結論から言うと、これは決して映画の主題歌なんかじゃなくて、本来の曲タイトルは「Snopy Vs. The Red Baron」という、つまりは例の元祖ゆるキャラのビーグル犬として人気のスヌーピーを主役にしたコミックソングのひとつだったんですねぇ~~~!?!

とすれば、マーチテンポの隠し味もウキウキ感を増幅させる、妙に解放的な曲メロや楽天的な節回しも全ては仕組まれたものでしょうし、第一次世界大戦当時のドイツの名戦闘機パイロットたるレッドバロン=マンフレート・アルブレヒト・フライヘア男爵との空中戦という古色蒼然も、これがヒットした1967年当時の社会情勢に対する屈折した反戦意識と理解出来ないこともありません。

しかし、それが我国特有のシングル盤ピクチャースリーヴになると、掲載したジャケ写のとおり、爆撃機(?)の編隊飛行がデザインされてしまうのですから、いやはやなんとも……。

尤も、そんな内情をサイケおやじが知ったのは、当然ながらリアルタイムでは無く、その頃はシンプルで楽しいヒットポップスとして聴いていたんですから、今更罪悪云々という話は抜きでしょう。

いや、むしろ今となっては件のレコードが欲しくて、本当に物欲の煩悩に苛まれていた当時の記憶の方が遥かに鮮明なサイケおやじです。

ちなみに演じているロイヤル・ガードメン、あるいはロイヤル・ガーズメンと書くべきなのかもしれませんが、アメリカはフロリダ出身の6人組で、メンバーはクリス・ナンリー(vo)、バリー・ウィンズロウ(vo,g)、トム・リチャーズ(g)、ピリー・テイラー(key)、ビル・バロウグ(b)、ジョン・バーデッド(ds) という顔ぶれとされています。

そして「暁の空中戦 / Snopy Vs. The Red Baron」が見事に世界中でヒットしたことから、続けて「スヌーピー物」の楽曲を乱れ撃ちの如く発売し、中にはクリスマス商品のLPもあるんですから、少なくともアメリカ国内ではウケまくったんでしょう。テレビ出演も多かったはずで、その中のひとつが我国で放映された時、サイケおやじは肝心のバンドと一緒に映っているスヌーピーの存在意義が理解出来ませんでしたねぇ~。

つまり完全に戦争映画関連の歌と思い込まされていたわけです。

第一、グループが「近衛兵」を名乗っていながら、当時の流行だったミリタリールックよりは平均的なロックバンド系の衣装だったというあたりにも、納得出来ない違和感がっ!?!?

まあ、今となっては様々な思惑が交錯した元祖産業ロックのひとつだったのかもしれませんし、それは如何にも芸能界という常識のひとつなんでしょうか?

少なくとも欧米では「スヌーピー」に頼ったキワモノという受け止め方が無いとは言えないでしょう。

あっ、そう言えば初期の岡崎友紀

テレビで見かけた彼女って、いつも「スヌーピー」の人形を抱いていましたですねぇ~♪

ということで、このシングルは物凄いフェイクの邦題&ジャケットの決定版じゃないでしょうか?

冷静の考察すれば、「スヌーピー」の版権が取れなかったのかもしれませんが、ほとんど過大広告気味の状況も、楽曲の良さに救われたという、これはこれで今や名盤=迷盤!?

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目の前、真っ白

2012-02-15 15:31:42 | Weblog

本日はちょいと病院で眼の検査の為に瞳孔を開く目薬を……。

すると周囲が真っ白になって、PCのモニターもシンドイですよ。

そこで本日は、ここまでと致しますが、これって、明日までに回復するんでしょうかねぇ?

 

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バレンタインにあの娘のレター

2012-02-14 16:06:47 | Rock

あの娘のレター / The Boxtops (Mala / 東芝)

リアルタイムでは、ピンッとこなくとも、後でジワジワと効いてくるのが音楽鑑賞の楽しみのひとつかと思います。

平たく言えば、流行っていた頃には???だった歌や演奏に対しての自分なりの理解度が進んだという事でしょうし、同時に自分の好みの変化も素直に認めざるをえないわけです。

例えば本日ご紹介の「あの娘のレター / The Letter」は1967年に全米のヒットチャートを揺るがした名曲であり、人種の壁を超越してR&B系のミュージシャンにはフェバリットカパーされているほどなんですが、肝心のオリジナルを演じているボックストップスは、ちょいとイケメン揃いの白人グループなんですから、サイケおやじにとっては洋楽雑誌で彼等の写真に接した瞬間の非常な違和感が忘れられません。

それは掲載ジャケ写の囲みショットでもご覧になれるとおり、如何にも典型的な当時の白人バンドの佇まいでありながら、中身はソリッドで泥臭い元祖ファンキーロックであり、リアルタイムで言えば、ご意見無用の立派なR&B!?!

ですから、イントロから打撃系のドラムスとシンコペイトしたベース、あるいはギターリフに続き、エグ味の強いボーカルが不穏な曲メロを歌う展開は、やはり時代的にサイケデリックなオルガンとストリングスの響きを伴い、アッという間に終ってしまうという、あぁ~、もっと聴いていたいなぁ~~♪

そんな物足りなさと欲求をリスナーから引き出してしまうんですよねぇ。

しかしそこには派手なギターソロの間奏とか、アタックの強いホーンセクションの彩りが無く、妙に甘~いコーラスハミングが出たりする、それはそれで流行の最先端ではありましたが、結果的に中途半端の誹りも免れない危うさが……?

ちなみにボックストップスのメンバーはアレックス・チルトン(vo)、ゲイリー・ティレー(g)、ジョン・エバンス(key)、ビル・カニンガム(b)、ダニー・スマイス(ds) というのが当時の顔ぶれで、一応は南部ソウルの中心地だったメンフィス出身という素地(?)が白人にしてはヘヴィなR&Bフィーリングに繋がっているようです。

しかし、であればこそ、既に述べたとおりに、この「あの娘のレター / The Letter」には秀逸なR&Bカパーが多く残され、例えば同じ白人でもジョー・コッカーのバージョンは畢生の名唱でしょう。

そして告白すると、サイケおやじが「あの娘のレター / The Letter」に目覚めたのは、そのジョー・コッカーのカパーを聴いてからであって、まさに痙攣するほどの熱気と情念に完全KOされた挙句、ようやくボックストップスのオリジナルバージョンが素直に楽しめるようになったのです。

掲載の私有盤が中古でのゲットである事も、皆様がご推察のとおりであって、何らの言い訳も出来ませんが、基本的に白人R&B=ブルーアイドソウルが好きなサイケおやじにとっては、何故に盲点だったのか、ちょいと自問自答するばかり……。

またメンバーのアレックス・チルトンが、これまた何故か1980年代後半からボックストップスを知らない若いミュージシャンによって支持され、急速に表舞台に復帰した如きの存在感を示したのも不思議???

実はボックストップスで所謂ドスの利いた声を披露した頃のアレックス・チルトンは、なんとっ! 十代後半であり、グループ解散後の1970年代にはビッグ・スター、なぁ~んていうシャレにならないB級バンドを組んでいた時期もあった事を思えば、隔世の感もあるわけですが、ひとつだけ流石と思わせるのは、常に固有のR&Bフィーリングを貫き通している点です。

もちろん、失礼ながら、1980年代以降は貧乏ミュージシャンとして暮らしていたのでしょうが、そういう頑固さを失わなかったところが、近年の再評価(?)に繋がったような気もしています。

さて、ところで本日はバレンタイデーという、なにか今日の我国では、その本質が何処にあるのか不明の行事が展開されていますが、サイケおやじは大嫌い!

だって、あの「義理チョコ」って、なんだっ!?

そんなもん、貰ってニヤけている奴の気がしれませんよ、実際。

まあ、サイケおやじも、それなりに貰ってから長い年月が経っているのですが、本当に欲しかった頃にはひとつも貰えず、すっかり中年者の現在に幾つも貰ったところで、その「お返し」が大変ですよ……。

そして、貰えるものならば、ど~せ、「義理」だとしても、ハートウォームな手紙でも添えて欲しいもんだと、我儘を心に抱いているのでした。

うむ、あの娘のレターが愛おしい!

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ひたすら

2012-02-13 15:02:14 | Weblog

例によって、例の如くの事情により、本日の1枚は休載…。

であるにもかかわらず、訪れて下さる皆様のご厚情に感謝です。

(__)

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祭りばやしの諦観と感傷

2012-02-12 16:01:54 | 日本のロック

祭りばやしが聞こえるのテーマ / 柳ジョージ (Bourbon)

人は誰でも自分の仕事が上手くいけば嬉しいし、度合いの違いはあるにせよ、達成感に満足も覚えるでしょう。

しかし先週のサイケおやじがやった事は、生贄を選び、首つりの足を引っ張るのと同じでした……。

もちろんそこには「仕事」という、まさに大義名分の逃げ道があるんですが、実際には物凄い怨みを背負ってしまったと思うばかりで後味も悪く、だから本日のサイケおやじの気分は、ぶる~す、ですよ。

まあ、必要以上にカッコつけるわけじゃないんですけどねぇ。

そんなこんなで感傷と諦観の歌が聴きたくなり、針を落したのが掲載したシングル曲というわけです。

歌っている柳ジョージは先日の訃報も記憶に新しい、偉大なるニッポンのブル~スマンのひとりですが、後にはレイニーウッドと共に数多くのヒット曲や名演名唱を残す功績はもちろん神のみぞ知る領域であり、ゴールデン・カップスの末期メンバーでもあった履歴にしても、この時点では知る人ぞ知る……。

おそらく多くの人にとっては、この「祭りばやしが聞こえるのテーマ」が、柳ジョージの歌声と存在の初体験だったと思います。

なにしろジャケ写にも記載があるとおり、萩原健一主演の同名人気テレビドラマが毎週放映される度に、故人のシブイ歌声と絶妙にして自然体の泣きを滲ませる節回しがそこにあるんですから、既にリアルタイムでたまらないものが♪♪~♪

ちなみに、ご存じのとおり、「祭りばやしが聞こえるのテーマ」には、このシングル盤のバージョンとレイニーウッドをバックにしたバージョンのふたつがあり、こちらはエレピとホーンセクションを大きく使ったアレンジということで、如何にも作編曲者の大野克夫らしさが全開です。

しかし、やはり何よりも魅力なのは柳ジョージのソウルフルな歌声である事は、言うまでもありませんよねぇ~♪

全篇にミディアムスローのグルーヴが企図された中、せつない切迫感、タメとモタレの余韻が最高の一芸主義に結実した、これぞっ! 柳ジョージの真骨頂が昭和52(1977)年のテレビからは毎週流れていたのですから、良い時代でした。

そして以降の柳ジョージがレイニーウッドを引き連れて、大きな人気を獲得していく物語は、実は本人にとっては日本語の歌は苦手というか、抵抗も最初はあったと言われていますが、やはり我々にとっては柳ジョージの「魂」と「ぶる~す」は直截的に理解出来る言葉で伝えられてこそ、尚更の共感と感動を覚えるのですから、大正解ですっ!

あぁ、これこそ、日本のロックですよっ!

ということで、今のサイケおやじには、柳ジョージの歌声に癒されるものが強くあります。

もちろん客観的な告白だとしても、自分には柳ジョージのハードボイルドには遠く及ばない立ち位置しかありませんし、自然体の生き様も難しいわけです。

しかし、そうであればこそ、柳ジョージの歌に浸り、感傷に満たされる自由は確実にあるわけです。

そして自らの非道、人の道に外れる事も人の道……、なぁ~んていう自分勝手に言い訳に酔ってしまうのでした。

本日は不様な独善、失礼致しました。

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ファンク四苦八苦

2012-02-11 14:32:45 | Rock

Funk #49 / James Gang (abc / キング)

今週のサイケおやじは、それこそ軟禁状態で仕事をさせられ、しかもネットも自由に繋がらないという、なにか現代社会とは隔離された環境での生活……。

ですからストレスの発散も儘ならず、プレッシャーは日々大きく圧しかかり、しかも肝心の仕事が上手く進まないという劣悪な状況の中、苦闘しております。

あぁ~~、こんな時は思いっきり、エレキを弾きまくりたいっ!

そんな願望が抑えきれない自分の中で今日、ガンガンに鳴り響いているのが、掲載したシングル曲「Funk #49」のハードなギターカッティングとファンキーなビート、そしてキメのリフの痛快さ! それが全ての快感です。

しかも演じているジェームス・ギャングがハードロックのパワートリオでありながら、この演奏ではファンク風味を濃厚に打ち出し、それでいて白人っぽさが丸出しという、これは後のフュージョンロックの雛型ですかっ!?

まあ、それゆえにリアルタイムだった1970年の我国では全くヒットせず、つまりはファンキーロックは日本でウケないという定説の実例になったとか!?

もちろんサイケおやじにしても、ジェームス・ギャングと言えば「Walk Away」からの後追いで「Funk #49」に接した前科がありますので、軽口は禁物です。

あと、本音を言えば、たま~に仕事場にやってくるボンクラお偉いさんの秘書をギチギチに縛って、ふっふっふっ♪

そんな願望に満たされた気分の儘、どうにか戻ってまいりした。

今後とも、よろしくお願い致します。

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現在進行形

2012-02-10 16:04:42 | Weblog

只今、大移動中のサイケおやじです。

流石にシンドイですが、救いはその間、寝られること♪♪~♪

夢を見ることも忘れたいほどですねぇ。

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