岸田今日子「二つの月の記憶」講談社(2007/12)
カバーに押されたふたりのこどもの絵が,そのまま表紙にもレリーフになっている.イラスト作田えつ子,デザイン祖父江慎コズフィッシュ.
よく見れば見慣れない活字で組んである,100ページ足らずのきれいな本.
内容は小説現代増刊「メフィスト」に掲載されたもの.帯の惹句を引用すれば...
「かけがえのない快楽には少しの毒のあるユーモアと不思議な愛とエロスが必要です。今日子さんをそのまま食べて下さい。」――佐野洋子(『100万回生きたねこ』作・絵)
病に倒れる直前まで「メフィスト」誌上に連載していた7つの珠玉の掌編を収録。
著者の父は劇作家で文学座創設者の岸田國士だが,ぼくは岩波文庫の「にんじん」「葡萄畑の葡萄作り」などの訳者として認識している.岸田今日子の文章も,どことなく岸田國士を連想させる.でもこの本は,「にんじん」より怖い.
カバーに押されたふたりのこどもの絵が,そのまま表紙にもレリーフになっている.イラスト作田えつ子,デザイン祖父江慎コズフィッシュ.
よく見れば見慣れない活字で組んである,100ページ足らずのきれいな本.
内容は小説現代増刊「メフィスト」に掲載されたもの.帯の惹句を引用すれば...
「かけがえのない快楽には少しの毒のあるユーモアと不思議な愛とエロスが必要です。今日子さんをそのまま食べて下さい。」――佐野洋子(『100万回生きたねこ』作・絵)
病に倒れる直前まで「メフィスト」誌上に連載していた7つの珠玉の掌編を収録。
著者の父は劇作家で文学座創設者の岸田國士だが,ぼくは岩波文庫の「にんじん」「葡萄畑の葡萄作り」などの訳者として認識している.岸田今日子の文章も,どことなく岸田國士を連想させる.でもこの本は,「にんじん」より怖い.