原子炉を安全に停止すれば,どのように冷えて行くかを示す図.出典は京大原子炉のホームページ.
1 時間経てば崩壊熱は原子炉の熱出力の 1% にまで下がる.
もう地震から三日も経っているのだが,TV で見ると福島の炉の熱出力はかなり大きいようだ.これは崩壊熱が引き金になって起こした,燃焼などの化学反応が熱を出しているため と思いたい.
恐ろしいのは,核燃料が溶け出して制御棒の制御を逃れ,また核分裂を始めることである.ホウ素投入はその予防策であろう.
この図はまた炉内の残留放射能を熱に換算したものと見ることができる.燃焼等の化学反応があったとしても,放射能そのものはこの図に従って減少している.
核分裂がないと仮定すれば,時こそ最大の味方である.
もっとも,最初は急激に下がるが,次第に下がりかたが鈍るのも確か.
ややもっともらしい計算は,原子炉の運転履歴も考慮に入れるが,この図でもそうは違わないだろう.ANS 曲線の出典は
American National Standards Institute "ANS for Decay Heat Power in Light Water Reactors" ANSI/ANS 5.1 (1979)
と思う.Wigner-Way については,知りません.
1 時間経てば崩壊熱は原子炉の熱出力の 1% にまで下がる.
もう地震から三日も経っているのだが,TV で見ると福島の炉の熱出力はかなり大きいようだ.これは崩壊熱が引き金になって起こした,燃焼などの化学反応が熱を出しているため と思いたい.
恐ろしいのは,核燃料が溶け出して制御棒の制御を逃れ,また核分裂を始めることである.ホウ素投入はその予防策であろう.
この図はまた炉内の残留放射能を熱に換算したものと見ることができる.燃焼等の化学反応があったとしても,放射能そのものはこの図に従って減少している.
核分裂がないと仮定すれば,時こそ最大の味方である.
もっとも,最初は急激に下がるが,次第に下がりかたが鈍るのも確か.
ややもっともらしい計算は,原子炉の運転履歴も考慮に入れるが,この図でもそうは違わないだろう.ANS 曲線の出典は
American National Standards Institute "ANS for Decay Heat Power in Light Water Reactors" ANSI/ANS 5.1 (1979)
と思う.Wigner-Way については,知りません.