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保安院の大罪(7)  ソ連官僚より過酷   文科系

2011年06月13日 11時49分45秒 | 国内政治・経済・社会問題

保安院の大罪(7) ソ連官僚より過酷  文科系

 6月10日に国際環境団体グリーンピースが、記者会見をしていわゆる「20ミリシーベルト」問題で政府批判の見解を発表しています。事務局長発言の触りは、この部分。
『当時のソ連政府は年間被ばく線量が5ミリシーベルトを超える地域に住む人の避難を決めたと指摘し、年間20ミリシーベルトが安全だという日本政府の主張は全く容認できず、正当化もできないと述べた』
 さて、この指摘によれば、日本政府・保安院の住民への姿勢は旧ソ連の官僚のそれよりも過酷だということになります。また、こういう情報も含めて以前からここで言ってきたように「知らしむべからず、寄らしむべし」という姿勢も、ソ連官僚とよく似ています。

 なお、年間20ミリシーベルトにしたのは補償金の倹約のためという議論がありますが、これは甘い見方だと僕は思いますね。もちろんこれもあると思いますが、彼らにとって金なんて、税という他人の懐のことだし、これに比べればずっと小さいこと。それは、自分らの罪を軽くすること。年間1ミリと20ミリとでは、被害責任の対象範囲が、したがって自分らの過失責任の重さが、全く違ってきますから。20ミリのがはるかに少なくなる理屈だ。それをどさくさにまぎれて、いち早く、やってしまった。これでは、内閣参与・小佐古敏荘・東大大学院教授が辞任を賭けて「20ミリシーベルト」を批判したはずです。長く原子力の国際機関に関わってきて、チェルノブイリの研究者とも言われている方と聞いていますから。この事件で彼が多くを語れなかったことについても、保安院などは彼をこう恫喝していたというニュースも飛んでいました。
『分かってますね。貴方には、立場上知り得たことについて守秘義務があるんですからね』

【  【6月10日 AFP】国際環境保護団体グリーンピース(Greenpeace)は9日、東京電力(TEPCO)福島第1原子力発電所から約60キロ圏内の放射線量の高い地域から子どもと妊婦を避難させるべきで、日本政府はそのために資金や輸送の面であらゆる支援をすべきだとの見解を示した。

 グリーンピースが独自に測定した放射線量のデータは日本政府が発表したものとほぼ同じだが、放射線が子どもの健康に与える影響などについての両者の見解には根本的な違いがある。
 保護者らが放射性物質に汚染された園庭の表土を除去した福島県内の保育施設を訪れたグリーンピースのクミ・ナイドゥ(Kumi Naidoo)事務局長は、福島の人びとは放射線と情報不足という2つの問題に直面していると述べた。

 都内で記者会見したグリーンピースのヤン・ベラネク(Jan Beranek)氏は、日本政府が震災後、子どもを含む人びとの年間被ばく線量の上限を1ミリシーベルトから20ミリシーベルトに引き上げたことに対し、チェルノブイリ(Chernobyl)原発事故後、当時のソ連政府は年間被ばく線量が5ミリシーベルトを超える地域に住む人の避難を決めたと指摘し、年間20ミリシーベルトが安全だという日本政府の主張は全く容認できず、正当化もできないと述べた。

■適切な支援と情報を

 成長期にある子どもは放射線で健康への悪影響を受けやすいことが分かっている。ベラネク氏は、放射線の影響を受けやすい人は避難させ、それ以外の人が自分の意志でその地域にとどまる場合には、適切な支援と情報を提供する必要があると述べた。
 ベラネク氏は、放射性物質を吸い込まないようにマスクをして、風が吹いている時には屋内にとどまり、手に放射性物質がついている可能性がある時には飲食や喫煙をしないように助言した。

■子どもに線量計配布する自治体も

 一方、福島県伊達市は9日、市内の幼稚園・保育園と小中学校に通う全ての子どもたち約8000人に小型線量計を配布すると発表した。(c)AFP 

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原発に反対、あるいは再考するデモ   らくせき

2011年06月12日 10時05分26秒 | Weblog

昨日は震災から3ケ月。東京などで、原発に反対、あるいは再考を!
という集会があった。
日本人はデモをしないのか?という外国(西欧)メデイアの疑問に
答えるデモが行われたのは画期的の出来事。
組織化されたデモでなく、インターネットがつないだデモ。
日本もようやくインターネットの時代に入った。
さしあたり喜ぶべき出来事・・・

 

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原発事故対策の切り札「水」はいつまで有効か?   らくせき

2011年06月11日 19時13分22秒 | Weblog

フクシマ原発、メルトダウンした原子炉への対処法として
いまは、水の掛け流し方式がとられています。
一日にも早く、循環方式への移行へと作業が行われていますが、
放射能が強くて、文字通り、一歩前進二歩後退のありさまです。

いまの掛け流しは汚染水が増えるので、じつは長くは続けられません。
いずれ限界が明らかになる時期が来そうです。

循環方式が作れないとしたら、どんな方法があるのでしょう?

自動車エンジンと同じで、水冷式ともう一つが空冷式。
水を止めて炉心を溶かし、空気で冷やす方法があるそうです。

蒸発熱を利用して塩水を濃縮させ、崩壊する際の熱が減衰するのを待つ。
そして不純物を混ぜ込み、炉心を凝固させるという方法だそうです。

これは予期せぬ事態に陥る可能性があり、国の総力をあげて、
取り掛かる必要があるそうです。
そのためには原発賛成・反対の立場を超えて力をあわせる。

事故に対処するには、一糸乱れずに動く「軍隊」と同じ様な組織が必要。
すぐれた総司令官と補佐する参謀のもと、東電・日立・東芝の職員
協力会社の人たちが中心となって対処する。

これは、原子力技術協会最高顧問の石川さんの話(赤旗)より
石川さんは、原子力発電賛成の立場。
しかし立場を越えて協力しないと対処できないと
政府の対応を批判しています。

なお、3基の原子炉で、放射能の量は、コバルト60に換算して十数億キュリー。
これはヒロシマの原爆何個分なんでしょう?
その1%が流れ出たとして、冷却水に混入した放射能は
1000万キュリー(37京ベクレル)。
これは?

どなたか理科に強い方教えて下さい。

 

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保安院の大罪(6)「知らしむべからず」の結末  文科系 

2011年06月11日 03時47分39秒 | 国内政治・経済・社会問題

保安院の大罪(6)「知らしむべからず」の結末  文科系  

 グーニュースが、雑誌ボイス7月号の上杉隆の記事を紹介しています。上杉を僕は、今日本で最も有能かつしがらみもないフリー記者だと評価しています。この彼が現日本政治批判で焦点を合わせているのが、言うまでもなく「官僚・報道複合体」。以下の記事も、流石の内容と思いました。この記事内容の真の主語が、「原発事故、知らしむべからず」を貫いてきた官僚・保安院であることは明らかだとも、僕は言い添えたい。
 原発事故処理問題で菅内閣のやり方をとやかく語る人々がいますが、そうさせているのは保安院に違いないのです。彼らは平気で内閣にサボタージュや誤魔化しを働いて内閣の指導性を骨抜きにし、これまでの既定路線を貫こうとしているはずですから。「菅内閣に対して、『送電分離』は反対」とか「浜岡を止めやがって」などは当然、彼らの腹にあると思います。


【 世界の情報孤児になる日本:上杉 隆(ジャーナリスト)
     2011年6月10日(金)16:00

  女性と子供の安全を守ろうとしない国

日本の信頼が揺らいでいる。このままでは近い将来、先進国の地位から脱落するかもしれない。そんな不安さえ頭をよぎるほど、日本はいまピンチに直面している。いったいどのような理由で、日本は世界中からの不信を買おうとしているのか。それは説明が要らないほど明白である。

3月の東京電力福島第一原発の事故以来、日本は、放射能を地球全体にばらまき続けている。にもかかわらず、その事実を重視せず、逆に、情報を隠蔽しようとしてきた。結論からいえば、日本への信頼低下は、それがすべてである。
「被災地で救援活動を行っていた民間団体『フメディカ』の救援チーム5人は14日、急きょ帰国した。広報担当者のシュテフェン・リヒター氏は地元メディアに対し、『日本政府は事実を隠蔽し、過小評価している。チェルノブイリ(原発事故)を思い出させる』と早期帰国の理由を語った。
メルケル首相も記者会見で『日本からの情報は矛盾している』と繰り返した。ザイベルト政府報道官は、『大変な事態に直面していることは理解している。日本政府を批判しているわけではない』と定例記者会見で釈明したが、ドイツ政府が日本政府の対応にいらだちを強めていることは間違いない」(『読売新聞』2011年3月16日付)
これは2カ月前の記事である。地震発生直後に掲載されたこの記事は、その後の日本政府の事故対応を象徴するものとなった。

なにもドイツの不信感が特別なのではない。その直前には、クリントン米国務長官も自身の記者会見で、日本政府は情報をきちんと出していない、と不満を爆発させている。
この2カ月間、放射能漏れを隠し、海洋汚染を隠し、事故を隠し続けてきた日本に対して、同情的な見方をする国は多くない。むしろ先進国であるにもかかわらず、責任逃れに終始し、にわかには信じ難い情報隠蔽を行なう信用のならない国というレッテルを貼られている。

それは、次の3つの「事件」で明らかだ。

5月、WHO(世界保健機関)総会に出席していた大塚耕平厚生労働副大臣は次のように謝罪した。
「大気・海洋中に大量の放射性物質を放出したことを、国際社会の一員としてお詫びしたい」
だが、世界の反応は冷たい。それも当然だろう。日本はこれまで、WHOの求める子供と妊婦に対しての対応を、事実上、無視し続けてきたのだ。
子供が放射能を浴びると甲状腺など、その体内に取り込みやすい。また、胎児の場合は死亡や奇形などといった、より重い障害を発生する可能性が増す。
記者クラブによって情報統制がされている日本では国民の意識が薄いが、放射能事故に関する世界の見方はきわめて厳しい。とくに子供と女性の安全を守ろうとしない日本政府に対しては、世界中の科学者たちのあいだから怒りの声すら発せられている。

  あまりに馬鹿げた安全性のアピール

二つ目はIAEA(国際原子力機関)に対する姿勢だ。IAEAの調査に対しても日本政府は、一貫して拒否する姿勢をとってきた。

3月、原発周辺の立ち入りを許可しなかったのを皮切りに、福島県飯舘村の放射線環境基準値のレベルが上がり、IAEAから避難要請が出されても、なお日本政府はそれを事実上、放置してきた。
それが5月半ばに突如、受け入れを表明する。そのあまりに唐突すぎるタイミングに、6月からウィーンで開かれるIAEAの閣僚級会議をにらんでの動きではないかと欧州諸国からみられている。
なにしろ、過去にIAEAの「査察」を断ったのは、北朝鮮、リビア、イランくらいだ。原子力の扱いに関して、日本はそうした国々と同列で扱われてもおかしくない振る舞いを繰り返してきたのだ。

そして三つ目として、4月以来、国際環境保護NGOグリーンピースによる海洋調査を拒否しているのも、世界の海洋学者からの不信を買っている。
グリーンピースによる海洋調査は、国連を含め、世界中で認められたものである。少なくとも日本政府によるお手盛りの調査よりは数倍、信頼度が高い。にもかかわらず、いまなおグリーンピースによる調査は拒否されている。その代わりに日本政府は、魚の「頭」と「内臓」と「骨」を除くという、世界でも例のない調査方法によって、無意味な安全性をアピールしている。
このあまりに馬鹿げている振る舞いで、世界の信用を得ることは不可能だろう。いうまでもなく、さらに日本政府への不信感が倍増しているのが現状だ。

日本はどこに向かうのか。記者クラブ制度に守られているがゆえ、三つの国際機関に歯向かった現実さえ国民は知らないだろう。もはや日本は、世界の情報孤児になりつつあるのだ。 】

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今更ながら自民党の責任を問う   らくせき

2011年06月10日 14時24分41秒 | Weblog

改めて、いや、もう一度、自民党の原発事故に対する責任を問う。
自民党は、いったい、どんな反省をしたのか?
反省をしたのなら、原発を今後、どうしようと考えているのか?
そんなことは一切口をぬぐって、民主党の内紛に火を注いでいるのが
国民の支持を得られると考えているのか?

改めて問いたい。あなた方に菅さんを批判する資格があるのか?

 

 

 

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随筆「ハーちゃんの微笑みに」  文科系

2011年06月10日 00時34分45秒 | 文芸作品

 2日のここに載せた随筆を、同人誌の月間冊子用に書き直しました。ご笑覧ください。

【  ハーちゃんの微笑みに   

 八ヶ月が過ぎた孫のハーちゃん、その激変には驚いてばかりだ。
 いわゆる「ずり這い」数日のあと普通のハイハイの最初の一歩を見た四~五日後に会った時には、もうこんなふうになっていた。
 娘夫婦の家、居間に僕が入って、ハーちゃんと目が合う。よく遊んでやるせいか、僕を見つけると「けっけっけ」に、手足もバタバタ、大笑いにもなる彼女だ。試みに数メートル前にぺたりと座り込んでみたが、その僕目がけて、大急ぎでトコトコと這ってくる。もう、相当に速い。そしてまず僕の腿に手を置き、次いでもう一方の手を挙げて胸ぐらのシャツを握りしめ、すっくっと立ち上がる。さらに僕の肩をくしゃっと摑んで体を支え、急激な両脚屈伸を繰り返し始める。さながら連続ジャンプだ。その体勢のまま「けっけっけ」を振りまいて、歓待してくれるのである。そのうち、そのままもう両手を離して立ってしまう。もっともこれは、重心が取れぬせいですぐにくしゃっと座り込むのだが、またつかまり、立ち直して、手を離し、またくしゃっ。そんなことを何度も繰り返しているのを観ていると、つくづく思った。
「人間ってやっぱり、二本脚で立つことが好きなんだな。目線が高くなるからだろうか。それとも、人間特有の平衡感覚の本能でもあるのだろうか」

 ところで彼女のこの「けっけっけ」だが、まったく際限がない。
 僕がギター・レッスンを始めたのを見ただけでも、傍らの歩行器にいる彼女は連続ジャンプで歓声付き「けっけっけ」と、そんな感じなのである。これを見るといつも思う。
「幸せなんだなー。子どもって普通に育てれば、こんな風に大人をも幸せにしてくれる。世話になるばっかりでも、それを微笑みだけで帳消しにするって、こりゃ文字通りなら売笑婦ならぬ『売笑子』か、猫みたいなもんだな!」

 すると、こんな所へも僕の思いがふっと飛んでいく。福島の避難所、そのゼロ歳児たち、こんなふうに笑うことができているのだろうか。こんな笑い、微笑みが育っているのだろうか。めったに外へも出られない子も多いだろうしなー。こんな子どもにも「二十ミリシーベルトまでは許容範囲に。今までの上限基準一ミリシーベルトをそう変更する」って、どんな心で奴らは決めたんだ! ゼロ歳児の細胞にこそ、放射線の害が、非常に大きくなると聞いたけど。特に内部被ばくは、ほんの微量でも。そんなことを知っている親ほど、外へ連れては行けないだろうしなー。
 ちなみにハーちゃんは、お散歩が大好きだ。娘夫婦と僕と三人で順番に乳母車を押して、隔週の土曜日に、出かけている。それも六千歩とか一万歩とかを歩き、間の軽食時間も入れると三時間を越えることもあるようなお散歩である。最近の彼女はその間中、ほとんど寝ないできょろきょろと辺りをよーく見回している。どんな心の「観察」なのだろう。知るよしもないその顔を、しばらく眺めていて思った。このごろは脂肪が減って、張りが現われ、幼児っぽくなってきたな。】

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 小沢一郎が「脱原発宣言」      東京の石井です

2011年06月09日 10時42分03秒 | Weblog

AERA(2011.6.6)に、<<小沢一郎が「脱原発宣言」>>という記事が掲載されるようです。この記事によると、小沢一郎氏が「脱原発」を決意した模様です。

この記事が本当なら、日本の反原発・脱原発市民運動は、福島原発の事故という極めて大きな犠牲を契機としながらも、初めて政界に本格的な反原発・脱原発を志向する政治勢力を獲得したことになりますので、画期的な事態です。

実は、小沢氏が「脱原発」へと政策を転換したことは、4月16日(土)に東京で行なわれた小沢支持派市民による「菅首相の退陣、脱原発社会」デモに参加した小沢派国会議員の関係者からも聞いていました。その後、小沢派の森ゆう子議員が参院予算委で菅首相に「脱原発宣言せよ」と迫ったり、小沢氏に近い川内博史議員が衆議院科学特別委員会に、京大の小出裕章氏を参考人として招くなどの活動がありました。

しかし、小沢氏自身の明確な「脱原発」発言はありませんでしたが、ついに小沢氏は「脱原発」を決意したようです。小沢氏のブレーンである元参議院議員の平野貞夫氏は、民主党高知県連代表だった2007年、原発推進派が喉から手が出るほど期待した使用済み核燃料の中間貯蔵庫を高知県に建設する策謀に、地元政治家として反対運動を行いこの案を潰すのに貢献しました。

この時の経緯を明かした平野氏の証言(注)では、小沢氏は民主党代表だった2007年の時点で、自己のブレーンであり、民主党高知県連代表だった平野氏が反原発運動をすることを許容し、小沢氏は、少なくともこの4年前には現在主流の軽水炉型原発の危険性を認識していたのであり、この時点では今でも一部の勢力が「安全な原発」として宣伝している「トリウム溶融塩原子炉」の実現を小沢氏は期待していたようです。

そして、小沢氏は今回の事故を契機に、ついに「脱原発」政策を選択しました。先のデモの時の小沢派の関係者の話では、小沢派の他の有力議員も、4月16日の時点で「脱原発」へと政策をシフトさせていたそうですから、おそらく小沢派全体も「脱原発」でまとまり、小沢派として「脱原発」を掲げるでしょう。すると、この記事が予測するように、様々な勢力を巻き込んで「原発推進」か「脱原発」かで政界再編が起きる可能性もあります。

小沢氏は自分のブレーンが反原発運動を行なうことを承認し、4年前には原発の危険性も認識していたのですから、今回の「脱原発宣言」は、小沢氏が政治的に復活するための単なるマヌーバー的政策ではない可能性があります。もしかしたら、小沢氏自身も原発推進派から警戒・敵視されていた可能性もあり、元福島知事の佐藤栄佐久氏も原発慎重政策が原因で冤罪で失脚させられたのですから、このことも小沢氏の冤罪事件の遠因なのかもしれません。

仮に小沢氏の今回の「脱原発宣言」が、小沢氏が政治的に復活するための人気取りの宣言であったとしても、有力な脱原発議員集団が形成されるのですから、「反原発」市民運動は、社民党だけでなく小沢派とも「反原発・脱原発」で協力関係を構築することを望みます。「反原発」の市民運動は、この協力関係・信頼関係を通じて、小沢派がこの脱原発政策を放棄しないように監視し、脱原発政策を本当に実行するよう教導・強制すべきではないかと思います。

かつての社会党のような、政治的な影響力を持つ左派勢力が事実上存在しない現在の日本では、「国民の生活が第一」を掲げる小沢派は、資本主義支持の保守派でありながら同時に資本の暴走にも反対する一種の中道左派的な「社会自由主義」勢力であり、小沢氏は資本の暴走を牽制する勢力のリーダーで、かつ対米従属外交からも離脱しようとしたので支配階級の怒りを買い、集中的な冤罪攻撃で失脚させられようとしているのだと思います。

今でも「国民の生活が第一」を掲げる小沢派が消滅したら、日本はアメリカのような資本への献身度合いを競う政治勢力が支配するようになり、当分の間、資本の暴走を牽制しうる政治勢力は、事実上存在しなくなると思いますが、皆さん、どうでしょうか?

(注):平野貞夫の「永田町漂流記」「日本一新運動」の原点(47── もうひとつの『国家危機』
http://www.the-journal.jp/contents/hirano/2011/03/46.html


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菅内閣不信任決議案に棄権をした共産・社民両党への失望(千葉銚子 青野)

2011年06月09日 09時39分42秒 | Weblog

菅内閣不信任決議案への共産・社民両党の腰の抜けた対応には失望せざるを得ませんでした。

今回、反国民的な菅政権を打倒するのに、またとない千載一遇のチャンスがめぐってきたというのに、それをみすみす逃してしまったのです。

 

多くの国民から「この危機のもとで足の引っ張り合いは情けない。今はそんなことをしている場合ではない」との声があがっていることや、自公の不信任決議案にはきちんとした政権展望がないから党略的で無責任であることを理由として、共産・社民の両党は不信任決議案の採決の場で棄権にまわりました。

だが、一方で菅政権は信任できないという立場はいささかも変わっていないというのですから、論理としてはちょっとばかり支離滅裂です。

 

被災地の苦しみをよそに震災対応を政権維持に利用し、情報隠蔽と不作為によって多くの国民に被爆を強要している菅政権はただちに退陣してもらうしかありません。

また、菅政権が続くかぎり、被災者の要求の実現や原発事故被害から国民を守ることはできませんし、かえって国民の苦しみが増すだけです。

また、自民党政治からの転換を民主党への政権交代に託した国民を裏切り、旧勢力へすりよって自民党政治を復活させた菅政権の「原罪」も、もはや放置できるものではありません。

 

ゆえに菅政権に対する不信任決議案にはそれが自公からのものであっても賛成すべきだったのです。

そして、自公の政局オンリーの党略的無責任性を問題にするならば、震災対応と原発事故収束に特化した超党派の救国臨時政府構想を提示し、それに自らも参加して国難の打開の先頭に立とうという気構えを示すべきだったのです。

これでは消極的ながらであっても、実質的には菅政権の延命に手を貸したことになってしまいました。

 

「今は復興が先であり、非常事態に足の引っ張り合いをやっている場合ではない」という被災地からの声がTVメディアに溢れかえりましたが、これは明日の生活のことしか考える余裕がなく客観的な状況の見えない被災民に聞けば、当然予想できる反応であり、これをもって正論とすることは大きな間違いなのです。

メディアはこの一部の被災民の声を増幅して世論誘導しているのであり、その裏側には菅政権擁護という隠された意図が見えます。

 

今回の不信任決議案への共産・社民両党の棄権という対応にはメディアのプロパガンダへの追従があり、これが国民の声に応えたもっとも責任ある対応であったとはとても言い難いと思います。

そして、国政での左翼政党の存在感がこれでまたいちだんと小さくなることを恐れます。

 

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 保安院の大罪(5)『被ばくさせておけ』  文科系

2011年06月09日 00時07分37秒 | 国内政治・経済・社会問題

 保安院の大罪(5) 『被ばくさせておけ』  文科系

 以下はアシュラ掲示板の記事の一つで紹介されていたものを、僕が毎日新聞東京朝刊5日の記事に直接当たって抜いたものです。「20ミリシーベルト」とか「やっぱり実際は1ミリシーベルトに」だとかを国がご都合主義もしくは日和見主義で指示している間に、現場がどれだけ戸惑い、悩んでいるかが示されています。
 そもそも、半減期の短い放射性物質を3月11日からの当初10日ほどで内部に吸い込んでしまった子どもらのダメージは特に大きいわけですから将来癌が多発することも多いはずですが、これに対して「あそこの土地は年間20ミリシーベルト以下であったから国の責任はなし」とでも言うつもりなのでしょうか。
 これでは、昨日紹介した中日新聞の記事のこういう専門家の談話の通りというしかありません。
【そして、国などのこういう姿勢について、矢ヶ崎克馬・琉球大名誉教授の非常に厳しい指摘を、この記事は紹介しています。内部被曝に詳しい方のようで、こう語られています。
「事故から約3ヶ月。住民の被ばくを回避する措置がとられていない。それどころか、原発の状況に合わせて、住民の年間の被ばく許容量の基準を引き上げた。『被ばくさせておけ』という考え方だ」】


【 東日本大震災:福島第1原発事故 子供被ばく線量、学校「1ミリシーベルト」混乱
 ◇校長「どの数字信じれば…」 母親「今まで浴びた分、説明を」

 東日本大震災による福島第1原発の事故で、福島県内の子供たちが受ける放射線量を巡り、国と学校現場が混乱している。文部科学省は5月27日に「今年度、年間1ミリシーベルト以下を目指す」とする新たな目標を決めた。年間20ミリシーベルトを上限とする基準への不信感解消が狙いで、専門家からのヒアリングも進めている。だが、突然の目標設定に学校は困惑し、保護者の不安は根強いまま。教育委員会も「『1ミリシーベルト』の数字が独り歩きしないようにしてほしい」と訴えている。【木村健二、渡辺諒、長田舞子】

 「子供たちの生活は学校だけではない。1ミリシーベルトを目標としたからには、具体的に何をしてくれるのかを明確にしてほしい」。3日、年間20ミリシーベルトの上限値撤回を求める保護者らが東京・霞が関の文科省で担当職員と向き合った。1歳の長男を連れて参加した福島県須賀川市の主婦(31)は、1ミリシーベルトの目標設定を歓迎しながらも、学校外での低減策も訴えた。

 同省は4月19日、学校の夏休みが終わるまでの放射線量の目安を年間1~20ミリシーベルトとし、毎時3・8マイクロシーベルトを超えた場合に屋外活動を1時間に制限する基準を出した。

 だが、保護者らの不安は収まらない。民主党文部科学部門会議は5月26日に「『年間1ミリシーベルト』を目指すとの文科省方針の文書化を求める」と緊急提言した。座長の松崎哲久衆院議員は「『1ミリシーベルトを目指す』と文章化することが安心を高める」と説明する。これを受けた高木義明文科相は翌日、目標を発表した。

 驚いたのは福島県の学校だ。福島第1原発の北西約60キロの二本松市。市教委は既に独自に上限を「10ミリシーベルト」に引き下げ、屋外活動の目安を幼稚園1時間▽小学校2時間▽中学校3時間と設定。同月26日付で各校に通知していた。

 その翌日、文科相の発表があった。市立杉田小の小浜伸校長は「一体どの数字を信じればいいのか」と困惑する。同校では市教委の通知に従い2時間程度の屋外活動を予定していたが「校庭での体育や自然観察などは、ほとんどできないことになるだろう」。佐藤宏幸PTA会長も「安全性に対する国の姿勢がコロコロ変わるようでは怖い」と話す。

 文科省の目標値には「今年度」と「学校」という条件がついている。放射線量がピークだった3月11日から4月14日の始業式までは除外されている。子供の生活に即した推計では、ピーク時の期間だけで2・56ミリシーベルトになるとの同省の試算さえある。

 福島市内でも空間放射線量値が高い渡利地区の学校に3人の子を通わせる酒井隆子さん(38)は「長女が高校受験を控え、簡単には避難できない。1ミリシーベルトが目標になれば、学校や自治体に対策を求めやすくなるだろうが、既に浴びてしまった放射線量をどう考えればいいのか。国に説明してほしい」と不安を口にする。

 福島市教委は「数字が独り歩きして『1ミリシーベルトを超えると危険』と思われると、かえって子供たちの教育環境に影響が出るおそれがある。国は『1ミリシーベルトはあくまで目標で、超えるとすぐに危険というわけではない』と、保護者に丁寧に説明してほしい」と訴える。

 文科省は「1ミリシーベルト」の目標達成に向けて動き始めたが、原発の安定化が必須の条件。混乱の収束は見えない。

毎日新聞 2011年6月5日 東京朝刊  】

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保安院の大罪(4)「国に見切り、”自衛”決断」  文科系

2011年06月08日 12時34分09秒 | 国内政治・経済・社会問題

保安院の大罪(4)「国に見切り、”自衛”決断」  文科系

 本日の中日新聞22面「特報」は、例によって読み応えがありました。この連載は、テレビなどの「口だけの厳しさ」とは大変違った論調であって、政府などに対して内容として非常に厳しいモノがあると、これまで読んできました。今回の見出しは「国に見切り、”自衛”決断」「福島・二本松 住民内部被ばく独自調査へ」。

 二本松市の決断はこういうもの。福島第1から35~70キロ離れた同市がこんな独自調査を決めた、と。幼稚園から中学まで計20人のホールボディーカウンター検査(内部被ばくの検査)を行うという内容。国に頼んでもやると言わないし、県も国から来た放射能影響予測図を過去に公表してくれなかったしと、市長さんが語っていました。

 そして、国などのこういう姿勢について、矢ヶ崎克馬・琉球大名誉教授の非常に厳しい指摘を、この記事は紹介しています。内部被曝に詳しい方のようで、こう語られています。
「事故から約3ヶ月。住民の被ばくを回避する措置がとられていない。それどころか、原発の状況に合わせて、住民の年間の被ばく許容量の基準を引き上げた。『被ばくさせておけ』という考え方だ」

『被ばくには短期間に大量に浴びた場合の「急性障害」と、数ヶ月から数十年後に症状が出る「晩発性障害」がある。
 矢ヶ崎名誉教授は「晩発性は被ばく線量が高くても低くても出る。晩発性の危険を承知していながら、敢えてその危険を説明しないのは詐欺師の手法だ」と批判した。
 そうした”詐欺的説明”の中には、半減期が短い放射性物質の危険を伝えない点も含まれる。
「(中略)これも内部被ばくのことが分かっていない。半減期が短いほど強い放射線量を集中して放出している」』

 こういう国の「『被ばくさせておけ』という考え方」によって、福島の学校などがいかに混乱し、困っているか。その点を紹介したアシュラ掲示板のある記事を明日紹介したいと思います。事故の正しい後始末が行われていないということですが、それ以上に正しい後始末を行うための調査、報道観点そのものが、非常に狭く、偏ったものになってきていると、思われてなりません。東電と官僚の罪悪を隠すような方向にばかり、偏っていると思います。そんなことは分かりきっているというのではなく、こういう偏りの一つ一つをいろんな所できちんと記録し、記憶にも留めておくことがとても大切ではないでしょうか。

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保安院の大罪(3) 「小出氏の現在の提案」 文科系

2011年06月06日 14時18分56秒 | 国内政治・経済・社会問題

保安院の大罪(3) テルル、および、小出氏の現在の提案

 本論の前に、これとは全く別のことを少々。この二日間報告したテルルの不思議について、このように語る方がいました。テルルが出たということは再臨界が起こったということだ。これが事実とすると、3月12日早朝に起こったことになり、学者たちも「こんな重いものが7キロ地点まで12日朝に飛んでいたとは。何故?」などいぶかる整合性がない点について、すべて説明が付きます。5日中日新聞朝刊には、昨日もお伝えした通りこう書いてありましたから。
『データは保安院が三日夜に公表、3月12日朝から13日夜までの大気を調べたもので、大半がこれまで未公表だった。テルル132は12日朝から昼すぎにかけ、浪江町の二カ所と大熊町、南相馬市で検出され(以下略)』
 再臨界が関わった水蒸気爆発などだから、必死に隠すのかも知れません。

 さて、試行錯誤ばかりに見える保安院などの事故対策について、現在の緊急問題を小出裕章氏はこう語っています。これも、アシュラ掲示板から、4日の日刊ゲンダイの記事のようです。

【 [小出裕章氏直撃インタビュー]どうする溶け落ちた核燃料と猛毒汚染水10万トン
投稿者 新世紀人 日時 2011 年 6 月 05 日 11:57:55:

(日刊ゲンダイ2011/6/4)
「政府、東電の工程表は見直す必要がある」
収束への糸口が一向に見えない福島第1原発事故。冷却すればするほど大量の汚染水が生じるジレンマの中、伝わってくるのは政府のデタラメ対応と東電の呆れた隠蔽体質ばかり。実際のところ、福島原発では何が起こっていて、この先どうなるのか。約40年間、反原発の姿勢を貫いてきた京大原子炉実験所助教の小出裕章氏に聞いた――。

政府と東電は「水棺」を断念し、循環注水冷却システムの確立を目指している。このやり方で本当にうまくいくのか。
「東電の発表通り1号機の炉心部に水が残っていなかったとすれば、核燃料は必ず溶けて圧力容器の底に落ちます。核燃料のウランは約100トン、温度は2800度に達する。鋼鉄製の圧力容器は1400~1500度で溶け、さらにペラペラの格納容器にも穴が開いていると考えた方がいい。外側のコンクリートの中にもウランが溶け込んで工程表は見直す必要があると思います」

溶け落ちた核燃料が、地中深くに入っていくことは考えられるか。
「コンクリートから地面に潜っていった核燃料は、地下水に接触して最終的に固まると予想されます。このとき、水蒸気爆発を起こす恐れもある。さすがに地球の反対側まで届くというチャイナシンドロームは冗談みたいな話で、せいぜい数メートルの深さでしょうが、地下水への汚染は深刻です。福島の場合はそれが海に流れるでしょう。これを防ぐには、原子炉建屋の外周を深く掘り、コンクリートの壁をはりめぐらして覆う。こうして地下水の流水を遮断するしかないのではないか」

この間の注水作業により原発敷地内にたまった汚染水は10万5100トンに膨れあがった。そこに含まれる放射能量は約72万テラベクレル(テラは兆)。日増しに深刻になっている。
「格納容器に穴が開いているとしたら、水をかけてもジャジャ漏れなので汚染水は増えていきます。大量の汚染水がある限り作業は進まない。とくに、2号機はとてつもない被曝環境で、建屋の中がどうなっているかを見に行くだけでも、大変な被曝量になります。何よりまず、汚染水を早急に別の場所に移すことです。今のようにタンクやメガフロートでは、せいぜい容量が1万トン程度しかないため、とても間に合わない。私は、巨大タンカーに移すべきだと政府に提案してきました。タンカーは10万トン、20万トンの容量がありますからね」

タンカーに移した後の汚染水の行方は。
「柏崎刈羽原発に運ぶのです。あそこには巨大な汚染水処理装置があります。タンカーが空になれば、また福島原発に戻って汚染水を移す。これを繰り返すのです。汚染水さえなくなれば、作業員の環境は劇的に改善します。今から仏アレバ社に頼むのでは、時間がかかりすぎますよ」 】

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保安院の大罪(2) 「未公表を反省」?  文科系

2011年06月05日 19時47分04秒 | 国内政治・経済・社会問題

保安院の大罪(2)  文科系

 保安院が事故直後の未公表の3月12日などの放射性物質拡散データを公表し、こう述べたとお伝えした。
【経済産業省の原子力安全・保安院は「データがどれだけ役立ったかは現時点では分からない。当時、公表しようという考えに至らなかったことは深く反省している」としています。】
 さて、この未公表が、近くの住民にとってどれだけ重大なことであったか。今日の中日新聞2面記事を注意深く読むと、ことの重大性がよーく分かる。そして、憎むべき保安院をこう批判したい。
 何が「公表しようという考えに至らなかった」、だ! 何が、「深く反省している」、だ。反省猿など何匹逆立ちしてもかなわない大悪党・確信犯のくせに。12日朝に起こった重大事故をいまだに隠していて、その間に内部被爆など、無数の被害者を将来に向けて生み出しているはずなのである。

 2面記事の見出しはこうだ。
『蒸気放出前にテルル 金属性放射性物質 7キロ地点で検出』
 重い金属性のテルルが浪江町内7キロ地点とか、大熊町、南相馬市に飛んでいたというのである。しかも事故翌日の12日朝から昼にかけて。これが何故そんなに問題なのか。記事の末尾は、京都大学原子炉実験室の山本俊弘准教授のこんな談話を紹介している。
『現在分かっている状況では、テルルが漏れるとは考えにくい』
 中日のこのニュースはこう読むべきなのだろう。こんな重い物質が12日の午前にこんなに遠くまで飛ぶなどということは、現在まで公表されてきた範囲の原子炉事故経過の出来事からは説明が付かない、と。重い物質が遠くまで飛ぶような爆発は、発表された経過ではこのかなり後のことであって、12日15時36分の1号機水蒸気爆発が最初のはずだからである。

 さて、事態はこういうことになろう。12日朝に何か重大な爆発があった。それを、東電と保安院がグルになって隠している可能性が非常に高い、と。
 もうひとつさて、第1原発の(3キロ以内から)10キロ以内に避難指示が拡大されたのが、12日5時44分。それがさらに20キロ以内に広げられたのが、同日18時25分。上のように朝の大事故を隠してこういう指示が(大幅に遅れて)出されたとすれば、その間に起こった被爆は業務上過失致死罪に相当するのではないだろうか。内部被爆なども確実なのであって、それも非常に多数に上るはずだから、ものすごい重罪と言えるのではないだろうか。
 この事実を、奴らはこのままずーっと隠していくのかもしれないが、僕たちはよーく覚えていたいものである。


 中日新聞は、こんなことも述べている。東京電力の説明、「1号機の継ぎ目から水素とテルルが漏れて、風に乗って流れた」に対して、こんなふうにやんわりと批判を加えているのである。
『拡散しやすい揮発性のヨウ素131の検出量はテルルの半分程度』  
 重いものの方が多く飛んでいるという事実の説明にはなっていないよと語っているわけだろう。

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日韓同盟こそ21世紀の日本の進む道?  らくせき

2011年06月05日 12時48分43秒 | Weblog

以前、こういう考えを投稿しました。
私ばかりではなく韓国でも同じ考え方があるようです。

中央日報の記事。

もし相互不信という障害が排除できれば、
両国が同盟を結ぶ必要性には、3つの理由がある。

①まず中国と北朝鮮が次第に好戦的に変わっているという事実だ。
北朝鮮は昨年、韓国を2度攻撃し、
中国も韓国・日本の領海に船を送った。
不幸にも北東アジアで冷戦は現在進行形だ。

②米国の変化。
米国は莫大な軍費支出で余力を失いつつある。
ワシントンが韓国・日本に駐留する米軍を減らしながら、
さらに多くの分担金を要求している理由だ。
力が弱まった米国ばかりに頼っていては、
中国の漸増する脅威を確実に防ぐのが難しい。
韓国と日本が積極的に協力しなければならない。

③韓日両国の首脳はこうした役割をする適任者だ。
日本の民主党政権は韓国により友好的に接している。
 同盟へのイニシアティブは韓国が握っている。
大地震と原発事故の災難克服に余念がない日本は
こうした余裕がないからだ。

軍需物資支援と軍事情報交換に原則的に合意した
1月の韓日国防相会談が出発点になるかもしれない。
米国のアジア最大同盟国である韓日両国が
お互い最も親しい友人になる機会だ。

大震災でタイヘンな時ですが、だから必要生は増したかも・・・

 

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いよいよ綱渡りの原発事故・・・   らくせき

2011年06月05日 12時44分35秒 | Weblog

原発の汚染水は、いたちごっこから綱渡り状態になってしまった。
まだまだ人海戦術が続く。
原発事故の現場で対応にあたっていた2人が
限度を越えた被曝をしていたと東電が発表。前途は険しい。

原発の現場では、今回の大事故が起る以前から
点検作業などどえ、多くの作業員が被曝している。
こうした危険な作業は下請けの作業員が行っており
被曝もそうした下請けの人たち。
労働組合も危険な仕事は下請けで、と要求、
労使一体となって危険な仕事は下請け化されていったという。

下請け作業員の被曝の事実は、国民の間で周知のこととはならなかった。
そういうこともあるが、私とは関係ない、と思ってきた。
私もその一人。

しかし今回の大事故で被曝は他人事ではなくなった。
次に被曝するのは、私やあなたかも知れない。
被曝しないまでも故郷が死の大地となって追い出されるかも知れない。
その危険な状態は、福島では、今も続いている。
日本列島安全な場所はない。

検証は、二度と事故を起さないためにのみ行うものではなく
起った時の対応を間違わないためにも是非、必要。

今回の事故が起った時、計測された放射能の量と種類、
その場所によって炉心溶融は推測できた。
現に、正直な専門家の一部は早くから指摘してきた。

東電が、それを知らないはずはない。
もちろん炉がどういう風に破壊されていったのか?
と、いう事実の検証は第一であるが、それに劣らず大切なのは、
原子力で利益を得てきた人間の側の対応の仕方。

では、なぜ東電は最悪の事態を想定した対応を取らなかったのか?
ここにも検証のメスは入れる必要があるのでは?
その際には、現場で対応にあった作業員の声が不可欠。

公害が大きな社会問題になった時、労働の現場で働く人と
被害者の連携が必要という声もあったが、
会社の利益を守ることを最優先とした労働組合は
そうしたことに目を向けなかった。

今回も同じ路線の延長線上に起った。
安全神話の影に隠されてきた下請け作業員の労働条件。
その改善に目を向けることが、
国民の安全にもつながることだったのかも知れない。

国として、原発事故の検証を行うでしょうが、
国民よりも東電を助けたい官僚主導では、
差別構造にはメスを入れられないでしょう。

マスコミも共同正犯ですから、ここにも期待出来ない。
作業員の人と住民も加わえた幅広い検証は可能なんでしょうか?
それを行う主語は、存在するのでしょうか?

新聞やテレビも原子マネーに汚染されているとしたら何処がやるべきなのか?
答えは、当面、インターネットしかない。

この膨大な情報を編集する小さなサイトが数多く生まれるのを
期待するしかないだろし、それは生まれつつあると信じたい。

 

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菅さんはなかなかの寝技師ですね。   らくせき

2011年06月04日 15時18分15秒 | Weblog

不信任案の議決前の代議士総会をみていました。
菅さんには心のこもった言葉が全然ないなあ、と思っていたら
突然、字幕スーパーで「菅さん辞任の意向」と出ました。
その後の鳩山さんの発言を聞いて、そういうことか!と分かった次第。

あの表現では、辞任は一般論として語られただけ。
政治の世界では、あれで意思が通じたのかな?と思っていたら
一夜明けて、騙されたのは鳩山さん。
菅さんの寝技には一本取られた形・・・

鳩山さんは善人だけれど政治の世界にはむいていないことを
またまた証明してみせた。
小鳩さんはもう政界追放の罪にあたいしませんか。

この政治劇をみながら思ったのは、自民党の大罪。
もとは言えば、原因をつくったのは、歴代の自民党政権。
3年前に原発の安全ピンを一本ぬいたのは一体、誰と誰なのか?
その後も一向に復興に協力しない。
一体、自民党は真摯に反省したのか?
そんな言葉は聞いたこともない。そんな報道もない。

こうなったら危機管理の技を知っている菅さんに、
しばらくやってもらうしかないでしょう。
政治家は政争ではなく、仕事せよ、というのが国民の総意。
信頼は出来ない人だけれど、やることはやりそう。
名誉欲はありそう。

とは言っても、菅さんも深手を負ったまま、迷走が続くでしょうが。

民主党も自民党もマスコミも、一ヶ月、菅さんの足をひっぱるな!

 

 

 

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