Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

放屁合戦を観る人々

2007-03-11 21:38:58 | お絵かき
日本美術が笑う展&笑い展
森美術館 六本木ヒルズ森タワー53階
52階を一巡すると360度の展望が可能.まさにお上りさんである.
ちなみに,国立新美術館・サントリー美術館とこの森美術館で.六本木アート・トライアングルというのだそうだ.

笑い展のほうは現代アート,笑う展のほうは土偶・埴輪にはじまり,若冲・蕭白・応挙・円空・木喰・麗子像などの豪華なラインナップ.笑う展のほうが歴史の重みのせいか,だんぜんおもしろい.

ここに絵巻「放屁合戦」河鍋暁斎 (1967) があった.拡げておいてあるのは一部だが,その上にビデオで全巻を上映していて,みんな立ち止まってみている.芋で腹をたらふくにするところから始まるとは知らなかった.ちゃんとストーリーがある.全裸,もちろん下半身もはだかの男たちのカトゥーンというと,マッチョの群像を想像するかもしれないが,貧相な肉体ばかりで,顔がなければオスの野犬の群れみたい.屁は尻からのけむりで描かれているが,現代のコミックと同じテクニック.

この展覧会はアイランド状の展示ケースを縫い歩くようになっていて,屏風など裏側に何が描いてあるか見ることができる.この放屁合戦を裏から見ると,ビデオを観ているひとが見えるのだった! 絵巻より面白い.でも自分はどんな馬鹿面して観ていたのか,ちょっと心配.展示ケースデザインは千葉学氏.
コメント (6)
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