Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

放浪記 - 新潮文庫

2010-06-05 08:47:10 | 読書
名作の舞台・尾道などと宣伝されているのに,おとといの改造社初版の「放浪記」では尾道が舞台になっていない.むしろ地名では「太子堂」(東京都世田谷区) などが懐かしかった.
書店で,新潮文庫「放浪記」を立ち読みしてみた.

改造社版は厚いがざら紙で軽い.
新潮文庫は厚くて重いと思ったら,第一部,第二部,第三部と分かれていて,改造社版「放浪記」は第一部らしかった.「らしかった」というのは,全部読んだわけではないが,第一部の最後と改造社版の最後は明らかに違うから.
新潮文庫の解説によれば,第二部は最初のが売れ行きがよかったため あわてて「続放浪記」として刊行されたもの.第三部は戦前検閲にひっかかりそうだった部分が戦後「放浪記第三部」として刊行されたものだという.
初版「放浪記」の最後はちょっとだけ明るいのだが,どこかで手直しされたらしい.

そのうち図書館で借りてちゃんと読ようか.第一部には辻潤が出て来たが,第二部・第三部には当時の有名人が実名でもっと登場するらしい.
同じ日記からサンプリングを変えて3冊にしたようなものかもしれないが.
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