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Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

少子化肯定論

2007-03-01 10:42:46 | エトセト等
「女性は産む機械論」.発言の内容が悪かったのか,思っていることを正直に言ったことだけが悪かったのか,うやむやのうちに,人の噂も75日という結末になった.
権力者にとって国民は機械でしかない.男性とは戦争をする機械だった時代もあった.しかし,そういう権力者をえらぶのもわれわれという仕組みになっている.これがいやでも,選挙のときに棄権するという消極的な反抗しかできない.

この写真は「人間機械論」の原著.柳沢氏のおかげで,これの岩波文庫版古書は3000円の高値がついたそうである.

ところで,少子化でなぜ悪いのか? 地球上にはヒトが増えすぎている.発展途上国だけが悪いような認識だが,人口密度から見れば日本は異常に人口が多い.

おぼろな記憶によれば,マルサスの人口論は,食料は等差級数的にしか増加しえないのに,人口は等比級数的に増えると言ったと思う.いまの日本では,食料を含めた資源収入は横ばいあるいは下向きである.にもかかわらず日本国は,GNPみたいな経済目標を等比級数的に増やしたがっており,そのために人口が減ったら困るとしているようだ.
かっての食糧難の時代には政府は,産児制限を奨励した.そればかりか,石ころだけの土地に移民を送り出した.移民ではなく「棄民」であった.政治というのは勝手なものだ.

江戸時代には鎖国というのをやった.あれが現代でも実行できるあたりが究極の適正人口と思うが,いかがなものでしょう.社会科学者のご高見をうかがいたいものである.
コメント (2)
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