江國香織 講談社文庫 (2013/02).
ゴヤのカバーでいわばジャケ買い.
中身は不倫小説.登場人物は,美弥子さん・ジョーンズさんなどと「さん」づけ,おまけに「です・ます」調の文体.解説 (奥泉 光) によれば,こういう技法を「三人称多元」と言うのだそうだ.耳障りは童話っぽいので.油断していたら,後半 急展開した.
こういう小説はどちらかと言えば苦手なので,段落ごとに休んでいたら 240 ページに一週間近くかかってしまった.
きちんとしていることが好きという美弥子さんが,前半であまりに世間を気にしないのは不自然な気もするが,惹かれてしまえばこうなるのは必然かも.自分の回りにも離婚カップルを散見するが,それぞれにこんなストーリーがあるのかなぁなどと思ってしまった.
夫・浩さんは気の毒だが,自業自得みたいに思わせるのは,女性作家だからだろうか.
漢字が読めもしないのに,書道するナタリー (ファーストネームは「さん」付けしないらしい) がちょい役にして儲け役.
ゴヤのカバーでいわばジャケ買い.
中身は不倫小説.登場人物は,美弥子さん・ジョーンズさんなどと「さん」づけ,おまけに「です・ます」調の文体.解説 (奥泉 光) によれば,こういう技法を「三人称多元」と言うのだそうだ.耳障りは童話っぽいので.油断していたら,後半 急展開した.
こういう小説はどちらかと言えば苦手なので,段落ごとに休んでいたら 240 ページに一週間近くかかってしまった.
きちんとしていることが好きという美弥子さんが,前半であまりに世間を気にしないのは不自然な気もするが,惹かれてしまえばこうなるのは必然かも.自分の回りにも離婚カップルを散見するが,それぞれにこんなストーリーがあるのかなぁなどと思ってしまった.
夫・浩さんは気の毒だが,自業自得みたいに思わせるのは,女性作家だからだろうか.
漢字が読めもしないのに,書道するナタリー (ファーストネームは「さん」付けしないらしい) がちょい役にして儲け役.