この安心しきって眠っている猫の絵は記憶していた.NHK の日曜美術館で画家がわかった.回顧展がこの近くでは下関であるそうだが,図録を Amazon から購入.
画家は4人兄弟で,兄は丹下左膳の作者・海太郎(牧逸馬=林不忘=谷譲二),すぐ下の弟・濬はロシア文学者で詩人,末弟は長谷川四郎だそうだ.
画集を見て J 子も,その絵描きのおともだちも,「ルソーみたい」と言ったが,ルソーにくらべはったりがなく,ずっとまともに思えた.
もう1枚の「猫と毛糸」の猫も,きかん気でかわいい.
風景画の人物はみな静止しているようだ.
初期のものを別とすれば,どの絵もキャンバスの地肌が見える描きかたで,抑制された感じ.
たいてい数号の小さな絵だが,それに何年もかけるというのが凄い.
巻末の「写生を見る人々」と「タローの思い出」という長めの随筆が,達意の文章.
画家は4人兄弟で,兄は丹下左膳の作者・海太郎(牧逸馬=林不忘=谷譲二),すぐ下の弟・濬はロシア文学者で詩人,末弟は長谷川四郎だそうだ.
画集を見て J 子も,その絵描きのおともだちも,「ルソーみたい」と言ったが,ルソーにくらべはったりがなく,ずっとまともに思えた.
もう1枚の「猫と毛糸」の猫も,きかん気でかわいい.
風景画の人物はみな静止しているようだ.
初期のものを別とすれば,どの絵もキャンバスの地肌が見える描きかたで,抑制された感じ.
たいてい数号の小さな絵だが,それに何年もかけるというのが凄い.
巻末の「写生を見る人々」と「タローの思い出」という長めの随筆が,達意の文章.