OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ばんばひろふみ、AORを歌う

2021-08-11 18:09:43 | ニューミュージック

最終フライト05便 / ばんばひろふみ & ホットスタッフ (CBSソニー)

ばんばひろふみは昭和50(1975)年に「いちご白書をもう一度」を大ヒットさせたバンバンのメンバーであり、そして同グループ解散後にソロシンガーとなっての昭和54(1979)年、「SACHIKO」をロングセラーヒットさせた事で知られる歌謡フォーク系のボーカリストではありますが、実は……、その間にホットスタッフと名乗るバックバンドを従えたロックグループ形態での活動もありました。

で、掲載したのは、ばんばひろふみ&ホットスタッフ名義の初シングル盤で、特に作詞:有川正沙子&作編曲:筒美京平が手掛けた収録A面「最終フライト05便」は、これが発売された昭和53(1978)年4月の洋楽最前線であった、ハリウッドスタイルのAORがモロ出しとなった歌謡ロックなんですねぇ~~!?!

実際、サウンドのツボはボズ・スキャッグスとか、そのラインを意識している様にも思えますが、ばんばひろふみの声質や節回しが、それほど黒っぽくないので、ちょいと最初は違和感を覚えるかもしれません。

ところが曲が進行していく中の最終盤あたりになると、妙に不思議な盛り上がりが感じられるんですよねぇ~~???

このあたりは作編曲を担当した筒美京平のマジックと云えるのかもしれませんし、繰り返しますが、面映ゆい中にも不思議な高揚感があるんじゃ~ないでしょうか。

ちなみにホットスタッフのメンバーは川口充、森村献、三島一洋、伊藤喜博とジャケ写スリーブ裏に名前が記載されておりますが、サイケおやじは彼等を見たことがないので、担当楽器等々については全く知りません。

そうですよ、つまり……、ばんばひろふみ&ホットスタッフは、テレビ出演等々のプロモーションが不足していたのかもしれず、サイケおやじにしても、この「最終フライト05便」という楽曲は耳にしていたんですが、まさか……、これを歌っていたのが、ばんばひろふみ!?

という真相は当時、全く知りませんでした。

どうやらアルバムも1枚制作しているらしいんですが、結局は立ち消えプロジェクトになってしまい、ばんばひろふみは本格的なソロ活動へ入ったのだとしたら、その狭間に出していたバンド形態でのレコードが何時の日か、再評価されるかもしれませんねぇ~~ (^^;

ただし、失礼ながら、ばんばひろふみはロック~AOR向きのシンガーではないと思いますし、だからこそ歌謡フォーク調のヒット曲が出せたのだと思えば、こ~ゆ~回り道もファンにとっては大切なはずです。

ということで、人に歴史あり!

その生き様に無駄なものは無いと思うのが、サイケおやじの気持ちであります。

自己矛盾も自己否定も、そりゃ~~、時には必要ですが、闇雲に全てを無かった事にするのは愚行と思っているのでした。

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ガリバーズは、やっぱりイイですねぇ~♪

2021-08-10 17:11:12 | 日本のロック

赤毛のメリー c/w ダークな瞳 / ザ・ガリバーズ (東芝)

昭和40年代前半に社会現象ともなったGSブーム期には、それゆえに様々な伝説や逸話を残したバンドが有象無象登場しましたが、昭和43(1968)年夏に本日掲載のシングル盤を出してレコードデビューしたガリバーズも、なかなか忘れられない存在です。

それは多瀬正隆(vo)、中村保雄(g)、小柴英樹(g)、平田利男(key)、北久保誠(b)、高橋利昭(ds) というメンバーが当時公表されていた年齢では、16~20歳と若く、それでいてパフォーマンスにド派手なプロっぽさを表現出来ていたというか、モンキーズを目標としていたというだけあって、時にはコミカルでありながら、演奏の纏まりも良く、サイケおやじは実際に見た事はなかったんですが、ステージライブで激した場合にはギターの破壊もやっていたと云われているんですねぇ~~!?!

ですから、ミュージックライフの人気投票ではGS部門で上位にランクされていた時期もあり、テレビや芸能誌への登場も多かったと記憶しています。

で、肝心の掲載盤なんですが、A面「赤毛のメリー」は作詞:橋本淳&作編曲:筒美京平という、このヒットメーカーコンビにとっては初期の作品になるんですが、ここで聴かれるロック性感度の高さは素晴らしく、アップテンポで炸裂するワウワウなギターとブルースロックなベース、シャキッとしたリズムギターとドラムスのコンビネーションもニクイばかりで、しかも中メロで一転して歌謡フォーク調のメロディ展開をやってしまうあたりが最高なんですねぇ~~♪

もしかしたら、レコーディングにはスタジオセッションのプレイヤーが助っ人に入っているのかもしれませんが、テレビで接した時でも同じ様なガレージっぽい音を出していた記憶がありますから、かなり実力派のバンドだったんじゃ~ないでしょうか。

それは同じソングライターコンビから提供されたB面「ダークな瞳」でも遺憾なく発揮され、まあ……、曲調としてはタイガースの「シーサイド・バウンド」の焼き直しっぽいところは否めませんが、すっきりとしたガレージ感覚は充分にロックしていると思います ♪♪~♪

ところが、ここまで完成度の高いレコードを出したガリバーズは以降、鳴かず飛ばずというか、新曲が出ないどころか、テレビ出演も激減……!?

後に知ったところでは、バンド側と所属事務所の間で意見の相違が拗れていたとか、レコーディング済の楽曲の権利関係諸々の問題とか、あれやこれやからメンバーチェンジや所属事務所からの独立があったそうで、なかなか現実は厳しかったんですねぇ……。

一説によると、ガリバーズには未発表の音源が相当残されているらしく、もしかしたら、既に纏められて流通しているのかもしれませんが、気になる皆様は、とにかく唯一公式に残された掲載盤だけでも、お楽しみくださいませ。

ちなみに以前、GS関連の懐かし系イベントにガリバーズが登場するという話を耳にした事がありましたが、サイケおやじとしては、もう一度だけでも見たいバンドのひとつが、ガリバーズであります。

ということで、何故に本日はガリバーズなのかと問われれば、実は昨日会った某外国人女性が見事(?)な赤毛だったからでして、この「赤毛のメリー」を瞬時に思い出したというだけの話なんですよ (^^ゞ

でも、久々に取り出して聴いてみたら、やっぱりイイんですねぇ~~、これがっ!

やっぱり日本のロックの全盛期はGSブームの頃だったという自説を再認識しているのでした (^^ゞ

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いとのりかずこのハレルヤ

2021-08-09 17:36:34 | 歌謡曲

夜明けのハレルヤ / いとのりかずこ (キングレコード)

アルトボイスの女性シンガーが好きなサイケおやじが、いとのりかずこのファンになるのも自然の理ということで、掲載したのは、その彼女が昭和46(1971)年11月に出した人気曲「夜明けのハレルヤ」をA面に入れたシングル盤です。

いとのりかずこは、失礼ながら、決して大ブレイクした歌手では無かったんですが、昭和40年代後半には、特にラジオの深夜放送では彼女のレコードがオンエアされる事が多かったという存在で、ジャンルとしては演歌系ソウル歌謡~正統派盛り場演歌まで、幅広く歌える実力があり、当然ながらルーツにはロックの他に民謡や洋楽系大衆音楽の素養さえ、個人的には感じさせられてしまうほどなんですが、実はいとのりかずこは昭和41(1966)年にGSのガールバンドでは今もカルトな注目を集めるピンキー・チックスのボーカリストとしてレコードデビューしていたという履歴があり、その時は糸乗美和と名乗っておりました。

尤も、そのピンキー・チックスはGSブームに乗っかってのメジャーデビューであり、本来はダンサーのチームだったと云われているとおり、テレビ出演時には演奏よりも踊って歌うグループみたいな記憶がサイケおやじには残っておりますし、当時の松竹や大映で作られていたプログラムピクチャーの幾つかに登場している彼女達を見ても、そんなイメージが強いというわけで、基本的にはキワドイ衣装のセクシーグループだったという側面も強いもんですから、気になる皆様はネット等々での探索をオススメ致します。

閑話休題。

しかし、ソロシンガーに転向・再デビューしてからの彼女は前述したとおり、持前の味わい深い声質と歌唱力で地道にファンを掴んでいた様で、レコードも相当数出しており、サイケおやじとしてもシングル盤を5枚、所有しておりますし、LPも後にCD化されたほどの傑作「女の旅路」という、ストーリー仕立てのトータルアルバムを残しています。

で、この「夜明けのハレルヤ」は作詞:ちあき哲也&作編曲:筒美京平が提供した、所謂「やさぐれ歌謡」でして、男と別れた女が夜明けの街で哀しい強がりと希望を歌うという、如何にもの歌謡世界がソウルフルな演歌調で表現されているんですねぇ~~♪

もちろん、「ハレルヤ」というのはキリスト教では「賛歌」とかの意味合いで用いられる言葉であり、欧州系宗教音楽ではコーラスの祈り言葉っぽく使われるのが常套手段である事を我が国の歌謡曲では、それを臆面もなく流用した楽曲が幾つもある中にあって、ここでは件の所謂「ハレルヤコーラス」をイントロから静謐な雰囲気作りにアレンジしているのが面映ゆい感じではありますが、それに続くラフなギターカッティングや強いビートを伴った演奏パートに負けないのが、いとのりかずこの重心の低い節回し (^^♪

このあたりの歌謡ソウルなフィーリングは筒美京平ならではの十八番の展開ですし、それゆえに……、ちょいと短い曲構成が勿体無いという本音も出てしまうのは、それだけ彼女の歌いっぷりが好きって事の裏返しとご理解くださいませ。

一概に比較は無理ではありますが、似て非なる和田アキ子とは歌謡曲っぽさが強い分だけ、いとのりかずこがサイケおやじは好きです (^^;

ということで、いとのりかずこも、本格的な音源の集成が望まれる歌手のひとりで、前述したピンキー・チックスも含めて、全てのキャリアを纏めたコンピレーション盤が出て欲しいものですねぇ~~。

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渚のうわさの必然と偶然

2021-08-08 18:53:13 | 歌謡曲

渚のうわさ / He-Story (東芝)

掲載したのは、He-Story(ヒストリー)と名乗る三人組が昭和54(1979)年秋に出したシングル盤で、その収録A面「渚のうわさ」は、もちろん作詞:橋本淳&作曲:筒美京平の黄金コンビが昭和42(1967)年に弘田三枝子へ書き下ろした胸キュン歌謡ポップスのカバーバージョンなんですが、これには……、個人的にちょいとした因縁(?)がありますので、本日はそのお話です。

まず、He-Story(ヒストリー)は、小岩正幸、いけたけし、そして菅原ジュンというトリオ編成で、デビューまでの履歴や経緯は全く知らないんですが、昭和50年代はアリスが全盛期だった事もあり、同系の歌謡フォークグループの需要が確かにありましたからねぇ~~、その気になればプロデビューするチャンスも多かったんですが、He-Story(ヒストリー)の場合は、作詞:阿久悠&作曲:筒美京平から提供された、おそらくはデビュー曲と思われる「結婚します」が某テレビドラマの挿入歌だった事から、これが大ヒット!

もちろん、当時の結婚式の披露宴では定番人気曲になっていたわけですが、ちょうどその頃、学生時代に入れてもらっていたバンドの先輩が結婚し、その宴席に連なっていた我々バンド仲間が、余興で演じたのが、この「渚のうわさ」だったんですねぇ~~ (^^ゞ

それは件の先輩がボーカルを担当していた時代、夏場のビアガーデン等々のバイト演奏では、店側の要望で懐メロをやっていたもんですから、所謂「夏歌」のひとつとして、「渚のうわさ」をカバーしており、それこそが新郎の往年の十八番のひとつだったというわけでして (^^♪

その時は、深い考えもなかったんですが、その披露宴では前述したとおり、He-Story(ヒストリー)の「結婚します」が流されていたりしたもんですから、まさか……、そのグループが「渚のうわさ」をカバーして発売するんなんてこたぁ~~、全く想像も出来ませんでしたよっ!?!

で、肝心のHe-Story(ヒストリー)の「渚のうわさ」は、アレンジが歌謡フォークがド真ん中という瀬尾一三のイイ仕事もあり、かなりストレートな仕上がりでした。

ちなみにサイケおやじが入れてもらっていたバンドでは、ワイルド・ワンズ風のフォークロックっぽい感じでやっておりまして、それは同グループの大ヒット曲「想い出の渚」をカバーした流れからというわけなんですが (^^ゞ

ということで、He-Story(ヒストリー)は当時、テレビ出演もそれなりに多かった様で、その時にはメンバー3人共にアコースティックギターを抱えての歌唱スタイルを披露していた記憶があるんですが、実際のステージギグには接した事がありませんので、ここまでしか書けません。

しかし、それにしても、そんなこんなの偶然が重なると、件のレコードも欲しくなるのが人情(?)でありましょう (^^;

流石にリアルタイムではゲットしませんでしたが、ちょい前にネットオークションで落札した纏め売りレコード群の中から掲載盤を発見した時は、妙に嬉しくなってしまいました (^^ゞ

ただし、掲載したジャケ写をご覧いただいたとおり、スリーブに穴が空けてあるサンプル盤だったんですけどねぇ~~、それでもOK♪♪~♪

偶然の必然を思い起こすのでした。

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この人だぁ~れ part-46:南マリア

2021-08-07 17:06:55 | 歌謡曲

湘南アフタヌーン / 南マリア (ポリドール)

思惑や予想のアタリ・ハズレは、それぞれに良し・悪しが異なるのは世の常だと思うんですが、多分こ~だろうなぁ~~? と想像して、それがそのとおりだったとしても、それゆえに物足りない気分にさせられるという贅沢だって、許されるんじゃ~ないか?

そんなこんなの屁理屈を捏ね繰り回すのも、サイケおやじの天邪鬼とお断りしたところで本日ご紹介するのは、昭和57(1982)年4月に発売されたらしい、南マリアのシングル盤A面曲「湘南アフタヌーン」です。

もちろん、サイケおやじにとっての南マリアは「この人」シリーズの芸能人であって、掲載のジャケ写ポートレートからしても、おそらくはハーフと思われますが、それにしてもリンリン・ランランみたいなインディアンルッキングは懐かしくもあり、意味深でもあるような…… (^^;

で、肝心の「湘南アフタヌーン」は作詞:葛原直樹&作編曲:小田啓義というクレジットが確認出来ますが、サイケおやじの予想としては、きっとオールディズ歌謡に違いないっ!?

と決め込んで、針を落としてみれば、それが全くそのとおり (^^♪

ミディアムスローの甘酸っぱいメロディラインと程好いバックコーラスを従えて歌う南マリアの日本語の節回しや活舌は、ハーフ特有の味わいと申しましょうか、随所で滲み出る絶妙(?)のガイジンっぽさも、それが当たり前過ぎて、聊かの物足りなさを覚えてしまうのは、冒頭に述べた屁理屈の証左…… (^^;

もちろん、安心して聴いていられる事は言うまでもありませんし、過剰寸前の流麗なストリングスにしても、期待を裏切るものでは決してありませんが、もう……、ちょっぴりのスパイスがあればなぁ~~、というのが本音なのです。

う~ん、やっぱり……、趣味の世界には我儘が尽きませんねぇ~ (^^;

当然ながら、この掲載盤にしても、平成に入ってからの中古ゲットですし、南マリアのレコードは、これっきりしか存在を確認出来ませんので、例によって奥の細道の苦界境というわけです。

ということで、様々に規制が求められる今日の情勢に鑑み、贅沢や我儘は抑制されるべきものかもしれませんが、なぁ~にっ! 自分の独りの世界であれば、それ無くして、この世に生かされている感謝も意義も感じることは出来ないと思いますねぇ~~。

一喜一憂、喜怒哀楽があればこそっ!

そんな思いを強くしているのでした。

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それを尋ねたいわけよ!

2021-08-06 17:48:07 | 歌謡曲

どうして?! / 佐東由梨 (CBSソニー)

ここ数日、為政者どもの大バカヤローぶりには心底、呆れ果てました。

まず、何と言っても総理大臣たる菅義偉の煮え切らなさは空前絶後!

とにかくコロナ肺炎で苦しむ患者を選別し、重症じゃ~なければ入院不可という様な戯言から、つまりは全く自分達の言う事を聞かなくなった国民に対し、もはや患者が多いから、病院は満杯!

入院はもちろん、治療さえも満足に行えないから、こっちの言うとおり、仕事以外は逼塞していろっ! 

さもないと自業自得で苦しむぞっ!

という脅し文句に外ならず、これには流石に与野党の先生方から修正要求が入ったものの、そのあたりの事情の裏表をマスコミが分かり易く報道しないというあたりは、まさに「村社会」を露呈した動かぬ証拠でありましょう。

もちろん、放送業界や出版業界だって、資本家をバックにしているわけですから、闇雲に権力者を批判出来ない事は市井の我々にだって分かっているはずですし、ナアナアで成り立っているのが人間社会の本質ですから、黙殺するのも悪くは無いのですが、それにしてもねぇ~~ (>_<)

そして、ついに本日は広島の原爆忌において、用意された原稿を飛ばし読みし、後になって堂々と謝罪するという居直りが世界中に発信されてしまうというテイタラク…… (>_<)

そりゃ~、確かに連日の苦しい状況の中の激務ですから、心が空っぽになるのは分からないでもありませんが、それにしても、あの蝉の抜け殻の様な菅義偉のボンクラ面は、総理大臣に相応しいとは決して言えないのがサイケおやじの偽りの無い気持ちですっ!

また、もうひとつ、名古屋市長の河村たかしがやらかした「金メダル嚙み事件」も、酷かったですねぇ~~~!

ここに詳しく書き連ねるのも嫌になるほどの醜態、さらには全く伝わらない謝罪文のテキトーな読み上げ等々、これまた世界中に日本の恥を晒したというバカヤローぶりは、万死に値するんじゃ~ないですかねぇ~~!

必死になって獲得した金メダルを凌辱された後藤希友投手の心情、如何ばかりか、察してあまりあるところです。

もちろん、なんとか謝罪してカッコつけたと思っている河村たかしは人間失格!

そして、汚れてしまった金メダルを生涯の記念にしなければならない後藤希友投手の気持ちを思えば、橋本聖子や丸川珠代という東京オリンピックを担当している先生方が、ど~して新しいメダルに交換するという行動を起こさないのか!?

全く解せない話ですよ…… (>_<)

もう、世の中は完全に狂っているんでしょうか……。

そこで、本日は煮え切らない気分を表出したアイドル歌謡の裏人気曲として、佐東由梨が昭和57(1982)年に出したデビュー曲「どうして?!」を取り出す他はありませんでした。

結論から述べさせていただければ、彼女は大きなブレイクも無いままにフェードアウトしてしまったんですが、歌っていたのはアイドル歌謡の産業ロック的展開みたいな、なかなかハードな楽曲が多く、4枚ほど残されているシングル盤は、そっち方面のコレクターには必須のアイテムらしいですよ。

サイケおやじには、まあ……、そこまでの思い入れはありませんが、しかし作詞:松本隆&作曲:筒美京平、そして編曲:大村雅朗という、アイドル歌謡を書かせては当時最高の作家トリオから提供された「どうして?!」は、シャッフル系のロックビートと掛け合いコーラス、ビシバシのリズム隊と泣きのギターを使ったミディアムアップの覚え易い曲調が絶品 ♪♪~♪

そして肝心の佐東由梨の歌いっぷりは、アルトボイスにドスを効かせた節回しという、制作側の狙いをきっちり演じているあたりはイイんですが、歌唱力そのものが、失礼ながら聊か稚拙というか、歌い込みが不足している点が勿体無いところです (^^;

でも、そのあたりが、またアイドル歌謡らしくて、サイケおやじは好きなんですけどねぇ~~ (^^;

気になる皆様には、ぜひとも聴いていただきたいわけですし、ここに書き出すわけにはいきませんが、歌詞の中には幾つも、現在の為政者どもに言い放ちたいフレーズがあるんですよっ!

いゃ~~、本当に先生方は、空っぽなんですかねぇ~~ (^^;

ということで、本日は愚痴がメインの嘆き節となり、佐東由梨には失礼な事になってしまいましたが、近々あらためて、彼女のレコードをご紹介させていただきます。

これが、なかなかイイんですよ (^^♪

失礼致しました <(_ _)>

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しあわせの足音が聞こえたら

2021-08-05 16:42:36 | 歌謡曲

しあわせの足音 / 島田順子 (日本コロムビア)

あの有名デザイナーとは同姓同名ではありますが、本日の主役たる島田順子は昭和40年代後半、やまがたすみこと一時期は同列に期待されていた歌謡フォークのボーカリストで、なかなか清涼な歌声と爽やかな節回しに、素晴らしい魅力がありましたですねぇ~~♪

中でも、作詞:田口淑子&作編曲:桂田実から提供された本日掲載のシングル盤A面曲「しあわせの足音」は、昭和47(1972)年10月に発売された名曲にして名唱の決定版!

なにしろミディアムアップの曲調は泣きメロを随所に入れ込んだソフトロックな歌謡曲であり、せつなさを希望へと転換させる前向きな歌詞の世界共々、大人のロリータボイス寸前のハイトーン&ファルセットで節回す島田順子のビューティフルな歌声には、本当に幸せな気分にさせられるんですねぇ~~ (^^♪

しかも、アレンジが実にサイケおやじ好みでして、エレピやドブロ or アコギのスライド、シブいドラムスやチャカポコなパーカッション等々を用いたカントリー&ハリウッドポップスな雰囲気が、これまた絶品ですよ ♪♪~♪

告白すれば、高校時代に入れてもらっていた学内同好会のバンド組で、サイケおやじは、この「しあわせの足音」をやりたいと主張しながら、誰からも相手にされなかった苦い過去があるもんですから、密かに愛聴し続けて……、今日に至っているというわけです (^^;

つまり、サイケおやじは、本当に島田順子が歌ってくれた「しあわせの足音」が大好きなんですよ (^^♪

そんなわけで、本日は皆様に幸せの御裾分けになればと思い、この拙文を綴っているんですが、確か……、何かのオムニバスアルバムに入れられてのCD化が成されているはずですので、機会がございましたら、ぜひとも聴いていただきたいと願っております。

ちなみに、この「しあわせの足音」は、やまがたすみこのカバーバージョンも作られておりますので、当然ながら、好き嫌いはあるにしろ、サイケおやじは島田順子のバージョンが好きっ!

それと肝心の島田順子は、結局ブレイクせずにフェードアウトしてしまったんですが、残した音源にしても、公式シングル盤が2枚ほどしか確認出来ないのは残念至極……。

きっちりアルバムを出して欲しかった……、と今でも思っております。

ということで、「しあわせ」の形態は十人十色、夫々の感じるところは違っていても、そこに希望を求める気持ちは、誰しもが同じでありましょう。

人は、環境では幸せにはなれないという真理もございますが、そこに我欲を否定する気持ちは全く持ち合わせていないサイケおやじとしては、自分を理解してくれる人との出会いが、しあわせのひとつだと思っていますし、逆に言えば、自分の好きなものを見つけた時の喜びだって、ねっ (^^♪

もちろん、島田順子の「しあわせの足音」も、そのひとつというわけです。

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コロナよりジンタ

2021-08-04 18:06:40 | 歌謡曲

■東京ジンタ / 滝里美 (テイチク)

掲載したのは、演歌のジャンルでは根強い人気がある滝里美のデビュー作と云われるシングル盤で、告白すれば、サイケおやじは彼女については何も知らなかったんですが、レコードだけは中古屋では頻繁に何枚も見かけていたので、懇意にしている店主に教えを乞うたところ、滝里美はテレビオーディション番組「スター誕生!(日本テレビ)」のグランドチャンピオンとして、昭和58(1983)年に堂々のデビュー!?!

という、それなりのスタア候補生だったそうですが、泣かず飛ばずが続き、ようやくにして平成元(1989)年、「いでゆ橋」のロングセラーヒットを放ったという、玄人受けする歌手だそうです。

もちろん、度々述べているとおり、その頃のサイケおやじは異郷の地へ島流しにされていたので、知らないのも当然!

なぁ~んていう居直り半分、そして勢い(?)でゲットさせられた(?)のが、この掲載盤でありました。

う~ん、そのあたりを知ってしまえば、このデビュー盤のジャケ写ポートレートに登場している滝里美は、失礼ながら、アイドルというには年齢的な壁を感じてしまいますし、それじゃ~所謂「ツッパリ歌謡」なのかなぁ~~、等々と思いつつ、収録A面曲「東京ジンタ」に針を落としてみれば、これが中村泰士の作詞作曲による、哀愁系正統派歌謡曲なんですねぇ~~♪

ちなみに「ジンタ」というのは何か?

その正解は知る由もありませんが、サイケおやじの解釈としては、大正~昭和初期にサーカスや見世物小屋、映画館あたりの客寄せに使われていた「チンドン屋もどき」の楽隊音楽だと思うんですが、殊更ワルツテンポを用いた「美しき天然」に代表される、哀調のメロディは、我々日本人にはナチュラルに刷り込まれたイメージじゃ~ないでしょうか?

ですから、この「東京ジンタ」の歌詞世界や楽曲構成、さらには馬飼野俊一のアレンジにも、そ~した雰囲気が滲み出ておりますし、何よりも滝里美の柔らかな節回しがジャストミート ♪♪~♪

まあ……、昭和58(1983)年というアイドル歌謡の全盛期にあっては、聊か「分が悪い」事は否めないにしても、昭和歌謡曲の愛好者の琴線には確実に触れる魅力が秘められていると感じましたが、いかがなものでしょう。

ということで、本日も最後に嘆き節をご容赦願いたいのですが、それはやっぱり新型コロナの感染拡大とワクチン接種の諸々に関し、肝心の現場の特に「お役所」が土・日に堂々と休んでいるという緊張感の無さは、何なんだぁ~~!

医療現場での逼迫状況からの問い合わせについて、週末だと月曜日にならないと話が纏まらないというバカらしさ!

それを改善しようともせず、また追求もしない与野党のボンクラ代議士やテレビワイドショウの白木の位牌みたいな顔ぶれには、憤りさえ覚えますよ。

尤も、こんな現状を打開出来るリーダーが世界の何処にも見当たらないという悲しい現実が……。

サイケおやじは、せめて死ぬ間際まで、自分の好きな事をやっていきたいと願うばかりです (^^;

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シャム猫とのら犬と雨あがりの恋

2021-08-03 17:32:33 | 歌謡曲

シャム猫とのら犬 c/w 雨あがりの恋 / 可愛和美 (日本コロムピア / DENON)

掲載したのは、これまた最近ゲット出来た嬉しい1枚で、可愛和美としては何作目のシングル盤になるのかは勉強不足で分からないんですが、とにかく昭和45(1970)年8月に発売されたと云われるところからして、ポップス歌謡の王道が楽しめます (^^♪

それは作詞作曲:海山豊による収録A面曲「シャム猫とのら犬」がワルツタイムを用いた、如何にも当時の大人の童謡っぽいメルヘンな恋愛遊戯の世界であり、シャム猫=お嬢様、のら犬=不良少年に比定された現実世界の夢物語と申しましょうか、このあたりの「あざとさ」が面映ゆい気はするんですが、全ては可愛和美の明瞭な歌心に収斂するという狙いは見事かと思いますし、田辺信一のアレンジもスッキリしていて好感が持てます ♪

確か当時の深夜放送では、頻繁に流れていた人気作だったという記憶もあるんですが、しかし、サイケおやじが今回初めて聴いて、瞬時にシビレてしまったのが、作詞:山口あかり&作曲:小田啓義から提供のB面曲「雨あがりの恋」でありました (^^♪

なにしろ、これがボサノバ演歌と申しましょうか、湿っぽい歌謡世界にオシャレなメロディがきっちりと融合し、可愛和美の絶妙な節回しとコブシの上手さ、さらには随所で表出される「お色気唱法」の素晴らしさは、正に絶品!

もちろん、ツボを押さえた田辺信一のアレンジも流石ですから正直、こちらがA面扱いでも全然OKだと思うほどですよっ!

いゃ~~、こ~ゆ~名曲名唱がひっそり(?)と眠って(?)いるんですから、表と裏に別れている昭和歌謡のアナログ盤には不滅の魅力ありますよねぇ~~ (^^♪

どうか皆様にも、これはお楽しみいただきた趣味の世界の醍醐味であります (^^♪

ということで、本日は特段のオチもありませんが、不要不急の外出は避けるべしっ! なぁ~んていう上意下達はあろうとも、せめて趣味の世界は大切にさせていただきますよ。

例えば、中古屋巡りに関しては、自粛なんか毛頭考えておりません。

じゃ~ないと、煮詰まってしまいますから (^^ゞ

う~ん、お偉いさんは、何をやって憂さを晴らしいるのかなぁ~~、ちょいと気になっているのでした。

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あっさりと心の豊かさは

2021-08-02 18:16:59 | 歌謡曲

グッバイ物語 / 横本メイ (ポリドール)

長年、猟盤活動に勤しんでいると、容易に手に入りそうで、実は良い出会いが無いというレコードが必ずあると思うんですが、いかがなものでしょう。

もちろん、それには確かに個人差というか、ある意味での執念の差異が存在する事は否定出来ないにしろ、出回っているはずなのに、何故か自分には…… (^^;

なぁ~んていう、悔しい思いが拭いきれずに幾年月……。

例えばサイケおやじにとっては、本日掲載した横本メイの2nd シングルが、そのひとつでありました。

ところが、そんなレコードに限って、案外あっさりと手に入ってしまう事があるのも、猟盤活動における不思議のひとつでしょうか。

このあたりの心情、共感していただければ幸いでございます。

で、肝心の掲載盤は昨日、ふらふらと入った中古屋にひっそりと鎮座していたという、何か拍子抜けさせられるほどの出会いだったんですねぇ~~~♪

さて、そこで収録されたA面曲「グッバイ物語」は作詞:阿久悠&作曲:筒美京平、そして編曲:船山基紀という、これが発売された昭和51(1976)年当時は最高のヒットメーカートリオの制作クレジットがありますから、ヒット性感度の高さは申し分ないはずが、結果としては聊かの空振り……。

しかし、個人的には如何にもの湿っぽさと泣きメロが巧みに配合された曲展開、途中で入る英語の語りもニクイばかりのアイドル失恋ソングであり、エレピやテンションの高いギターのオカズに加えて流麗なストリングス、そしてビートの強いリズムアレンジ等々、ミディアムテンポでマイナーモードの曲調にしては、繰り返し聴きたくなってしまう匠の技の結晶なんですよねぇ~~♪

もちろん、横本メイの微妙に危なっかしい歌唱が逆手に活かされていることは言うまでもありません。

そして決して大ブレイクには至らなかったデビュー曲「すてきな貴方」のエスニック調からアイドルソングの王道路線にシフトした結果が、この「グッバイ物語」だとしたら、それはそれで成功作だと思うんですが……、現実は厳しく、横本メイと云えば、綺麗な黒髪というイメージだけが強い印象として残ってしまった感があります (^^;

でもねぇ~~、それでもイイというファンだって、絶対に存在していたと思いますし、後々まで中古市場では人気を集めているのが彼女のレコードという現実だって、確かにあるわけですよ (^^♪

ということで、何事においても、「出会い」というのは大切な瞬間だと思えば、そんなこんなの縁を蔑ろにするのはバチアタリ!

しかし、同時に難しいのが「出会い」までの道程であり、そこに気がつけば、少しは心の豊かさも感じられる様な……。

平たく言えば、物欲だって生甲斐というのが、サイケおやじの立場というわけです (^^ゞ

失礼致しました <(_ _)>

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