Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

長谷川潾二郎「猫」

2010-06-23 08:20:44 | お絵かき
この安心しきって眠っている猫の絵は記憶していた.NHK の日曜美術館で画家がわかった.回顧展がこの近くでは下関であるそうだが,図録を Amazon から購入.

画家は4人兄弟で,兄は丹下左膳の作者・海太郎(牧逸馬=林不忘=谷譲二),すぐ下の弟・濬はロシア文学者で詩人,末弟は長谷川四郎だそうだ.

画集を見て J 子も,その絵描きのおともだちも,「ルソーみたい」と言ったが,ルソーにくらべはったりがなく,ずっとまともに思えた.

もう1枚の「猫と毛糸」の猫も,きかん気でかわいい.

風景画の人物はみな静止しているようだ.

初期のものを別とすれば,どの絵もキャンバスの地肌が見える描きかたで,抑制された感じ.

たいてい数号の小さな絵だが,それに何年もかけるというのが凄い.

巻末の「写生を見る人々」と「タローの思い出」という長めの随筆が,達意の文章.
コメント (2)
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