Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

不協和音にB29を...

2007-03-23 09:58:19 | 新音律
非12音平均律の面々のうち,つごうがつくもの4人 (プラスJ子とワタクシ) で会食した.4人のうちふたりは就職,ひとりは卒業後大学院へ進学.3人はそれぞれ,インドとドイツと屋久島に旅行してきたとのこと.インドと屋久島は似たようなところで,ドイツは違うというのがすごく大雑把な印象.

バックグラウンド音楽
 ジャック・ルーシェのサティ
 平野レミの「きかせてよ,シャンソン・ド・レミ」
 武満徹 ギター作品集成

食後,H氏による16音平均律による新作を聞いた.この平均律による不快感を強調した作品.そういう方向もあったか!とびっくり.
聴いていてすぐにB29の空襲を思い出した.ほかにも,戦争を知らなくても戦争を連想したヒトがいるらしい.でもぼくは持続する不協和音に,数分で慣れてしまった.作曲者は繰り返しを略してもっと短くするつもり,とのこと.

1941年東京生まれで,45年までは東京と複数の疎開先を往ったり来たりしていたらしく,断片的だが空襲の記憶もある.来る日も来る日も空襲というのは,不協和音をずっと聴いているようなもの.ものごころついたときから空襲が日常という,かわいそうな幼年時代であった.
でも,親にくっついていればよかった.もっとひどい目にあった子供たちから見れば,幸運だった.

このごろ空襲といわずに空爆というのはなぜだろう.
コメント (6)
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